きまぐれロボット (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041303184

作品紹介・あらすじ

おなかがすいたら料理をつくり、あとかたづけに、へやのそうじ、退屈すれば話し相手に。なんでもできるロボットを連れて離れ島の別荘に出かけたお金持ちのエヌ氏。だがロボットはしだいにおかしな行動を…。博士の不思議な発明、発見が様様な騒動を巻き起こす。傑作ショートショート集。

感想・レビュー・書評

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  • 星新一は、ショートショートで有名な人。
    沢山の話を書いているから、当たり外れがあるけど
    この作品は個人的には当たりが多いと思った。
    少し難しいなという内容があったりするけど、
    5ページくらいで絵もあるので読みやすく
    小学生にもおすすめ。

    〈ちょっとネタバレ〉
      ↓ ↓


    「失敗」が1番好き。
    なんと間抜けなエヌ氏が盗みに失敗する話

    あと、「あーん。あーん」も好き。
    泣き続ける赤ちゃんを頑張って泣き止ませよう
    とする話
    いつまでも泣き続ける赤ちゃんの話

  • こども向けでもわかるように書かれているが、おとなが読んでもおもしろい 短編だから深く心に残るほどではないが、世の中ラクしようとおもったってそうはいかないよなと改めて気づかされる

  • どうも。星新一ビギナーです。星さんの作品を読むのは、声の網を合わせてこれで二作目。ショートショートとしては初めて読みました。
    どこの誰ともわからないいろんな人たちやロボットや動物、オチがあると思ったら今度はオチがなかったり、実に多彩な物語がたくさん織りなされてこの本に詰まってる。クスリと笑えたり、頭をひねらせたり、いろんな読み方ができる。面白かったです。
    他にも星さんの作品を読んでみたいけれど、他に何から読めばいいのかわからない。ので、何かオススメがあれば教えてください笑

  • 特にファンでもないのだけど、星新一ほど、「稀代の作家」という言葉がぴったり似合う人はいないと思う。

    着眼点。
    構成力。
    斬新さ。
    読者の予想を超えてくるオチ。
    人間の本性の炙り出しと、胸にストンと落ちてくる納得感。
    明らかに皮肉なのに、同時に盛り込まれたいたわりの視点。
    時代を感じさせない近未来的なモダンさ…。

    わずか3〜4ページの世界の中にこれだけのものを込められた人なんて、他にいないんじゃないかと思ってしまう。
    しかも、それを1000本あまりも書き上げたという…。

    多くが宇宙人やロボットといったSF的なネタであり、確かに「星スタイル」なのに、どれ一つとして、同じオチはなく、すべてちがう。

    もう、圧巻です。
    個人的に、アッ!と思わされたのは、「きまぐれロボット」と「ネコ」。

    「きまぐれロボット」は、さすが表題作になるだけあって、インパクトあります。
    確かに、便利って、いいことだけじゃないんだよね…。
    うん、私は明日もエレベーターじゃなく、階段を使うよ。

    「ネコ」は、われこそは愛しきネコちゃんの下僕であると自覚しているネコ飼いにはぜひ読んでほしい。
    これぞネコ!
    そして、やっぱりネコは偉大だ!
    ネコがネコたる故に、地球を救ったのだから。
    間違いない!

  • 星 新一、ショートショート、サクサク読めて、面白いから大好きです

    谷川俊太郎先生の解説も良かった。
    特に好きなのは
    ネコ 、失敗 、災難 、新発明のマクラ

  • 3.2
    なるほど、読みやすいなー。
    SFは開拓したくて、星新一は一通り読んでみたいと思ってたので、ちょうど、よかった。

    今の感覚で読むと、とんでも展開だなぁーと
    と思う場面もしばしばだが、最終の開拓者としては素晴らしいと思う。
    週刊ストーリーランドも星新一的な内容が多かったんだね。

    ネズミの予知の話なんか、童話に使われそうだし、
    気まぐれロボットは落語。
    全体的に藤子・F・不二雄の短編週の範囲。

    本当に色々な影響があるんだなぁ。

  • ① この本を選んだ理由
    以前、読んだ本の中で筆者の作品が取り上げられていたため。


    ②あらすじ 
    4ページ程度の作品が、ずらっと並ぶ。
    だいたいの作品は、ロボットと、悪い心がテーマだと思った。


    ③感想
    こういうのは読んだことなかったので、新鮮だった。
    暇つぶしにいいかもしれない。
    面白かった。


    ④心に残ったこと
    こういう作品もあるんだな、ということ。



     

  • 通常の小説と比べ、難しい言葉や着飾ったような言葉を使っていない。子供でも楽しめる様な文体でストーリーも2ページ程で読み終わる作品が多く気楽に読める。
    予想外なオチ且つ人間の皮肉を見事に落とし込めていて、エンターテイメント性ある小説で面白いな思った。

  • 表題の「きまぐれロボット」も、オチが良かったのですが、個人的には「夜の事件」と「へんな怪獣」も好きでした!

    へんな怪獣はハラハラしたのですが、オチがほっこりしました。
    夜の事件は思わぬ登場人物(人物ではないけど)たちで構成された話に星さん天才すぎると感激しました(笑)

  • ショートショートと呼ばれる作品は初めて読んだが、1話が短い分テンポよく、かつ楽しく読めた。キャラクターや結末も、思わず笑ってしまうような愛らしいものがおおい。

    移動中や待ち時間など、手持ち無沙汰ではあるが本を読み込むにはいまいち時間が足りないときもにちょうどよい。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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