牛をつないだ椿の木: 童話集 (角川文庫 緑 279-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041279014

感想・レビュー・書評

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  • 新美南吉の童話で読み応えがありました。学校の道徳教材にも使われる作品です。多分、授業では海蔵の他人に頼ろうとするも頼れず、自分で何とかしようとして自分のことしか見えなくなってた心の移り変わりを中心に展開されると思います。みんなのための井戸掘りに納得しなかった地主と提案した海蔵では表面的には海蔵の方が良い人と言われると思いますが、自分の世界に入り込んでしまっていた海蔵が改心をきっかけに井戸掘りを許可した地主ではどちらがいい人なのかということが考えさせられました。そして、最後の締めが唐突でした笑

  • 北原白秋のながれから、また、先日NHK子供向けドラマ『時々迷々』で名前を見かけて。「ごんぎつね」「てぶくろを買いに」も収録。大変おもしろかった。道徳と悲哀のなかに無邪気さと貧困が見える古き良き日本的価値観。大人から押し付けるのでなく、子供が進んで読んでくれる世の中になるといいなぁ。

著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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