宿敵 上 (角川文庫 緑 245-21)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041245217

感想・レビュー・書評

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  •  小西行長と加藤清正の二人を取り上げた時点で、この小説の面白さは確約されたようなものだが、遠藤周作はキリシタンの立場で小西行長を描けるのでリアリティが高まる。
     歴史小説として出色な作品だと思います。

  • 熊本県を舞台にした小説を読んでいます


    企業にあてはめると、上巻は

    秀吉に勢いがあり、人心コントロールが行き届いている中で 加藤清正と小西行長が 競争しながら、組織全体を 引き上げているので、組織の上昇気流時の競争を描いているように見える。

    上場前のベンチャー企業みたいな感じ。カリスマ性のある創業社長と 彼を慕う 武闘派と知性派の部下みたいな

  • 2015.6.2(火)¥150+税。(-2割引き)
    2015.7.20(月)。

  • 小西行長の生き様がありありと浮かびます。理想と現実のギャップに悩まされ、自らの立場に迷い、それでも面従腹背の生き方を掴み貫こうとする小西の姿に引き込まれます。英雄では決してないけれど彼に不思議な魅力を感じました。加藤清正との確執、石田三成との共犯、高山右近への羨望など、武将達への小西の感情もはっきりと現れています。

  • 加藤清正と小西行長。
    そして、秀吉。二人の個性と心理模写が、ことごとく、腹に落ちる。
    遠藤周作は、心理模写にかけて最高だ。

  • 宿敵の死んだ午後

  • 加藤清正と小西行長のライバル関係のお話。

  • 熊本県を代表する武将、加藤清正と小西行長。二人の確執を秀吉に上手く利用され、いちずに秀吉に尽くし武功を焦る清正、朝鮮出兵に反対ながらも面従腹背の小西行長。まさに現代のサラリーマン社会にも通じる戦記もの、ぜひ熊本県人に読んで頂きたい一冊です。

  • ラストは賛否両論ですが肥後宿敵にはたまらない一冊だと思うわけで

  • 関ヶ原経由で九州の二人が気になって読んでみた。
    小西の天井知らずな惨めさ+清正の対小西の半端ない嫌悪感+秀吉の怖さと、すごく…こってりです…さすが遠藤周作。
    下巻はこれから。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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