八つ墓村 金田一耕助ファイル1 (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (1971年4月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784041304013

作品紹介・あらすじ

鳥取と岡山の県境の村、かつて戦国の頃、三千両を携えた八人の武士がこの村に落ちのびた。欲に目が眩んだ村人たちは八人を惨殺。以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異があいついだ……。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、戦国時代の悲劇が引き起こす現代の恐怖とサスペンスです。物語は、八人の武士が持つ財宝を巡って村人たちが引き起こした惨劇から始まり、その後の村の変死事件や祟りが描かれています。主人公寺田の視点を...

感想・レビュー・書評

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  • みんみんさんに、マキさん金田一読めばいいよねと言って頂き、ひま師匠が紹介してくださった一冊。


    うをぉ!
    最初っからバッタバッタ死にますね。
    これでもか!ってくらい、皆殺しから幕を開けるのですね。
    確かにこれは祟りが起きそう。
    ワクワクすっぞ!«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク

    ↓これが冒頭の祟りに纏わる話。
    ----------------
    戦国時代、山中の寒村に、尼子氏の家臣だった8人の落武者たちが財宝とともに逃げ延びてくる。
    逃げ延びた先の村人たちは毛利氏による捜索が厳しくなると、褒賞に目がくらみ、武者たちを皆殺しにしてしまう。
    武者大将は死に際に「七生までこの村に祟ってみせる」と呪詛の言葉を残す。祟りを恐れた村人たちは武者たちの遺体を手厚く葬った。これが「八つ墓明神」となり、村はいつの頃から「八つ墓村」と呼ばれるようになった。
    時は過ぎて大正時代、落武者たちを皆殺しにした際の首謀者・田治見庄左衛門の子孫の要蔵は、粗暴な性格であった。妻子がありながら井川鶴子を暴力で自宅の土蔵に閉じ込め、情欲の限りをつくす。
    鶴子には亀井陽一という心に決めた人がおり、要蔵の目を盗んで逢引きをしていた。
    「辰也は要蔵ではなく、亀井の子だ」という噂を耳にした要蔵は、鶴子と辰弥を虐待する。
    身の危険を感じた鶴子は、親戚の家に身を寄せるのだが、帰ってこない鶴子についに怒りを爆発させた要蔵は、異様な姿で手にした日本刀と猟銃で計32人もの村人たちを次々と殺戮し、山へ消えた。
    -----------
    この時の要蔵の格好が白鉢巻をし、その鉢巻にはつけっぱなしにした棒形の懐中電灯を二本、角のように結びつけ、胸にはナショナルの懐中電灯を、まるで丑の刻参りの鏡のようにぶらさげていたとのこと。
    ナショナルかぁ!って何だかくすくす笑えてしまった。懐中電灯の丑の刻参り(笑)
    ----------

    1人、また1人と死んでいく、こういう本は堪らないですね(*´꒳`*)
    誰が犯人なの!?こいつなんじゃないの!?これ考えている時が至福の時です。


    さて、この本で私の今年の読書も終わりにします。
    今年はブクトモの皆様のおかげで、土瓶さんと同じく過去最高となりました。こんなにたくさん本を読んだのも久しぶりでした。
    たくさんの良い本をご紹介くださり、本当に有り難うございましたm(_ _)m
    今年の最後の本が『八つ墓村』、最高でした!

    みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

    • shintak5555さん
      眠い。
      眠い。
      2025/01/01
    • bmakiさん
      ウルトラマンさん

      あけおめです!o(^▽^)o

      金田一シリーズ自体が古いですもんね(^^;;
      知ってはいたのですが、怖いだろう...
      ウルトラマンさん

      あけおめです!o(^▽^)o

      金田一シリーズ自体が古いですもんね(^^;;
      知ってはいたのですが、怖いだろうなぁと思ってこれまで読んでこなかったのですが、殺人事件にだいぶ耐性がついたようで、サクサク読めるようです♪
      2025/01/01
    • bmakiさん
      シンタローさん

      あけおめです!
      ガッツリ飲んで、ガッツリ寝てくださいねー!!!
      シンタローさん

      あけおめです!
      ガッツリ飲んで、ガッツリ寝てくださいねー!!!
      2025/01/01
  • 金田一耕助シリーズの一編
    文豪何の日、横溝正史の亡くなった日

    映画やドラマで観ているので読んだつもりでしたが、おそらく初読
    主人公寺田の回想形式

    戦国時代、8人の落武者たちを彼らが持つ財宝に目が眩み、皆殺しにしてしまった山中の村
    その後、村人達に変死が続き
    祟りと恐れ 八つ墓明神を祀る
    大正時代、再び村に悲劇がおこる
    落武者殺害首謀者の子孫が32人もの村人を殺戮
    その息子とされるのが主人公寺田

    寺田が村に戻ると 三度事件が起き始める

    横溝正史作品は 何冊か読んでいるけれど
    どうもいろんな作品が混乱してしまっている感じ
    徐々に読んでいこうと思ってます

    • ひまわりめろんさん
      何やってんだか
      何やってんだか
      2025/12/28
    • みんみんさん
      去年の今日はこれ読んでました〜ってお知らせが
      知らない間になくなってた⁈
      去年の今日はこれ読んでました〜ってお知らせが
      知らない間になくなってた⁈
      2025/12/28
    • おびのりさん
      まだやってるよね
      今日は 私はこの八つ墓がトップページに出てたから。
      時々 もっと昔のとか出てくる。
      まだやってるよね
      今日は 私はこの八つ墓がトップページに出てたから。
      時々 もっと昔のとか出てくる。
      2025/12/28
  • 時代背景から理解しにくい部分もあるものの、読みやすくてあっという間に読み終えた。『八つ墓村』『金田一耕助』は映像や小説を読んだ事がない自分でも知ってるほど有名で、たまには名作と言われる作品を読もうと思い手に取りました。

    金田一耕助は頭をポリポリ、フケを落としながら名推理をするイメージでいたがこの作品では存在感は薄め笑。ちょくちょく現れては消えて、終盤でちゃっかり締めるように事件の真相を語るだが「最初から分かってた」的な所がなんともな…しっかり八つ墓村の歴史になぞらえた殺人は行われているし…

    推理での活躍というより、鍾乳洞でロープを用いて迷わない様に探索していた方の活躍が目立っていた。また、頭が切れるって感じも少ない。やっぱり自分の世代的に金田一と言えば「じっちゃんの名にかけて…」の名ゼリフとIQ180の頭脳でズバズバ推理する『金田一一』かな。

    とても怖そうだけど、映像でこの作品を観たいと思いました。

  • 初の金田一耕助シリーズでした。

    文章は昭和のものにしてはとても読みやすかったし、かえってそれがこの本の魅力の1つだと感じた。
    金田一耕助ときいて、推理小説をイメージしていたが思ったより登場シーンは少なかった。
    それにサスペンス要素が強かった。
    しかし、見事な描写力で気付けば完全に引き込まれていた。

    後日談なども丁寧に書かれていて、読み終わった後はスッキリしました。

    金田一耕助シリーズどんどん読みたいです。

    • yhyby940さん
      こんばんは。金田一耕助ブームは40年以上前になるんですね。当時は、読み漁りました。八つ墓村は、好きな作品の一つです。津山事件の存在を知ったと...
      こんばんは。金田一耕助ブームは40年以上前になるんですね。当時は、読み漁りました。八つ墓村は、好きな作品の一つです。津山事件の存在を知ったときには、衝撃を受けました。また、シリーズを読み直して見たくなりました、
      2021/04/29
  • 111108さんの本棚から興味をひかれて。

