おバカさん (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 223
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041245026

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  • 「沈黙」や「海と毒薬」を読んでみて、その深い問題意識や哲学に、遠藤周作ってすごいなあと思っていたけれど、「おバカさん」を読んで、さらにその思いが強くなった。
    「おバカさん」では、遠藤の哲学が、普通の人にもわかるような軽妙な語り口、親しみのわく登場人物たちを通して描かれる。しかも、新聞連載で。遠藤周作ってすごい。

    巻末の江頭淳の解説もわかりやすくてよかった。
    「本当に深い思想とは、決して難しい思想のことではない。どんな学問の足りない者の心にも、じかに浸みこんで来るような思想のことをいうのである。」
    「私は、遠藤さんが、インテリ受けのする問題小説に力こぶを入れるのもよいが、それよりもかつて獅子文六さんが開拓した知的な、文明批評を含んだ多くの読者のための小説を、もっと心がけてほしいのである。」

  • 間抜けなドイツ人ガストンのドタバタコメディーかと思いきや、次第に心打たれて最後には涙が流れます。遠藤周作の隠れた名作と思っています。

  • キリスト教が 少し身近に感じた。遠藤周作さんのキリスト教テーマの本のなかでは、一番 わかりやすいし、受けいれやすい

    「沈黙」は 読んでいて ハラハラ感、もう止めて感が あるので、この本の方が安心して読める

  • ガストン来日

  • 遠藤周作の感じている主とはこういう人間なのだろう。それとも理想なだけなのか。しかし人生には理想がなければ目指すべき道は見えてこない。おバカさんを理想にする人生ほど暖かいものはないだろう。

  • わたしが、高校時代に読んだ本です。
    テストが終わった後に読み、人間の純粋な人を思う気持ちに惹かれました。
    今思うと、何の代償も求めな人間への愛、どんな悪人にも愛すべきものがあるといったレベルではなく、全てを愛するという感覚に感動したんだと思います。
    遠藤周作さんのキリスト教から発する感覚ではなく、全人類の基本的なあり方として、そのような生き方をしたいと考えたように記憶しています。
    現在世界宗教をみて、キリスト教への偏見があるかも知れませんが、世界が平和になるための感覚として、重要なことだと今思っています。

  • 読み終わった時に、なんというか
    深~い宗教的な悟りを味わったような気になった。
    心が温かくなる本。

  • 「おバカさん」が
    とっても暖かくて愛しく思える一冊。

  • 傷つけられても、痛い目にあわされても、人を信じ、愛するガストン・ボナパルト。

    愛しい。愛しすぎるよガスさん。

  • 余韻を残す終わり方が良かった。

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著者プロフィール

一九二三年東京生まれ。慶応大学仏文科卒業。リヨン大学に留学。一九五五年『白い人』で第三十三回芥川賞を受賞。一九六六年『沈黙』で第二回谷崎潤一郎賞受賞他、数多くの文学賞を受賞。主な著書に『沈黙』『海と毒薬』『恋愛とは何か』『ぐうたら生活入門』『宿敵』等多数。

「2022年 『怪奇小説集 恐怖の窓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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