新選組血風録 新装版 (角川文庫)

著者 :
制作 : 蓬田 やすひろ 
  • 角川書店
3.85
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本棚登録 : 4403
レビュー : 473
  • Amazon.co.jp ・本 (635ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041290071

作品紹介・あらすじ

勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。名刀の真贋を軸に近藤勇の不敗神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする。活字が大きく読みやすい新装版。

感想・レビュー・書評

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  • 2019.9.2(月)¥330(-20%)+税。
    2019.9.3(火)。

  • 新撰組の個が焦点に描かれた短編集。
    実在もそうでない人物も、新撰組の厳格さや壬生狼と呼ばれる所以の時としての野蛮さ、そして儚さが巧みに表現されている。

    (フェアに出した本)

  • 燃えよ剣、を読み終えたことで生まれた新撰組への興味が赴くままに手に取った一冊。全15編からなる小話と、様々な隊士の生き様を通して、新撰組の雰囲気を楽しむことができた。個人的に好きなのは「前髪の惣三郎」かな。山崎と廊下ですれ違う際に頬を染める加納と、それを受けて困惑する山崎、という構図にはニヤニヤしてしまった。これは現代における「萌え」として立派に成り立つものだし、というか言ってしまえば燃えよ剣でも土方と沖田のやり取りに何度も萌えを感じることがあって、「ああ、これが腐女子の気持ちか……」なんて感心したりしていたわけで。いやだなあ、本の感想からだいぶ脱線してますよ、土方さん。

  • 久しぶりに再読。活字が大きい新装版とは言え、600ページを超える分量だが、面白く、あっという間に読み終えた。
    同じく司馬遼太郎の『燃えよ剣』よりも人物の人柄が色濃く出ている。天真爛漫だが冷徹さも垣間見える天才剣士、沖田総司の存在が大きい。

  • 歴史わかんない、熟語書き言葉わかんない勢にはぐぐりながらじゃないと読めない。

    鴨川銭取橋が好き。暗躍戦略系がすきなので。
    長州の間者、池田屋異聞も好き。山崎さんに感情移入した作品初めて。

    新選組が清廉潔白に書かれてないのがいい。むしろ狡猾で残虐で不気味。とくに土方さん。新選組かっこいいとあがめる(そして鴨さんや薩長を悪者扱いする)だけの作品は読んでてスカッとはするけどそれはフィクションのヒーローものでいい。

    虎徹にでてくる「若作」「(虎徹で死体を斬っても)水もたまらない」「小身育ち」「若打」ってぐぐっても出ないんですけど何?だれか教えて。

    虎徹は感動したり面白いとは思わないけど、人間味が滑稽というか、読んどいて損はない、という感じの話。
    沖田さんかわいい。

  • 有名、無名を問わず、新撰組隊士各々にスポットを当てた全16編を収録した短編集。同時期発表の「燃えよ剣」と同じ人物たちを描きながらも、頑固者の近藤勇、人情味のある土方歳三、艶話に弱い山崎烝等、それぞれのキャラクター像が若干異なるのは興味深い。一人一人を掘り下げる作品の性質上、京の人々から畏怖される殺人集団という側面はやや抑え気味で、非常に人間味に溢れる描写が多いものの、エピソード自体はどれもタイトル通りに血生臭く、冷徹だ。山崎烝「池田屋異聞」、斎藤一「槍は宝蔵院流」、沖田総司「菊一文字」の三編がお気に入り。

  • 途中何度も途切れつつ漸く読了。短編集は一度途切れるとなかなか読みきれないなぁ…。そして話をどんどん忘れてしまう鳥頭な私…(・∀・; たぶん1年もたたずに新鮮な気持ちで読み直せそう(苦笑)

    [more]
    前回かなり最初の方で読むのくじけたので、もう一回頭から読み直しの巻

  • 延べ200人を超す新選組隊士。
    幹部にも平隊士にもそれぞれに物語がある。
    それぞれ、必死に時代と、そして、己と戦いながら生きていた。
    そんな熱い男達だから新選組の物語は面白く、ハズレがないのだと思う。

  • 2018.8.21

    読み切れなかったのでまた読みたい。
    山崎烝にここまでスポットが当たることが珍しいと思う。

  • 司馬遼太郎が描く新撰組もの短編集。幕末小説は、登場人物と同様、読み手も『佐幕派』と『倒幕派』に分かれる。私自身は倒幕派で、従って佐幕派の人物が描かれる本書の感想は、もう片側の方とは異なるだろう。
    本書は新撰組の日常が描かれ、殺戮に明け暮れる集団の何気ない生活は、そのギャップに薄ら寒くなる。世の情勢や使命などよりも、内部の人間関係が優先され、粛正が行われる様は、司馬さんが嫌っていた、敗戦に向かって突き進んでいた頃の軍部に近い。司馬さんが本書を書いた理由は、そこなのではないか。などと想像してみた。

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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