ごたごた気流 (角川文庫 ほ 3-9)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041303238

作品紹介・あらすじ

青年の部屋には美女が、女子大生の部屋には死んだ父親が出現した。やがてみんながみんな、自分の夢をつれ歩きだし、世界は夢であふれかえった。その結果……皮肉でユーモラスな11の短編。

感想・レビュー・書評

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  • 星さんの短編やショート・ショートは、読み終わったあとに冷やっとしたり、不思議な感覚になります。すきま時間や通勤時間や息抜きに、1話読んだらついもう1話。そんな病みつき感が大好きです。

    世にも奇妙な物語とか、週間ストーリーランドを見たあとと同じような感覚になるなと思って調べてみたら、原作提供してることを知って今更びっくりしました。

    個人的には「重なった情景」「門のある家」「ごたごた気流」がベスト3です。「重なった情景」のぶっとび感がたまらないです。
    もっとぶっとんでいるの探したいから、星さんは制覇したいものです。

  • ショート・ショートなので読みやすい。オチで突き落とされる。「門のある家」「重なった情景」が好き。

  • 短編集なのに話が薄っぺらくなく、とても濃密な物語だった。
    ひとつひとつに存在感があって、すべて読み終わったときには終わってしまったという喪失感があった。
    美しく多彩な一冊でした。

  • 「門のある家」が好き。

  • 久しぶりに読んだが、現実にないだろ!と思ってしまう話から、将来的にあるかもなと思う話まで様々であった。 オススメは「品種改良」。タイトルだけでは分からないが、この話を読んでからタイトルを見ると、納得してしまう。

  • ショート・ショートにしては長め、短編にしては短めの微妙な長さ。
    日常の不思議、のような作品が多め。
    インパクトは強くないが、味わい深い。

  • どの作品を読んでも、星新一の発想が、すごいです‼️

  • 初めて星新一の短編を読みましたが、ぞくぞくしました。
    「なんでもない」「すなおな性格」「重なった情景」「門のある家」「ごたごた気流」が気に入りました。
    読めば読むほど面白いのが星ワールドなんでしょうね。

  •  そこいらにいる中年男性のもののかんじかたや感じたあとの反応について、こうもズバズバとアルアル~と感じながら読み進める自分自身に気付き、これは相当にやけてたんやろなぁと周りを見渡してしまいました。
     星新一さんには時間を忘れてしまうくらいの入り込みやすさがあります。パラレル感が大好きです。

  • 『すなおな性格』『重なった情景』『追究する男』『門のある家』がお気に入り。

    『門のある家』各人がその場その場で与えられた役目を果たしていれば、社会はうまく機能するのだと感じた。入学から卒業までの生活を懐かしみ、卒業後に母校での生活に戻りたいと思う感覚に似てる。

  •  「なんでもない」「見物の人」「すなおな性格」「命の恩人」「重なった情景」「追跡」「条件」「追究する男」「まわれ右」「品種改良」「門のある家」「ごたごた気流」の12編と、「戦後・私・SF」と題する著者へのインタビューを収録。インターネット時代のネット廃人を予見したような「見物の人」、家族の空洞化を鋭く突いた「門のある家」、メディアのポピュリズムの危険性を警告した表題作が印象に残る。

  • 星新一はハズレなしなので、逆に厳しめに。

  • 読書録「ごたごた気流」4

    著者 星新一
    出版 角川文庫

    P6より引用
    “そのたびに青年は腹を立てるが、絶交状態にはならず、仲はそ
    う悪くないのだった。二人の性質のちがいが、一種の調和となっ
    ているせいかもしれない。”

     目次から抜粋引用
    “なんでもない
     命の恩人
     条件
     まわれ右
     門のある家”

     日本のショートショートの代名詞といえる著者による、短篇集。
     平凡な会社員の話から著者へのインタビューまで、皮肉でウィ
    ットに富んだ短編が11編収録されています。

     上記の引用は、ある二人の会社員の話での一文。
    似た者同士が蕎麦にいると、利害の衝突が生まれるのでしょうか?
    上手く行きにくいのかもしれません。
     初版は昭和60年となっていますが、古さを感じるところはあま
    り無いように思います。ある作品の中のp160で、回虫についての
    記述がありますが、ここが現在とは少し違うところなのではない
    でしょうか。藤田紘一郎氏の著作を読んだあとだとそう思います。

    ーーーーー

  • 星新一ワールド、いいですね。
    「門のある家」「ごたごた気流」が良かった。

  • 星新一好きだなあ。短編集だけど、どれも止まらずに一気に読み終えてしまった。どんどんとクレッシェンドさせていくような展開とカットアウトするような幕引き。楽しい!

  • やっぱり星新一の小説は面白い。飽きないなぁ。SFの原点ですね。

  • 命の恩人
    門のある家
    は読んだことがある気がする…
    どこでだろう…

  • やっぱり独特で面白い。

    失踪した人を追いかけていく記者。

    その不思議な家に入ると その家のストーリーの一部になる人々。




    など不思議だったり、皮肉めいていたりのショートショート。

  • 「門のある家」、好き。
    この本みたいに扉絵があるのは、終わりのページが横から分かっちゃってあんまり嬉しくないなあ。

    新井素子さんの本を読んでみたくなった。
    入門編はどれだろう?

  • 結構ブラックめの話が多い。
    やや大人向け?

    巻末に作者インタビュー、SFについて語る。

  • 全体にくどいが「追求する男」「条件」が面白かった。

  • 「門のある家」「重なった情景」が特に好きです。

  • 星さんはじめてです。前に何かの短編で読んで、読んでみたいなぁと思っていました。
    読むのは遅いのですが、スイスイ読めました。
    なんとなく星さんがどんな作家さんなのかわかってきました。

    見物の人、すなおな性格、追及する男、門のある家
    がおもしろかったです。

  • 読了。
    追求する男
    あそこでやめておけば…と
    後悔してももどれない。
    一晩考えたところで熱くなった人の頭は冷却出来ない。
    なんか思わせるところがある話でした。
    短い話はテンポが良くて好きです。

  • 「見物の人」は今のインターネットとセキュリティ時代
    だいぶ近い状態になっているのでは。
    もうちょっと余韻を残した話が好きだなぁ

  • 単純な性格なのか、星さんの本を読むたびに「なるほどなぁー」と感心させられてます。

  • 【門のある家】―短篇。
    高級住宅地にある一軒の邸宅。誰であろうと自分の役割を弁えた面子が揃うことで構成される「家族」。この掌編が家族の物語であるからこそSFだが、実際、会社というのはこういうところではないだろうか。(2008.12)

  • 星新一の短編集です。
    ショートショートよりは長く、ストーリがあって面白いですね。
    『門のある家』がこの中では一番好き、かな。

  • 表紙に釣られたとかそんなことは断じて、ない
    門の話が個人的に好き

  • 星新一作品にしては一話一話が長め、短めが好きな人向けではないかな、おすすめは「命の恩人」「条件」。ショートショート12編。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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