きまぐれロボット (角川文庫)

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  • 角川書店 (2006年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041303184

作品紹介・あらすじ

お金持ちのエヌ氏は、博士が自慢するロボットを買い入れた。オールマイティだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は、博士に文句を言ったが……。

感想・レビュー・書評

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  • 今年、生誕100年らしい「ショートショートの神様」の作品は、過去に少ないが読んだことはあった。

    今回はこの作品で、改めて読後の感想を書くとなると、簡単なようで難しい。
    この掌篇小説集はタイトル通りロボットだけでなく、悪魔、宇宙人、薬、機械などなど、たくさん現れる。

    ロボットが現れるからSFとも言えず、童話チックだからほのぼのしていると言えず。時には坊さんの説法や、寓話の超短縮版にも思える。

    ショートショートという特殊な作風、その中での限界まで切り詰めた没個性と普遍性、平易すぎる文章などが、物語を純粋に表現する制約として機能している。これは古びない。

    個人的には文章も楽しみたいので、ここまでガッチリとした制約の中の掌篇小説集は、休憩なしだと少し息苦しくなる。
    それでも山ほどの作品を著者は生み出したので、その発想力は凄まじさを感じる。また寓話に純粋に触れたくなったら、ストーリーの雨嵐を浴びたくなったら、他作品を読んでみたいと思う。

  • 星新一もショートショートも実は初めて。こういう本を自分では買わないのだが、知人宅から拝借して読んだ。あー、こういう感じなんだーという感想。四コマ漫画みたい。

    短編集があまり得意ではないのだが、それには幾つか理由がある。設定を頭に入れてから物語が動き始めていくのに対し、短編はどうしてもその限られた尺の中で、相対的に設定の説明の割合が多くなるため、ストーリーの展開部分が短くなり、それゆえ物語の強度が必要となる。時に強引だ。更にエンタメ的な短編だと、起承転結の基本構成が期待されるので、残りページでオチがあると思うと、それまでの展開がフリとなる事が自明であり、真剣に読めない。で、モヤモヤ読んだ挙げ句、はい次の話の説明にいきますよーと。

    で星新一は更にショートなので、もうこれは、最初から落としにいきます!という、何なら筋や結末を当ててごらんという楽しみ方になる。

    こういう定まったルールの範囲での既定演技の楽しみ方もようやく分かってはきたが、本書は全体としてポエムか夢語りのように読む感じで、雰囲気を味わう読み方が良いかも知れない。

    • シャルたん@読書さん
      ショートショート私も好きでないのですが、見事な言語化です。
      ショートショート私も好きでないのですが、見事な言語化です。
      2025/09/18
    • Rafさん
      ありがとうございます。ネガティブな表現だったかなと好きな方には申し訳なく…相性ですよね。
      ありがとうございます。ネガティブな表現だったかなと好きな方には申し訳なく…相性ですよね。
      2025/09/18
  • 皆さんは星新一さんの作品を一つでも読んだことはありますか?「NO」と答えた方は一つでもいいので読んでみましょう。用意するのものは本と数分の時間だけです。星新一さんはショートショートで有名ですよね!少しの時間でドキドキ、ワクワク、どんでん返しが楽しめます。1000本以上の物語をかいてきたのでコンプリート目指して頑張りましょー!!

    • コルベットさん
      うたえながさん、こんばんは♪えー!1000本以上!?すごい!!興味あるけど、コンプは大変そう・・・( ˙˙ ; )
      うたえながさん、こんばんは♪えー!1000本以上!?すごい!!興味あるけど、コンプは大変そう・・・( ˙˙ ; )
      2024/10/17
    • うたえながさん
      コルベットさん、コメントありがとうございます!果たしてコンプリートした方は居るのでしょうかねー?、
      コルベットさん、コメントありがとうございます!果たしてコンプリートした方は居るのでしょうかねー?、
      2024/10/25
  • サリンジャーを読んでいて、さっぱり進まずわからず、もしかして星新一って同世代じゃないか?と思い調べたら、同じ時代を生きていた
    フラニーとズーイがアメリカ1961発行で
    きまぐれロボットは初出が1964年朝日新聞

    最近星新一の新潮文庫の装丁がカワイイ系になってきたのがあるなと思っていたら、自分の本棚に登録してあった本も綺麗になっていて、嬉しいような?
    持っている本は 昭和の和田誠の絵で解説は谷川俊太郎。お値段120円。皆さん若かったんだろうな。

    こちらのショートショートは、朝日新聞日曜版に連載されていたものだそうです
    全体的にロボットとか薬とかの発明に関するお話
    挿絵も豊富で子供も読むことが想定されていたのかな
    時々あるちょっと大人のお話は無しです

    そして、この作品の初出を調べていたら、ああなんていうことか!
    星新一の祖母小金井喜美子さんは、森鷗外の妹だったことを初めて知る
    どちらもそれなりに読んでいる方だと思うのだけど 結局小説以外をあんまり読まないから 私は知識不足情報不足なんでしょうねえ
    森鷗外はSF方面でもルーツだったです

