地球から来た男 (角川文庫 緑 303-9)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041303092

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  • ショートショートと言うにはちょっと長めで、大人向けのダークでにブラックな星新一。

    「あと50日」会社の帰りに、影から囁かれた男は、残りの人生の日にちが迫っていることを知る。覚悟を決めて起こした行動とは…。

    SF要素のある作品は少なく、表題作を含め、そのまま何の工夫もなく舞台脚本になるような話ばかり。星新一のSF以外のオハコである、悪魔との契約物が数本である。

    ショートショートではないとは書いたが、やはりいかに短い文章で主人公の位置やキャラクターを印象づけるため、失業したという定形からスタートするものが多いのは、ショートショート構文なのだろうな。

    最後の1~2文でストンと落とされたり、ひっくり返されたりというものはないので、電子書籍初心者にはおすすめしたい1冊である。

  • 面白い話ばかり16篇。
    表題作は何回読んでもニヤッとする。

  • 16編の短編集。この本の厚さでこの量ですから、星新一にしては長めのショートショートが多かったかもしれません。ジャンルも地球や世界に関わる大舞台の話から、政治に関わる話、夢や催眠と言った個人レベルの話と一定のまとまりがあるわけではありませんでした。面白いものが多かったかな。以下、お気に入り。

    「夜の迷路」
    何のとりえもない男がある日を境に声だけの女と夜の徘徊デートを始める…。
    「もてなし」
    不思議なバッチをもらった男はあらゆる人からおもてなしを受けるが…。
    「あと50日」
    「あと50日でございますよ」ある日突然現れた男は毎日毎日日にちをカウントダウンしていく…
    「包み」
    ぱっとしない絵描きに預けられた一つの包み。中身は何か、絵描きは想像を膨らませる…。

  • 星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。

  • 星新一さんのショートショート。まぁこれは解説するまでもないけど、楽しませていただきました。<br>
    「もてなし」のブルギさん、「住む人」、「ゲーム」が特におもしろかった!<br><br>

    地球から来た男/夜の迷路/改善/もてなし/ある種の刺激/あと五十日/包み/密会/住む人/はやる店/ゲーム/戦士/来客たち/疑問/向上/ある日を境に/能力

  • 星新一の短編小説集。<BR>
    どれも最後にオチがあって面白いです。

  • またまた星さんの短編集。だいすきなんですよ!

  •  オチがあるよーなないよーな。面白いというわけではないけど読んでしまう。

  • この本が当方の認識するまさに星新一。
    やっぱりSFと言われてもちょっとピンと来ない、正直。
    もちろんその要素を兼ね備えていることは否定しませんが、ショートショートですよ、何とも言えない独特の毒を持った。

  • 表題作はもう1つの『猿の惑星』ってところか。
    「もてなし」は作者得意の謎人物系で面白かった。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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