私の逢った神さまたち (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041287149

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  • お人柄と、幸運の話し

  • 著者、森村桂さんが出会った素敵な人達とのエピソードが
    綴られています。昭和1975年初版ということなので時代を感じます
    海外旅行に行くには船だし、読者の方が家に電話をかけてきたり
    直接訪ねて来られたりなど今では考えられないことばかり。

    この方、思い立ったらの行動力がすごい。
    思わず笑ってしまったエピソードです。

    桂さんは杏ジャムが大好きで自分でも1年分の杏ジャムを
    作ってみたいと思っていたところ、旦那様が長野に出張になり
    杏を持ち帰ってきてくれるということになります
    そこで桂さんは1年分のジャムを炊く大鍋の手配から保存容器を
    知人に声をかけまくり集め、最後にはジャムを保存しておくための
    冷蔵庫まで手に入れますしかし、杏が手に入らなかった・・・。
    杏ジャムを作る準備段階でかなり笑ったのですが
    桂さんが次に取った行動にしこたま驚きました

    杏は郵送してもらうと着くころには大半がダメになってしまうそうで
    注文することができない・・となれば
    長野県の駅長さんに頼んで杏を電車に乗せてもらおうと言うのです
    早速、駅長さんに電話を掛けますしかも杏の手配は駅長さん
    さてさて駅長さんの対応はいかに。

    もうひとつ駅長さんつながりで
    海外旅行にめでたく行けることになり以前、倉敷で買った
    バックを持っていきたい桂さん、しかし倉敷まで行く時間と
    旅費がない為、桂さん倉敷の駅長さんにバックを買って
    電車に乗せて欲しいとお願いの手紙を書くんです。

    いや〜すごいの一言に尽きます
    2回目の駅長さんへのお願いには思わず吹き出してしまいました

    駅長さんってそんなに頼みやすい人なのかしら。

    まぁ〜桂さんの中でかなりの思い込みもあるんですが
    東京の女の子が頼んでいる
    駅長さんは郷土愛にあふれているってな具合です。

    ユーモアに溢れたエピソードが多いですが
    介護問題にもふれています。
    桂さんの全夫のお姑さんが仲人でお世話になった方だからと
    介護が必要になったお家に2週間に1度のペースで通い
    介護のお手伝いをしているお話に
    桂さんは日本はどうして北欧のように病院がととのって
    いないのだろう、看護婦さんといわれる人はどうして
    上流家庭ばかりに行くのだろう
    修道院の尼さんたちは何をしているのだろう
    新興宗教の人たち、またしかり。

    本作から時代はだいぶ変わっていますが変わっていないものも
    あるのだと痛感しました。

    桂さん、人が大好きでどこまでも信用してしまっている
    そして感謝・尊敬の念も人一倍。
    そんな桂さんだから周りの人の心も動かしてしまうんだろう
    と思います。とても魅力的な方でした。

  • 「天国にいちばん近い島」でニューカレドニアを一躍有名にした、森村さん。
    いつか軽井沢のアリスの丘で、チーズケーキを食べてみたいと思っていた。
    早くに父親が亡くなられ、貧乏で苦労していた中で、母親に真珠のネックレスを買って
    あげる話しは、いつ読んでも涙・涙・涙。これを読んで、真珠のネックレスを買うなら
    絶対にミキモトで、と思いましたね。

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