    昔、横溝正史の怖い映画を観るのが大好きだった。
    インパクトのあるキャラクターやその殺され方に
    両手で目を隠しながらも釘付けに。

    八つ墓村は
    頭に2本の懐中電灯、
    片手に銃、もう片方には日本刀という姿や、
    「たたりじゃー!」の決め台詞が強烈だった。
    出てくる人物が怪しげで恐ろしげで、
    特に双子の老婆が怖いのなんのって。。

    実際に原作を読んでみると
    びっくりするくらいのどかな描写が続き、
    あれ?こんなだっけ?と拍子抜け。
    老婆、全然怖くないし。
    名探偵金田一耕助もあまりにパッとしない外見で
    映画とイメージがかけ離れてた。
    今回はほとんど活躍の場もなし。

    ドラマや映画の金田一はどんなふうにして誕生したんだろう?気になります。

    ストーリーはしっかりと練られていて
    主人公の若者の恋愛模様や鍾乳洞での迷路の謎のワクワクも含め、最後まで楽しめた。

    また改めて映画を観てみたくなった。

    • 111108さん
      ちぃさん♪

      映像でのおどろおどろしいのを期待したら裏切られますよね。本当にのどかだし、金田一耕介もパッとしない感じ(笑)やっぱり興行的には...
      ちぃさん♪

      映像でのおどろおどろしいのを期待したら裏切られますよね。本当にのどかだし、金田一耕介もパッとしない感じ(笑)やっぱり興行的にはイケメン出したりインパクトある画や決め台詞がないといけないという事で、ああいう路線になったんでしょうね。
      でも恨みや怨念が凶行に走らせてるので、のどかな風に見せかけて人間の本質的恐ろしさを描いてる横溝正史ってすごいなと思います。本書も読んでいきたいです♪
      2025/08/18
    • ちぃさん
      そうですね。人間の抱く恨みやねたみ、強欲さなどがシンプルに描かれているのが良いです。本と映像作品は別物としてそれぞれ楽しみたいと思いました。...
      そうですね。人間の抱く恨みやねたみ、強欲さなどがシンプルに描かれているのが良いです。本と映像作品は別物としてそれぞれ楽しみたいと思いました。
      他にも気になるタイトル目白押しです。
      2025/08/18
  • 映画を観て、監督や脚本家によって内容も、含みを持たせている部分も微妙に違っていて、はたして原作はどうなのかと興味を持った。横溝正史氏の作品は初めてだなと思いながらずいぶんと出遅れたが手に取った。犯人を知り読む推理小説ほど間の抜けたものはないはずなのに思いのほか面白かった。

    ※市川崑監督…4/4 映画観賞
    ※野村芳太郎監督…4/5 再観賞

  • 映像作品はいくつかみているが、横溝正史の原作はひとつも読んだことがなかった 出てくる主要な三人の女性がそれぞれ違う性格なのにいずれも魅力的で、主人公に癖がないのも読む側としては感情移入しやすく、ミステリーとしても散りばめられた伏線や言動が最終的にぜんぶ回収されているのがすごい

  • 初、横溝正史です。

    『皆様、心してください。
    これが”本家”の凄さです。』

    と、辻村さんの帯コメントがありました。

    さすが本家。
    不気味さの演出もさることながら、一人一人の置かれた立場により伴う行動や心情が入り組んで謎をより複雑な方向へ導いていく。
    主人公辰弥が徐々に疑心暗鬼になっていく様も堪らなく、追い討ちをかけるように真っ暗な鍾乳洞の中で孤独に思い悩む描写はとても恐怖を掻き立てられました。
    面白かったです!(≧∇≦)

    有名な金田一耕助シリーズ、なぜ今まで手に取らなかったのか。
    理由は2つありまして、ひとつは単純に「難しそう」という先入観。
    もうひとつは、昔TVで観たことある気がする…ということ。

    ひとつめですが、全くもって難しいという事はなく、むしろスラスラ快適に読めたくらい。
    登場人物が多いのでそこだけ気を付ければ、すごく頭に浮かびやすい表現で、あっという間に八つ墓村の異質な空間に引き込まれます。

