豊臣家の人々 新装版 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 405
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041290095

作品紹介・あらすじ

貧農の家に生まれ、関白にまで昇りつめた豊臣秀吉の奇蹟は、彼の縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄達は、凋落の予兆となる悲劇をもたらす。豊臣衰亡を浮き彫りにする連作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 太閤記→関ヶ原→城塞→そして豊臣家の人々!っていうこの究極のリレーを、本好き歴史好き司馬好きの全ての人と分かち合いたい。
    長編三作のなかでちらっとしか語られなかった人物たちについての列伝。これだけ語ることがありながら長編の方ではぐっと抑えていたり、列伝では人物重視で関ヶ原の戦いが三行で終わったりする、抑制力やテンポ感が見事。

  • ※2011年7月沖縄共同病院に入院中に妻が購入
     入院中に読了
     2回読了
     2017.5.6売却@Book Off

  • 数年前に読んだ本。
    ふと思い出したので目次見つつ投稿。

    豊臣秀吉の縁者というのは少なく、多くは義理の繋がりの人間です。小早川秀秋、宇喜多秀家、結城秀康などが世間的に知られている名前でしょうか。

    他には北政所などの話も入っています。
    司馬殿の考え方はどこか豊臣家に対する愛があるように思います。他の著書の中でもどこか思い遣りを感じました。表現が慮るようなものが多く、それを妨げた人物の行動は痛烈です。
    例えば小早川秀秋、彼自体は再評価する動きもありますし、決して暗愚な人物ではないと思います。
    ただ、無能レベルまでの表現が使われていたので、おや?と感じました。
    ただし、著者の小説ではこのような人物については手厳しく書かれており、読書の心境をわかっているかのような書き方をされています。

  • 豊臣秀吉と繋がりのある人物の短編集。才能が無いのに親類が天下人と言う事で能力以上の立場に押し上げられた者。ただ輝かしい天下人の後ろ姿を追いかけた者。才能がありながらも生い立ちの為その才能を発揮出来なかった者。最後の淀殿・その子は何一つ主体性が無く後世に残る業績も無いので秀頼をあえてその子と表現したのかと感じる。

  • 圧倒的なカリスマである秀吉と、その急成長に見合わない家族、親族の話。豊臣家はうまく承継されず、内部から腐り、潰えた。
    一家を継続されるには、当主の属人的な能力に依存せず周到なシステム構築が必要。
    なんだか企業の組織論と同じだなー。

  • 女性がこんなに出てくるのも、豊臣家ならでは。

  • 秀吉がいなければ歴史に名を残すこともなかった人たちの、理不尽で哀しい、それでも確かな人の生き様を描き出す。
    秀頼がただ一度家康と対面した場面の凛々しさ、家康を感嘆させた秀康の威厳、人生の最後秀吉の呪縛を解いた秀次。

  • 人間味溢れる秀吉も、晩年の姿は痛々しくただの老害でしかなかった。それでも戦国の世を華やかにした秀吉はやはり天才だと思う。そして一代限りで幕を閉じた豊臣家は彼が作った夢物語だった。

  • 天下を取ろうとするのは、どういうことかと考えさせられる。

  • 司馬さんの秀吉への愛情?が伝わる内容
    色々な角度から秀吉をみるが、大物さを感じる反面、大物ゆえの次代への執着が痛々しい。最も現代も財を成した人たちは変わらないから事件・ドラマがうまれるのか。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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