- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041290071
感想・レビュー・書評
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ずっとお勧めされてた司馬遼太郎さんの小説を初めて読みました。
色々な新選組の隊士が主役になってる短編集なのですが、初めて知るエピソードがあったりでどの話もおもしろかたです。
特に沖田総司が主役になっている、沖田総司の恋、菊一文字の2話が彼の人柄を表している気がして好きです(^_^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新撰組の小説で、初めて読んだものです。とにかく、印象的なシーンがたくさん出てきて、殺陣も映画的な描写です。架空の隊士がちょいちょい出てきたり、フィクション多めなのですが、本当話のテンポも良く、格好よくて、やめられない、とまらない、です。
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司馬節炸裂。街の色、食べ物の匂いや暗闇に聞こえる足音などが臨場感を持って迫ってきます。どの本でも沖田総司という人間は飄々と書かれている天才という感じですね。今の時代に必要な人間は沖田総司のような人間かもしれない。そんな沖田総司に会いたいならこの本にはエピソードが豊富で魅了されていくことは間違いないと思います
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新選組の平隊士も含めた短編集。
けっこう厚いのですが、電車で少しずつ読んでいたら難なく読めました。京都で新選組が一番活躍していた頃が中心です。
一部は以前にも読んだ様で、「沖田総司の恋」は記憶にありました。たぶんその頃は今ほど新選組に詳しくなく、沖田の所だけ読んだのかな?
芹沢の粛清や油小路の変など有名な事件の話もありますが、話としては「虎徹」が面白いですが、私は他に「海仙寺党異聞」「槍は宝蔵院流」が面白かったです。 -
新撰組が最も華やかだった時代の短編集。主なイベントや人物がカバーされる一方、他の新撰組小説ではあまりスポットライトが当たらないメンバーの話もある。
気軽に読めるので、司馬遼太郎の小説は長くて取り組むのに覚悟がいると思っている人にも勧めたい。それぞれのキャラクターは司馬の「燃えよ剣」と同じ設定になっているので、燃えよ剣から読むのがわかりやすいだろう。
燃えよ剣では、サムライの美学というか哲学が筋が通っているように感じられて魅了されたが、本書前半は、大した理由もなく敵や仲間まで斬りまくった新撰組に辟易した。組織の規則が厳しすぎて、残酷極まりない。
諸事、士道に背くまじきこと、が鉄則の集団。士道とは男道(おとこどう)のことで、漢(おとこ)とはかくあるべきものだという勁烈な美意識である。
沖田総司の人物が非常に魅力的に描かれており、彼に関するエピソード「沖田総司の恋」と「菊一文字」が良かった。 -
私が読んだのはだいぶ昔のことなので、現在は新装版になってしまい装いが変わってしまいました。
新選組入門として、おすすめです。