はましぎ (角川文庫 緑 298-14)

著者 : 立原正秋
  • KADOKAWA (1978年5月発売)
4.22
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  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041298145

はましぎ (角川文庫 緑 298-14)の感想・レビュー・書評

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  • 恋人たちの続編。道太郎のアウトローぶりに惚れそう。相変わらずのろくでなし野郎。それに関わる女達も動物的で理性の箍が緩い。この世界好きだ。

    道太郎には倫太郎という弟がいながらなぜそんなに六太郎を愛したんだろう。
    美しい城にも「六」という男が出て来たけど、きっとモデルになった男がいて、きっと作者は憧れか愛情を感じてたんだろうな、と思う。きっと道太郎は作者の分身かつ憧れに近いんだろうなと。

    女にもてて、頭が良くて、誰にも頼らず、他人からは程よく頼られ、親が社長で、他の女を抱いて帰ってもいつでも待ってる家族がいて。という設定は男性らしい理想だと思う。

  • 私はかなりいいなと思う本。

    色気について
    回りの人の色気について考えてしまう。
    同じ年齢でも、色気が違う。肉感的な色気もあれば、爽やかな色気もある。だらしない色気もあれば、潔癖さがまた色気になることもある。色気って何から醸されるのだ。


    六について。

    道太郎は最後まで六と兄弟のように腹を割って話したかったんだろうなぁ。。

    それほどまでに孤独だったんだろうか。

    信子は意外と収まる所におさまり、道太郎の本質を見抜いているし。


    あなたは人を愛しすぎる、というのはどういうことだろう。信じすぎる、与えすぎるということか。盲目に期待しすぎるということか。おせっかいであり、同時にエゴであるということだろうか。

    全うな生き方とはなんだろうか。日陰の人生でありながら、自分の城を強国に作り上げた六を見ると、自分の思い込みがゆらぐ。

    道太郎の小説は果たして陽の目をみることが出来たのだろうか。

    決して自分好みの本とは言い切れないけれど、読みながらもやもやとさせてくれる本。多分これから立原正秋はいろいろと読むだろうし、この本は多分捨てない。


    読み手に媚びない本。程よい緊張感と距離感が凄くいい。読むのは一度でいいかもしれない。でも出会ったことでなにかしら貰っている気がする。知らなかった何かを貰った感じ、未来の私への宿題を貰った感じ。

    私がこれまで読んでいた本、いいなと思っていた本は私に何か宿題を残してくれていたのかな。私に媚びている本ばかりではなかったかな。

    これから本を選ぶ基準が変わりそうです。

    吉本ばななさんのおすすめ。

    つらつら書いてしまったけどあまりまとまりません。

  • 血肉化した本の一つ、と言いたくなるほど好き。

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