- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041303221
作品紹介・あらすじ
おれは産業スパイとして研究所にもぐりこんだものの、捕らえられる。相手は秘密を守るために独断で処罰するという。それはテレポーテーション装置を使った地球外への追放だった。傑作ショートショート集!
感想・レビュー・書評
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よく読書をしない人におすすめする本として星新一の短編があがるけど、実際どんなものだったっけ?と思って読んだ。
読みすすめやすくてオチもわかりやすくて、確かにこれはピッタリだなぁと思った。
私は「包み」が好きだった。
始まり方も、そこからオチまでの感じも、オチも、わかりやすくてすっきりしてる。
ハラハラドキドキします!とか感動します!とかそういうことじゃなく、なるほどなぁとかへぇとかうんうんとかそういう小さな気持ちを感じるための本だと思う。
ページをめくりやすい本というのが一番しっくりくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星さんの本は、はじめてでした。
ついついふふっとなってしまったり、ほぉ〜っと唸ってしまうようなそんな話ばかりでした。
幼少の頃にみた週間ストーリーランドを思い出しました。
星さんはお亡くなりになってますが、ついさっきこの話を書いたの?ってぐらい私たちの今ある身近に感じる生活感が書かれてました。
自分がもしこうだったらどうなるだろう…という
日々の生活の中でたまにする妄想は、はっと我にかえる間も無くいつのまにか終わってるもので、つきつめたらこんな感じの1話の終わりになるのだろうとおもいました。きっと次私が妄想してしまうときは、星さんの力をかりちゃいそうな気がしました笑 -
昭和の時代に書かれたSFショートショートなのにまったく古さを感じさせない。星新一さんが今の時代に生きて今の時代に書いたSFみたいな錯覚を感じた。この方はひょっとしたらほんとうにタイムスリップをしたりテレポートしたりする能力を持っていたのではないのですか!?いや絶対そうに違いない!
私が好きなのは「包み」。ある青年が置いていったある包みにイマジネーションを誘発されて、次々と傑作を生み出していく画家のストーリー。この包みは画家にとっては結果としてはギフトととなるのだけど、置いていった青年本人にどうってことない品だったという。人生にはそういうことが結構あったりするのかもしれないですよね?
「向上」はひょっとしたら…なんですが、デスノートの原作の方が星新一さんのこれを読んでヒントを得た、なんてこと、ないですかね?なんか、雰囲気が似てますよね。
まぁたぶん、いうまでもなく、星新一さんのショートショートはたくさんの人達に影響を与えまくったんでしょうね。そして、これからも。
凄く面白かったです。 -
秀逸な作品ぞろいの書籍。
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カドフェスの「かまわぬ」カバーが欲しくて購入(^^;)しかし星新一さんの作品はいつ読んでも違和感なく、色褪せないな~(*^▽^*)それとも自分が作品と共に古くなっているから、違和感ないのかな~(--;)
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初の星新一作品。
初版が昭和58年というからビックリ。
全く古さを感じませんでした。
表題作の地球から来た男、ブラックユーモアがきいていて、のっけから引き込まれました。
しかしどうもショートストーリーと言うものが苦手で。(苦手というか慣れていない)
ペース配分が今一掴めず、勿体無い読み方をしたかも。
でもとても楽しめたので他の作品を読んでみよう。
表紙のイラストが好き。 -
星新一さんの小説を読むのは数冊目だけど、最後に一抹の哀しさみたいなものが残るお話が多いのだな、と改めて。
SFとか、超常現象とか、そういうものを扱ってるお話でも、人間的な部分がきちんと大事に描かれている。
そしてSFでも難しくないからとっつきやすい。
ホラーとは違う意味でぞくっとする感覚があったり。
「包み」「密会」「あと五十日」がとくに好きです。 -
短い文体、数ページに込められたプロット、最後に枠組みそのものをひっくり返す展開など、子供時代に楽しんだ星新一さんはやっぱり素晴らしいです。
著者プロフィール
星新一の作品






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