尻啖え孫市 (角川文庫)

  • 角川書店 (1969年12月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784041290026

みんなの感想まとめ

物語は、戦国時代の雑賀孫市を中心に展開し、彼の自由で信念に満ちた生き様が描かれています。孫市は領土的な野心を持たず、ただ自由に生きることを求め、織田信長を悩ませる存在として描かれています。彼の戦術は小...

感想・レビュー・書評

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  • ー どうしたものか、本書の感想を。
    男は迷っている。
    (感染るのだ。文体が)
    一つには、これも司馬遼太郎という、この国民的作家の力であろう。
    (たかが、ブクログに載せる感想ごときでここまで感染るとは)
    そう思わざるを得ない。
    読み進めるごとにその思いは益々強靭なものとなっていき、ついに、ここに至って文体は結晶化している…


    …という事で「尻啖え孫市」
    司馬遼太郎作品で、私が読んでいなかった数少ない小説の一つでした。NHK大河ドラマ「国盗り物語」(1973)で大々的に取り込まれていたので、読んだような気になっていただけでした。
    紀州雑賀の鉄砲衆を率いて石山本願寺の合戦に参加し、織田信長を散々に撃退した雑賀孫市の一代記です。
    しかし、著者が描きたかったのは、この時代を象徴する『一向宗』という教団を側面から見てとることだったように思います。ひいては、"日本が宗教国家にならなかったのは何故か"という著者自身への回答なのではないかと。
    そんな感じがしました。
    物語は痛快無比。小説として、"創作の面白さ"に溢れています。読んでいて楽しい。楽しいのが一番ですよね。

  • 孫市在戦国無双裡面變成チャラ男一定是這本書的關係…

  • 雑賀党の雑賀孫市が石山本願寺側について,織田信長を散々に悩ました話。
    孫市は領土的野心はなく,ただ自由に生きたいと感じていた。信長側の秀吉とも懇意にしており,敵方となっても双方相手を思いやることを忘れない。
    孫市は戦国時代の小領主。地侍の典型的な型で,小人数での戦闘に長けており,それに鉄砲を用いて信長を散々悩まし,退散させた。
    孫市の生き方は常に風がびゅーと吹いて通り過ぎるような感じが常にし,本小説において,その死においても風のごとく描写されている。

  • なんとも凄まじい男振り。
    そういうと、堂々たる武者を創造してしまうけれど、孫市はちょっと違う。
    誰よりも男らしく、体格、銃術もずば抜けているが、それ以上に生き様が凄い。
    自由であり、信念があり、旗から見れば馬鹿げたような生き方さえも変えることはない。
    いやはや、いやはや。それ以外に言葉が出てこないくらい、凄い男である。

  • 超面白かったです。女の為に、友の為に、そこまでするか!ってところもありますが、それこそ孫市の愛すべき点だと思います♪

  • 無双で孫市好きになって読んだ本なのですが、孫市の魅力にメロメロです。秀吉との友情も!

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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