- 角川書店 (2008年2月23日発売)
本棚登録 : 653人
感想 : 66件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784041290095
作品紹介・あらすじ
貧農の家に生まれ、関白にまで昇りつめた豊臣秀吉の奇蹟は、彼の縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄達は、凋落の予兆となる悲劇をもたらす。豊臣衰亡を浮き彫りにする連作長編。
みんなの感想まとめ
豊臣家の人々を描いた本作は、豊臣秀吉の周囲に生きる人々の運命を通じて、栄光と凋落の物語を紡いでいます。著者の描写は生き生きとしており、まるでその時代に身を置いているかのような臨場感があります。秀吉の魅...
感想・レビュー・書評
-
すっかり流し見になってしまった
今年の大河ドラマなのだけど
4月にNHKで放送された「菜の花忌シンポジウム」で本著が取り上げられていたので、手に取りました。
司馬遼太郎さんの本を読むのは実に○十年ぶり。
昔、父の書棚から数々の名作を拝借して、長い通学時間に読んでいたのを思い出しました。
やっぱり面白い!
まるでその場にいたかのような描写で引き込まれます。
稀代の人たらしである秀吉に振り回されて、一族の様々な人の人生が流転していく。
小早川秀秋や宇喜多秀家など
戦国武将としてしか認識していなかったのですが、秀吉との関係性が本著でよくわかりました。
司馬さんはとにかく明るくて賑やか華やかな秀吉が好きで、
家康が嫌いなのかな?
昔、他の作品読んだ時にも感じたような。。家康はほんと陰湿な印象です。
結びの一文。余韻がすごい。
「豊臣家の栄華は、秀吉という天才が生んだひとひらの幻影のようであったとすら思える。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
豊臣家ゆかりの人物にスポットを当てた短編集。
司馬遼太郎さんが、豊臣家に潜入、密着取材してきたかのようで、とにかく面白かったです。秀吉の弟妹、妻妾、実子、養子など、一人ひとりの人物像がリアルに迫ってきました。豊臣家の内情がよく分かりました。
司馬遼太郎さんの小説を読む前は、戦国の世は男性中心と決め込んでいました。北ノ政所、淀殿、2人の女性抜きにしては豊臣家は語れないとあらためて思いました。北ノ政所は、秀吉にとっても家康にとってもキーパーソンでした。
政治的理由での結婚、離婚。人が外交上のやりとりとして物のようにあつかわれている悲しさ。戦国の世の悲哀が、じわりじわりと伝わる濃密な一冊でした。-
豊臣家の人々、読了おめでとうございます!
「司馬遼太郎さんでめぐる日本史の旅」で言えば、次のおすすめは、以下のあたりかと!
○戦国を深める...豊臣家の人々、読了おめでとうございます!
「司馬遼太郎さんでめぐる日本史の旅」で言えば、次のおすすめは、以下のあたりかと!
○戦国を深めるなら
「覇王の家」→家康の生涯を描く。小説というより考察みたいな?
「国盗り物語」→太閤記、の、前史です。主人公は前半が斎藤道三、後半は、織田信長です!
○「竜馬がゆく」の幕末に戻るなら…
実は、関ケ原で敗者になった、毛利・島津・長宗我部のDNAが、結局倒幕を果たすので、物語はつながってます。
「燃えよ剣」→文句なく、圧倒的に、面白いです。新選組。土方歳三。
「世に棲む日々」→幕末長州、吉田松陰&高杉晋作が主人公です。
もちろんそれ以外でも!司馬遼太郎さんも楽しんでください〜2025/06/20 -
分かりやすい本のガイド、ありがとうございます。
Koba-book2011さんの「豊臣家の人々」のレビューに、「・・・・いきなり『豊臣家の...分かりやすい本のガイド、ありがとうございます。
Koba-book2011さんの「豊臣家の人々」のレビューに、「・・・・いきなり『豊臣家の人々』を読んで、どんな味わいなのか、ちょっとわかんないです」とありましたが、まさにその通りで、おすすめしていただいた順に読んでいったら、理解が深まったばかりでなく、本当に心に沁みました。
次に読むのは、“どちらにしようかな!”と迷ってしまいます。楽しみです!!
