宿敵 上 (角川文庫 え-2-11)

  • 角川書店 (1987年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784041245217

みんなの感想まとめ

歴史の中で際立つ二人の武将、小西行長と加藤清正の対立を描いた作品は、彼らの異なる背景と立場が生み出す緊張感を巧みに表現しています。小西行長は商人の息子であり、キリシタンとしての立場から複雑な感情を抱え...

感想・レビュー・書評

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  •  小西行長と加藤清正の二人を取り上げた時点で、この小説の面白さは確約されたようなものだが、遠藤周作はキリシタンの立場で小西行長を描けるのでリアリティが高まる。
     歴史小説として出色な作品だと思います。

  • 豊臣秀吉の子飼いの武将である文治派と武断派の争いを領国が隣同士に配された加藤清正と小西行長の視点で描いていく。
    これが石田三成でなく、キリシタンでもあった小西行長としたところが面白い。
    商人の息子であり、キリシタンでもあった小西行長は、天下統一を果たしていく豊臣秀吉の配下として、実に難しい立ち回りを演じざるを得なかった。直情型であり、秀吉を絶対的な英雄とみる加藤清正とは、相容れない事は、想像に難くない。

  • 2015.6.2(火)¥150+税。(-2割引き)
    2015.7.20(月)。

  • 小西行長の生き様がありありと浮かびます。理想と現実のギャップに悩まされ、自らの立場に迷い、それでも面従腹背の生き方を掴み貫こうとする小西の姿に引き込まれます。英雄では決してないけれど彼に不思議な魅力を感じました。加藤清正との確執、石田三成との共犯、高山右近への羨望など、武将達への小西の感情もはっきりと現れています。

  • 加藤清正と小西行長。
    そして、秀吉。二人の個性と心理模写が、ことごとく、腹に落ちる。
    遠藤周作は、心理模写にかけて最高だ。

  • 宿敵の死んだ午後

  • 加藤清正と小西行長のライバル関係のお話。

  • 熊本県を代表する武将、加藤清正と小西行長。二人の確執を秀吉に上手く利用され、いちずに秀吉に尽くし武功を焦る清正、朝鮮出兵に反対ながらも面従腹背の小西行長。まさに現代のサラリーマン社会にも通じる戦記もの、ぜひ熊本県人に読んで頂きたい一冊です。

  • ラストは賛否両論ですが肥後宿敵にはたまらない一冊だと思うわけで

  • 関ヶ原経由で九州の二人が気になって読んでみた。
    小西の天井知らずな惨めさ+清正の対小西の半端ない嫌悪感+秀吉の怖さと、すごく…こってりです…さすが遠藤周作。
    下巻はこれから。

  • 歴史小説は普段あまり読まないけど意外に面白く読めた。対照的な二人の生き方を両面から想像するのは楽しい。
    大名の処刑を物見に来る百姓、マリー・アントワネットのときもそうだけど、大衆というものをどう捉えればいいのか、自分もその一人としてよく分からない。

  • 小西行長に頑張れと言いたくなりました。加藤清正は武骨でお母さんを大事にしているのに好感がもてます。

  • 小西行長と加藤清正の肥後宿敵対決。
    結婚初夜で泣いちゃう小西がちょっとかわいい。

  • 秀吉子飼いの武将として賤ヶ岳の戦いで功を成し、後に熊本藩の礎を築いた加藤清正。かたや堺において商人の子として生まれ、石田三成と共に、主に政治外交面で手腕を発揮したキリシタン大名小西行長。素性も理念も正反対の両者の関係は、正に「宿敵」同士であった、という歴史小説。
    日本の戦国時代は、信長秀吉家康の軸から微妙にずれた、こういうサイドストーリーが満載で面白い。

  • 加藤清正に興味があったので読んだのですが、小西行長が好きになりました。
    二人の対立が分かりやすく書いてあって読みやすかったです。

  • 秀吉をどう欺くか、とても興味を惹かれました。自分を偽って秀吉の命を受け戦をする。並大抵の精神力ではなかったでしょう。事実、それほど強い精神を持った人ではなさそうですが、それでもその姿は応援したくなりました。

  • 秀吉麾下の加藤清正と小西行長は好対照をなす武将であった。行長は海外貿易で繁栄を極めた堺の貿易商小西隆佐の息子であり「水の人」である。清正は尾張中村の鍛治屋の子、あくまで「土の人」である。堺の会合衆の富と政治手腕をうしろ楯に持つ行長と、徒手空拳、自分しか頼れなかった清正、両者は出発から違っていた。秀吉はみごとな近習操縦術で2人をきそわせる。しかし、武人と商人とは根底において手を握れない。やがてライバルは死闘を演じる宿敵となった

  • 全2巻。
    小西行長vs加藤清正。

    なんか。
    二人を背景にした火サスって感じ。

    全体的にはしょったライトな小説感。
    読みやすいけどもって感じ。
    ただ連載時の都合なのか、
    重複するとこがちょいちょい目につく。
    長編じゃないくせに。

    二人が青年時に近習で一緒で、
    そっから対立は始まる。
    小西も子飼いみたいに書かれてる。
    そうなの?
    最初から少し違和感。
    まあ。
    あんま資料無い人らしいけど。

    ただ小西が面従腹背の生き方を
    自分で選んだ説はちょっと面白い。
    どうにもならなくなってずるずるとっていう
    イメージだったけど、
    これはこれで納得できる。

    けども。
    まあ。
    事件はちょいやり過ぎ感。

  • 宿敵といえばこれですよねー

  • 肥後宿敵本。宿敵2人だけどメインは小西?

    子飼い時代から敵対する弥九郎と虎之助。
    それにしてもどっちも失敗したときの描写が惨めなこと…;

    この本で高山右近も好きになりました。
    面従腹背の生き方を決めるとこは印象深いなー。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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