- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041303016
感想・レビュー・書評
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日本SFの始祖とも言うべき星新一の父の話です。お父さんへの尊敬に胸が熱くなる本です。この本の内容を半分に見積もっても素晴らしい人だと思います。
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「人民は弱し官吏は強し」5
著者 星新一
出版 角川文庫
p275より引用
“そこにはただひとつの教訓があるだけです。
われわれが持っている現在の文明には、
まだ大きな欠陥があるという教訓が。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
著者の父の活躍と苦闘を描いた一冊。
大正時代に製薬会社を経営し斬新な事業を立ち上げながらも、
それを妬む敵に足を引っ張られる様子が書かれています。
上記の引用は、
著者の父・星一氏の株主総会での一言。
大正時代が終わって80余年経ちますが、
文明の持つ欠陥は少しは正されたのでしょうか?
解説の中ではさらに酷くなっていると書かれており、
今現在でも良くなっているようには思うことができません。
読んでいる途中で胸糞悪くなりますが、
歴史的事実として忘れてはいけない出来事だと思います。
いつの時代でも人が嫌がることを楽しむ輩は、
常に一定数存在してしまうのかも知れません。
とほほです。
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