宿敵 下 (角川文庫 え-2-12)

  • 角川書店 (1987年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (266ページ) / ISBN・EAN: 9784041245224

みんなの感想まとめ

宿敵同士の加藤清正と小西行長を中心に描かれる物語は、戦国時代の複雑な人間関係と歴史の裏側を浮き彫りにしています。秀吉の天下統一から朝鮮出兵に至るまで、彼らの競争心がどのように戦争を推進したのかが丁寧に...

感想・レビュー・書評

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  •  加藤清正と小西行長は、まさに宿敵という言葉にふさわしい存在である。秀吉はこの二人を九州の隣接する大名に抜擢し、二人の競争心を朝鮮出兵の推進力にしようとした。
     遠藤周作は小西行長がキリシタンなので、彼の心理描写が優れていて面白い。「鉄の首枷」を先に読んでいたので、小西行長について興味深く読めた

  • 豊臣秀吉は、天下統一を果たした時までの秀吉と、朝鮮戦争以降の秀吉とでは、まったく違う人間になってしまった。
    商人の子として生まれ、殺し合いをする戦闘よりも、処世術、智慧に長けた小西行長と、自らの力、武力で認められてきた加藤清正とは、宿敵同士であった。変貌した秀吉のあり方が、彼らの対決、遺恨を増大させたのかもしれない。
    華々しい戦国武将の見方が変わった一冊かも知れない。

  • 最後、糸さんが加藤清正を毒殺したように終わっていたが、キリスト教者がそんなことするんかなぁ?と思った。
    秀吉を毒殺するのはわかるんだけどね。

    加藤清正に興味をもった。大河ドラマでやってくれないかな?

  • 長かった…。
    戦国時代は大変。
    高山右近がかっこいいことがわかった。

  • 2015.6.2(火)¥150+税。(-2割引き)
    2015.7.25(土)。

  • 小西行長、石田三成は、会社転覆なのか?

    公器としての行いか?

    実際にこういう場面に遭遇すると、結果論でしかなくなるな。

    それにしても、最後は、虚しさしか無い。
    こんな気持ちを起こさせる、遠藤周作の人間観察は、凄いの一言だ。

  • 他にも数冊、読んだ遠藤周作の本。信仰を貫く高山右近じゃなくて、二重生活を送る小西行長に興味を持つのが、遠藤周作らしいと思いました。

  • 徐々に生ということを悟っていく行長に苦しくなる。読んでいるとこっちまで切羽詰まってくるような圧迫感というか切迫感というか…とにかく苦しい。関ヶ原での西軍の敗報を知った行景と清正、双方の心情も細かく表現されていて、更に苦しい。それでも大好きな一冊です。行長はよく頑張ったと思う。

  • 主軸を語るために、どの部分を採用しいかに他を切り落とすか・・・その上手さがスピード感あるエンターテイメント小説たらしめるかの肝なんだろうなと先を読まずにはいられない興奮を覚えながらもいっちょまえに感心してたり。対立とか葛藤の軸が明白だし、複雑であるということがスルッと納得できる上にきちんといろんな方法で説明してくれるから突っかからずに了解して進めるのが凄い。

    内容も、すごく好きだったなぁ。

  • 面従腹背、奥さんと二人三脚で色々無理して頑張った小西が帰国後とうとう燃え尽きてしまった下巻。
    関ヶ原後、宇土攻めでの清正が格好良い。明け渡された城で物思う清正はすごく良かった。
    しかしラスト数行で読み手はどん底に突き落とされるという。面白かったがこの結末は後味が悪いにもほどが……!

  • 行長の悟りに何となくじんときます。清正と行長はもっとうまくやれなかったのかなと悲しくなりました。行長夫人の夫への愛の深さはすげえと思いました。
    あと、三成が悪い人に書かれてて面白かったです。

  • 小西がんばった!奥さんがんばった!
    『鉄の首枷』を読まれてからまた読むと面白いと思います。

  • 小西行景がどういう風に戦ったのかまで書かれてあって、行景ファンにとっては、嬉しかった。行長の死を知った後の清正の心の中の描写が切なくて、ジーンとなりました。

  • 小西行長死んだ後の加藤清正がすごく切ない…

    加藤清正の死因が斬新(?)でおもしろいと思います。

  • 歴史の一部の流れ。視点が変わるとまた別のおもしろさがあります。それぞれの人にそれぞれの思いがあり、それが重なって出来上がっていく歴史。今自分のしていることなんて、とってもちっぽけに感じられます。そう、歴史の流れでみたら「今」なんてほんの一瞬にしか過ぎないんですよね。

  • 大陸侵攻の戦は、すべてが徒労であった。怨みと不満は日本中に満ち、朝鮮は焦土と化して、飢えと寒さが民と兵を襲った。「何としてもこんな戦は止めさせなければならん。清正に先を越されてはならぬ」小西行長は才の限りをつくして、加藤清正を翻弄した。戦は終った、ついに太閤が死んだ。しかし1人の野望家が消えれば、新しい野心家があらわれ、また血みどろの戦いがくり展げられる。小西行長と加藤清正の宿命の対決はまだ終っていない。

  • 最後がもうなんかあれ、この言いようの無い気持ち

  • ネタみたいな言い方をすれば
    小西家のパーフェクト暗殺教室。

    朝鮮の小西はまさに面従腹背。
    二枚舌外交するし情報流して清正討たせようとするし(いくら嫌いでも一応同じ軍だし…)

    三成との密談が衝撃…!
    「弥九郎の家は唐・朝鮮から薬を仕入れていたか…」
    何を今更…あっ!!!!

    そして凄いのがいと(小西の奥さん)が進んで暗殺の工作を引き受けること。
    ある意味戦国最強のヨメ。

    関ヶ原の頃の清正は城兵には情けをかける男前。
    でもいとは清正を許さない
    その死を1日でも早めてやると密かに誓う。

    関ヶ原から6年後、清正は急死。奇しくも行長と同じ齢だった。
    毒を盛られたと噂されたが、その下手人が誰なのかは判らなかった…。


    ・・・とんでもなく宿敵もえ本でした(笑

  • カトキヨと小西決着!

  • 最後は悟りの域に達してたよ、この人…。そして憎たらしい、氏ねばいいのにと思っていた小西が死んだ後の加藤が切ない…。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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