  • 「星新一作品登場人物索引」という本を読んだので、「きまぐれロボット」の36作品の主人公と登場人物を調べてみた。

    エフ博士、お隣の主人、お隣の女の子
    エム博士、男の強盗
    アール氏、男
    エス氏、悪魔
    男、ネズミ
    男、九官鳥
    エヌ氏、博士、ロボット
    エフ博士、ロボット
    エス博士、アール氏
    ロボット、キル星人

    青年、医者
    エフ博士、お客
    フロル星人
    エヌ氏、友人
    エス氏、友人
    ケイ氏、男
    エス博士、ケイ博士
    老人、ミーラ星人
    エヌ博士、アール氏
    エフ博士、男

    エフ博士、アール氏
    エヌ博士、ロボット、友人
    ケイ氏、友人
    サーカスの団長、男
    アール氏、エイ博士、夫人
    エヌ博士、青年、ロボット
    アール氏、男
    悪人団の首領、子分
    博士、ユキコちゃん
    宇宙基地の隊員

    エス氏、カード星人
    ハナコちゃん、研究所長、ロボット
    悪魔、男、ロボット
    ロボット怪獣、地球人
    五郎くん
    男の子、おかあさん、おとうさん

    こんな登場人物が活躍するショートショート。
    「エヌ氏」は5作品にしか出てこないが、半分くらいに登場するような感じがある。
    「きまぐれロボット」というタイトルの話もあった。
    本書のタイトルどおり、ロボットが登場する話を多く集めている。
    「ロボット」と同じくらい「宇宙人」や「薬を作る博士」が登場する。

    宇宙人とロボットは客観的に物事を見ることができ、地球人ではないということで、人間社会を風刺するのに最適だ。
    薬は人間の欲望をかなえる効果が発揮できるので星新一作品にとって便利なアイテムだ。

    谷川俊太郎さんの解説もよかった。
    私が星新一さんの作品を読んで感じていることを、解かりやすく言語化してくれていた。

    どの作品も子供が読むことを意識して書かれており、5ページ前後の量なので読みやすい。
    まさに、私が持っている星新一のイメージで満載のショートショートだ。

  • 星新一は、ショートショートで有名な人。
    沢山の話を書いているから、当たり外れがあるけど
    この作品は個人的には当たりが多いと思った。
    少し難しいなという内容があったりするけど、
    5ページくらいで絵もあるので読みやすく
    小学生にもおすすめ。

    〈ちょっとネタバレ〉
      ↓ ↓


    「失敗」が1番好き。
    なんと間抜けなエヌ氏が盗みに失敗する話

    あと、「あーん。あーん」も好き。
    泣き続ける赤ちゃんを頑張って泣き止ませよう
    とする話
    いつまでも泣き続ける赤ちゃんの話

  • こども向けでもわかるように書かれているが、おとなが読んでもおもしろい 短編だから深く心に残るほどではないが、世の中ラクしようとおもったってそうはいかないよなと改めて気づかされる

  • 本当に久しぶりに星新一さんのショートショート。
    懐かしい。

    昭和47年初版。半世紀以上前。
    なのに未来の話し。
    なのに古さを感じさせない。

    ただ、落ちが読めてしまいがちで、いまいち楽しめなかったかな。
    かなり飛ばし読みしました。

    1000作以上のショートショートを残した星新一さん。父は星一。シンプルな名前だなぁ。
    調べてみると、親戚に森鴎外がいるみたいです。

  • どうも。星新一ビギナーです。星さんの作品を読むのは、声の網を合わせてこれで二作目。ショートショートとしては初めて読みました。
    どこの誰ともわからないいろんな人たちやロボットや動物、オチがあると思ったら今度はオチがなかったり、実に多彩な物語がたくさん織りなされてこの本に詰まってる。クスリと笑えたり、頭をひねらせたり、いろんな読み方ができる。面白かったです。
    他にも星さんの作品を読んでみたいけれど、他に何から読めばいいのかわからない。ので、何かオススメがあれば教えてください笑

  • 特にファンでもないのだけど、星新一ほど、「稀代の作家」という言葉がぴったり似合う人はいないと思う。

    着眼点。
    構成力。
    斬新さ。
    読者の予想を超えてくるオチ。
    人間の本性の炙り出しと、胸にストンと落ちてくる納得感。
    明らかに皮肉なのに、同時に盛り込まれたいたわりの視点。
    時代を感じさせない近未来的なモダンさ…。

    わずか3〜4ページの世界の中にこれだけのものを込められた人なんて、他にいないんじゃないかと思ってしまう。
    しかも、それを1000本あまりも書き上げたという…。

    多くが宇宙人やロボットといったSF的なネタであり、確かに「星スタイル」なのに、どれ一つとして、同じオチはなく、すべてちがう。

    もう、圧巻です。
    個人的に、アッ!と思わされたのは、「きまぐれロボット」と「ネコ」。

    「きまぐれロボット」は、さすが表題作になるだけあって、インパクトあります。
    確かに、便利って、いいことだけじゃないんだよね…。
    うん、私は明日もエレベーターじゃなく、階段を使うよ。

    「ネコ」は、われこそは愛しきネコちゃんの下僕であると自覚しているネコ飼いにはぜひ読んでほしい。
    これぞネコ!
    そして、やっぱりネコは偉大だ!
    ネコがネコたる故に、地球を救ったのだから。
    間違いない!