    ふたつめはですねぇ〜、朧げな記憶で、小さい頃からTVで繰り返し流れているものを惰性で観てしまっていた可能性があり、これ知ってる〜ってなっちゃうと残念だなぁと警戒しておりました。

    有名な作品が多いので、どれかはその可能性があるかもしれませんが、やはり原作が1番!!と思っている派のワタクシとしては、正直めっちゃイカしてるイラスト、杉本一文さんの装丁復刻版で集めたいのであります。

    結局心配など無用で、全くもって記憶になく、楽しく読むことが出来ました∩(´∀`)∩♪

    鳥取と岡山の県境にある八つ墓村。
    田治見要蔵が発狂し、32人の村民を虐殺して、行方不明になったと言われている。
    20年後、寺田辰弥の元に弁護士が現れ、自分は田治見家の相続人だと聞かされる。
    そして八つ墓村へ向かう事になるのだが…。

    殺人事件がなければ、冒険モノのような感覚で楽しめる場面が多々あります。
    光苔が不気味な鍾乳洞のシーンが多いのですが、中は幾つもに枝分かれを繰り返し、迷路のように複雑です。
    昔、村民が落人を襲って奪った宝物が隠されているという言い伝えもあります。
    1938年に実際に起きた津山事件という30人大量殺害事件が元になっているようです。

    村という閉鎖されている空間での出来事ですが、その歴史が長いだけにスケールが大きく感じました。

    金田一耕助は…
    私が想像していたより、出番が少なかったように思います。
    出ずっぱりな感じではないのですね。
    それがまたいいかも。
    頭洗ってほしいなぁ。
    そういえば豊川悦司が金田一耕助の役作りで、ずっとお風呂に入らなかったとTVで言っていたような…と思い出しました(^^;;

    映画も観てみたい。
    鍾乳洞の中のシーンを映像で見てみたいなぁ。

    そして次は『犬神家の一族』を読みたいです。

    • ひまわりめろんさん
      kaniさん
      こんにちは!

      そうなんですよ!
      横溝正史読みやすいんですよ!
      たぶん名前が良くないんですよね
      名前からして読みづらいですもん...
      kaniさん
      こんにちは!

      そうなんですよ!
      横溝正史読みやすいんですよ!
      たぶん名前が良くないんですよね
      名前からして読みづらいですもん
      別の名前にすれば良かったのに(本名、本名!)

      横溝正史ファンがまた増えそうでなんか嬉しいです
      名作揃ってますので引き続きご贔屓に
      レビュー楽しみにしてます!
      2022/04/28
    • Kaniさん
      ひまわりめろんさん、こんにちは^ ^
      コメントありがとうございます♪

      とても読みやすかったので、他の作品もさらさら〜と読めてしまいそう(*...
      ひまわりめろんさん、こんにちは^ ^
      コメントありがとうございます♪

      とても読みやすかったので、他の作品もさらさら〜と読めてしまいそう(*´ `)

      他、現在手元に、
      ◯ 獄門島
      ◯ びっくり箱殺人事件
      ◯ 本陣殺人事件
      ◯ 華やかな野獣
      ◯ 迷路の花嫁
      の5冊があります。

      でも『犬神家の一族』が読みたくて、そのうち本屋さんで見つかるといいなぁと思っています。

      横溝正史お好きなんですね!
      昭和ミステリーの醍醐味がぎっしり詰まっていそうで、読むのとても楽しみです(●´ω`●)
      2022/04/28
  • 古い本だけど読みやすい!
    ミステリー要素もバッチリ☆
    もっとグロテスクでホラーな感じかと思ってたとこが個人的には残念だけど、十分楽しめた


