わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041245125

感想・レビュー・書評

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  • 57点。無駄話を何より好む狐狸庵山人。狐狸庵といっても韓国は関係ない。狐狸庵閑話(こりゃあかんわ)からきてるんでしょうか。二葉亭四迷みたいな感じかな。
    小説家である遠藤周作が狐狸庵山人の雅号を名乗りぐうたらをテーマに綴るエッセイ。
    失笑、爆笑、哄笑を誘う傑作エッセイかどうかは別として、興味深い文章があった。『われわれは他人という鏡にうつるイメージによって、存在しておるのかもしれん。たとえば伝記などそんなもんだ。そしてこの他人にうつった自分意外の自分は、だれも知らん。しかし真の自己はわが死とともに永遠に運ばれるのならーやはり他人から見た自分はどんな誤解を受けようと、自分というべきであろう』
    ここに遠藤周作の倫理観のようなものを見た気がした。

  • 抱腹絶倒とまさにこのこと。海と毒薬しか知らなかったけどこんなに面白い人だったとは... どくとるマンボウも読みたくなった

  • 狐狸庵こと遠藤周作のエッセイ。

    クスクスっと笑ったり、ニヤニヤしたりおもしろかった。この人って社会派小説も書くけど、こんな軽い読み物も書くんだね。

  • こういう何の役にも立ちそうにない本、嫌いじゃないです。

  • 「どんなに誤解されようとも他人から見た自分はやはり自分というべきである」というような一文が好き。

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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