  • 1つ1つのお話が非常に短く、1分以内で読み終えられるものばかり。
    この短さでもあっけなさをあまり感じさせないのがすごい。
    登場人物や設定が毎度魅力的で初めの数行から心を掴まれる。
    オチもしっかりしていて良い読後感。
    子供から大人まで楽しめる手軽な1冊。

  • 昭和47年に初版が発行されたというからなんと50年以上昔の作品なのになぜなそんな気がせず、星新一さん以外の誰でもない作風は、童話とはいえ大人でも面白い。むしろ大人の方がシニカルな面白さを得られると思う。
    片山若子さんの表紙と挿絵がとてもほのぼのとしていてかわいいです。
    巻末の谷川俊太郎氏による解説よると和田誠さんの挿絵いりでまとめられたことがあるそうで、その挿絵もかなり気になります。

  • 小さい頃から星新一さんの作品が大好きでよく読んでいた。短編集で子供も大人も楽しめる。誰もが妄想することの斜め上を行く、奇抜な着目点と風刺の効いたオチが癖になって面白い。個人的には「地球のみなさん」と「おみやげ」が印象的だった。

  • 子供の塾の夏休みの課題図書。せっかくなので一緒に読みました。
    星新一さんの本はあまりきちんと読んだことがなかったのですが、欲深い人間らしさと、皮肉と、くすりと笑える感じがあって良かったです。

    あまり本を読まないうちの子供が楽しく読んでいたのが一番。

    この話のここが良かったねと言い合うのが楽しかったです。

    きまぐれロボットとユキコちゃんの仕返しが私のお気に入り。
    子供のお気に入りは、九官鳥作戦と、夜の事件。
    星さんの作品に限らず、短編集の作品は、人の好みもいろいろで、そこも好き。

  • 小学生の頃に星新一さんが大好きになりたくさん読みましたが、この『きまぐれロボット』だけは何故か特別で久方ぶりに読んでみたくなり近所の本屋さんを探しましたが無く、大型書店さんまで行って手に入れました。
    当時のツルツルした紙や持った時の薄いのに重い印象、独特な匂いはもうそこにはありませんでしたが、昭和47年発行の作品が表紙絵を新たにして現代まで刷られている事に感動しました。

    谷川俊太郎さんの解説にあった、星さんが作家を目指そうと影響を受けたというレイ・ブラッドベリの火星年代記を今度手に取ってみようと思います。

  • 3.2
    なるほど、読みやすいなー。
    SFは開拓したくて、星新一は一通り読んでみたいと思ってたので、ちょうど、よかった。

    今の感覚で読むと、とんでも展開だなぁーと
    と思う場面もしばしばだが、最終の開拓者としては素晴らしいと思う。
    週刊ストーリーランドも星新一的な内容が多かったんだね。

    ネズミの予知の話なんか、童話に使われそうだし、
    気まぐれロボットは落語。
    全体的に藤子・F・不二雄の短編週の範囲。

    本当に色々な影響があるんだなぁ。

  • ① この本を選んだ理由
    以前、読んだ本の中で筆者の作品が取り上げられていたため。


    ②あらすじ 
    4ページ程度の作品が、ずらっと並ぶ。
    だいたいの作品は、ロボットと、悪い心がテーマだと思った。


    ③感想
    こういうのは読んだことなかったので、新鮮だった。
    暇つぶしにいいかもしれない。
    面白かった。


    ④心に残ったこと
    こういう作品もあるんだな、ということ。



     

  • 通常の小説と比べ、難しい言葉や着飾ったような言葉を使っていない。子供でも楽しめる様な文体でストーリーも2ページ程で読み終わる作品が多く気楽に読める。
    予想外なオチ且つ人間の皮肉を見事に落とし込めていて、エンターテイメント性ある小説で面白いな思った。

  • 表題の「きまぐれロボット」も、オチが良かったのですが、個人的には「夜の事件」と「へんな怪獣」も好きでした!

    へんな怪獣はハラハラしたのですが、オチがほっこりしました。
    夜の事件は思わぬ登場人物(人物ではないけど)たちで構成された話に星さん天才すぎると感激しました(笑)

  • 童話かな
    ショートショートは好きではないのだけど、第一人者ということで読んでみました。 転結が速球。4コマ漫画を読むような感じ。

     小学校低学年くらいの子供に寝る前に読み聞かせてあげるのにピッタリという感じなSF。
    刺激も多すぎず、ちょうどいいと想う。ズルをしてもいいことないぞっていう教訓もある。

     いろんな道具が出てくるし、ドラえもん(オリジナル)と笑うせえるすまんを足したようなほんのりブラックスパイスも効いた雰囲気。

    藤子不二雄さんて星新一さん好きだったりするかしら?

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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