  • 「六つ首村」が読みたくて、再読しました。

    「鶴、鶴子はどこじゃぁ。」と、要蔵が家々を巡り暴れ倒した二十数年後の話。

    八つ墓村に伝わる埋蔵金の話や血筋の話など。だいぶ昔に読んだ筈なのですが、あまり覚えておらず、思い出しそうで思い出せないもどかしい気持ちになりながら読みました。
    ほとんど、洞窟の中で過ごしているのですね。

    金田一耕助シリーズ読み直しても、良いのかもしれないなぁ。

    よし、「六つ首村」を読もう。

  •  タイトルだけでも内容のおどろおどろしだ雰囲気が想像できた。もしかすると映画化された頃のやーつーはーかーむらーのフレーズがそうさせているのかもしれない。推測よりも残忍で乱暴な惨殺から始まる村の歴史は後世にまたも祟りを思わせる犯罪が展開される。
     後半は洞窟内の情景が多数描かれていた。山陰地方の鍾乳洞は有名な場所もあり過去に訪れた景色が重なりひんやりとした空気がイメージできた。湿った迷路はお宝と秘密を闇に紛らすには格好の場所だ。追手が来ても闇が身を守り危機を先延ばしにできる。
     家系にまつわる恨みつらみは特定の人々への利益を得るために綿密な計画を立てて実行する。そこまで深く考えて重い罪を犯せるなら、その思考回路と実行力を別な方向の策に傾注したらもっと儲けられる仕事に繋がるのかも。

  • タイトルだけ知っていて古い作品ということでなんとなく読んでなかったですが、とても読みやすい!
    登場人物が多く覚えるのが大変ですがたくさん死ぬのでだんだんどうでもよくなります。それよりも辰弥が追い詰められるハラハラ感で終盤とても盛り上がりました。

  • これまた数十年ぶりの再読です。
    毒殺のシーンと探検と「祟りじゃ〜っ!」のイメージしか残っていませんでした。
    さすが横溝先生、安定のおどろおどろしさ。
    後半は一気読みです。

    金田一さんの「私は最初から、犯人を知っていたのですよ。・・・・以下略」

    知っとったんかい!
    なんとかならんかったんか?

    名探偵にあるまじき発言。

    これは全く覚えてなかったなぁ。

    色んな意味で名作ですね。

  • 2025年一冊目は景気よく、そして絶対に面白いものを読みたい!ということで『八つ墓村』をチョイス。うん、間違いのない選択でした!

    横溝正史といえば、『八つ墓村』と『犬神家の一族』が双璧かなと思うのですが、意外にも事前情報ゼロで読み出した『八つ墓村』。もちろん津山事件はよく知っているのですが、オマージュなどで目にする映像がものすごく怖く、スプラッタものが苦手な私はなんとなく手を出せずにいたのです……。
    しかし読み進めるうちに、ミステリーよりも鍾乳洞での冒険色の強さに夢中に。なかなかこういうものは、”金銀財宝はロマンでした〜”で終わる作品が多い中、しっかり見つけて大団円につながるのもほっこりでした。

    それにしても、辰弥君の不運&モテっぷりよ……!
    私だったらそもそもそんな因縁渦巻いた土地には帰らないし、四面楚歌の中できっとありもしない罪を認めていたはず。
    そんな彼が正気を失わずにいたのも姉と典子ちゃんのおかげなわけで。特に典子ちゃんは(何か裏があるのでは?)と疑っていたのにただの献身的な子だったので、これ以上辰弥君が人間不信に陥らずよかったなぁとしみじみしました。

    今作は辰弥君の語りによるもので、金田一さんの出番はあまりというかほとんどないのですが、『夜歩く』の鬼首村のあとにこちらに立ち寄るなど、コ○ン君ばりの事件に好かれる体質で、そんなメタ的要素に微笑ましくなるなど……。
    金田一さんの活躍目当てに読むと少し物足りないかもしれませんが、やはり名作中の名作。鍾乳洞での冒険はいつか映画版も観てみたいな〜と思います。