2025/06/21
-
-
わりと俯瞰的に書かれてることもありそれほどのめり込むという感じにはならなかったが政治的でおもしろい。周りはずいぶん振り回されたかもしれないが、何より家柄の時代に諸説あるが百姓程度の人間が一代限りとはいえ天下を取ったんだから大したものだ。
-
人々を振り回す秀吉の魅力!身分の軽重と人間の出来不出来は関係がないし、豊臣の時代は秀吉の力だけで成り立っていたのがよく分かった。
豊臣家の最後の二人、淀殿と秀頼の話も初めて知ったけど、哀れでありながら、世間を知らずに育つ/育てるというのは身を滅ぼしてしまうなぁ。所謂毒親やね。
天運が強すぎた秀吉は、悪運の淀殿を引いてしまったんやねぇ。
令和になってから、うちの近所の神社で豊臣秀吉の木像が見つかったそうで。江戸時代にこっそり作られたくらい、大阪の人たちは秀吉さんが好きやってんな〜しみじみ。 -
特に前半の話が面白い。
秀吉が権力を手にする実力がありながらも子宝に恵まれなかったこと、晩年に秀頼が生まれたことで豊臣家の人々(実際にはほとんどが養子に来た他人)の運命が目まぐるしく悪い方に転がっていく。
秀次、小早川秀秋は凡庸、宇喜多秀家は他人事、秀長は影が薄い、北政所と淀殿は対立しているなど、後ろ向きな話ばかりで逆に滑稽になる。
この本を読む限りは秀長はたいした人物に思えなかったが、大河ドラマ「豊臣兄弟!」ではどのように描かれるのか楽しみ。 -
太閤記→関ヶ原→城塞→そして豊臣家の人々!っていうこの究極のリレーを、本好き歴史好き司馬好きの全ての人と分かち合いたい。
長編三作のなかでちらっとしか語られなかった人物たちについての列伝。これだけ語ることがありながら長編の方ではぐっと抑えていたり、列伝では人物重視で関ヶ原の戦いが三行で終わったりする、抑制力やテンポ感が見事。 -
豊臣家に関わる人々が描かれてる。秀次はただの一般人なのに秀吉の縁戚ってだけで位を与えられそして秀吉によって殺しれるの哀れすぎる。
北政所も自分で豊臣家を起こした自負があるからこそ淀を嫌い自分手で家を終わらせるために家康と近しくなったったのだろう。結局淀が孕ったことで尾張派閥と近江派閥ができこれが後々関ヶ原の結果へと続いていくと思うと秀吉も悔やまれるだろう? -
短編集だが、まるで一編の大河小説のように感じた。有名なエピソードを含め豊臣家の栄枯盛衰がよく語られていて、とても楽しく読めた
司馬遼太郎氏はやはり超一流の語り手だ -
豊臣秀吉に関わる様々な人物を通して豊臣家の栄華と転落を描いた人気作品。
現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも関係し、大変読みやすい内容でオススメです。
甥の秀次の運命、晩年の秀吉の衰え振りがあまりにも悲劇すぎるのを司馬遼 -
-
一族のなかから天下人が出てくると周りも幸せになる、とは限らない。
-
どれも非常に面白いものばかりだった。小早川秀秋や、宇喜田秀家、結城秀康など、戦国の一場面一場面ではよく見るが、秀吉との関係性などよくわかっていない部分が多かったが、それを知ることが出来てとても面白かった。そして、中でも、最後の淀殿と秀頼の物語は、まるでその場に立ち会っているかのような生々しいリアルさを感じて、圧倒された。
秀吉という傑物の存命中、豊臣家は大阪城の如く絶対的な強さと安定を誇っていた。しかし、その秀吉がこの世を去ると同時に、もう一人の傑物である家康が動き出す。家康を止められるのは秀吉ただ一人。その秀吉を失った今、誰も家康を止めることはできない。淀君や秀頼が叶う相手ではなかった。
豊臣家の栄華は秀吉の死とともに急激に失速し、その豪華絢爛な光景は瞬く間に色を失い、目が覚めた時、目の前に見えるのは砂上の楼閣だった。
豊臣家とは、まるできらびやかな幻…
--こんな余韻に包まれている。 -
秀吉晩年期から豊臣家が抱えていた問題を、さまざまな人物を通して見ることができる
『豊臣家の人々』『関ケ原』『城塞』の3冊を読めば、豊臣家の事業継承がいかに失敗したか見えてくる -
※2011年7月沖縄共同病院に入院中に妻が購入
入院中に読了
とても面白く2回読了
2017.5.6売却@Book Off -
数年前に読んだ本。
ふと思い出したので目次見つつ投稿。
豊臣秀吉の縁者というのは少なく、多くは義理の繋がりの人間です。小早川秀秋、宇喜多秀家、結城秀康などが世間的に知られている名前でしょうか。
他には北政所などの話も入っています。
司馬殿の考え方はどこか豊臣家に対する愛があるように思います。他の著書の中でもどこか思い遣りを感じました。表現が慮るようなものが多く、それを妨げた人物の行動は痛烈です。
例えば小早川秀秋、彼自体は再評価する動きもありますし、決して暗愚な人物ではないと思います。
ただ、無能レベルまでの表現が使われていたので、おや?と感じました。
ただし、著者の小説ではこのような人物については手厳しく書かれており、読書の心境をわかっているかのような書き方をされています。 -
人間味溢れる秀吉も、晩年の姿は痛々しくただの老害でしかなかった。それでも戦国の世を華やかにした秀吉はやはり天才だと思う。そして一代限りで幕を閉じた豊臣家は彼が作った夢物語だった。
-
秀吉の親族たちはそう多くないのにもかかわらず、みんな翻弄されていて、不憫。
-
源頼朝、足利尊氏らは源氏の宗主であり、それぞれに鎌倉、室町幕府を開く。幕府を開くためには征夷大将軍でなければならない。しかし、源氏でなければ征夷大将軍は宣下されないのだ。秀吉は源氏の姓を得ようし、足利義昭に乞うてその養子になろうとしたが承知されない。なので、秀吉は人臣最高の職である関白という資格をもって天下を治めようとした。関白は藤原氏でなければならないという。秀吉は近衛家の養子になり藤原秀吉を名乗ることで無事に関白の資格を得るに至る。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
司馬遼太郎の作品