    • 111108さん
      ゆのまるさん、あやごぜさん、おじゃましまーす♪

      私が最初観たのは石坂浩二が金田一の映画をテレビでやってたのだと思います。鍾乳洞のシーンもで...
      ゆのまるさん、あやごぜさん、おじゃましまーす♪

      私が最初観たのは石坂浩二が金田一の映画をテレビでやってたのだと思います。鍾乳洞のシーンもですが色んな意味ですごいシーン(エロとグロ)が昼の時間帯にやってていいのか、と今なら思いますが(-.-;)吉岡秀隆金田一のはそれより洗練されてましたが、他の役者さんもけっこうすごいです。

      原作は辰弥の語りで進むんですね。お二人の言う不穏な感じ、味わいたいです!
      2025/01/06
    • ゆのまるさん
      111108さん♪

      『八つ墓村』はほぼ、派手に血を吐いての毒殺なので映像で見ると一層恐ろしいでしょうね……。
      バッタバッタと人は死んでいき...
      111108さん♪

      『八つ墓村』はほぼ、派手に血を吐いての毒殺なので映像で見ると一層恐ろしいでしょうね……。
      バッタバッタと人は死んでいきますが、そこはさすがの日本語の美しさで、怖いというよりも切なさの方が強く感じるのではと思います。

      エログロスプラッタが苦手な私でも完走できるくらい、原作は爽やかさすら感じる作品ですよ〜(⁠^⁠^⁠)
      2025/01/06
    • 111108さん
      爽やかさすら感じる原作、とっても楽しみです♪
      爽やかさすら感じる原作、とっても楽しみです♪
      2025/01/07
  • 映画もやったが、本だけ読んだ。テレビもやったな。主人公は、金田一耕助探偵。国語辞書を著していた金田一京助から付けたらしい。頭ぼさぼさの不潔系であるが、頭脳明晰。次々と難解な事件を解決する。過去の一族の血筋とかの恨みなど、結構、暗いのが多いこのシリーズ。金田一探偵のおとぼけさに救われる。

    • yukimisakeさん
      いえいえ、僕が知らなかっただけです(>_<)
      そして調べたら金田一さんでした!凄い!
      これから見る度に気になりそう笑

      あ、幻想水滸伝、間違...
      いえいえ、僕が知らなかっただけです(>_<)
      そして調べたら金田一さんでした!凄い!
      これから見る度に気になりそう笑

      あ、幻想水滸伝、間違えて新の方を借りてたので明日借り直して来ます笑
      読んでて、ガンダムみたいだな、と思ったら…笑
      2024/01/29
    • yukimisakeさん
      幻想水滸伝ちがう笑。魔界水滸伝ですね笑
      幻想水滸伝ちがう笑。魔界水滸伝ですね笑
      2024/01/29
    • ultraman719さん
      新は、そうか、舞台が宇宙になってましたね。
      それから、どんな展開か!って思ってたら、お亡くなりになって、残念です。
      新でないのは、現代(まぁ...
      新は、そうか、舞台が宇宙になってましたね。
      それから、どんな展開か!って思ってたら、お亡くなりになって、残念です。
      新でないのは、現代(まぁ、昭和 笑)です。
      2024/01/29
  • 初めて読んだ横溝正史作品・金田一耕助シリーズのファイル1。ただし、実際の作品発表順や作中時系列的には1作品目という訳ではなく、あくまで角川文庫レーベル内においてのナンバリングに過ぎない模様。

    『八つ墓村』という耳にも目にも強烈なインパクトを与えるワードに、冒頭で語られる忌まわしき26年前の事件、時を経た因縁が首をもたげるかの様に次々と発生する奇妙で不敵な事件、更に物語をタフにする尼子氏落人黄金伝説という冒険要素まで盛り込まれた推理エンタメ作品。
    あれよあれよと結構なペースで発生する殺人は、まさに’本命の殺人を隠すならばその他殺人の中に’という猟奇性と異常性を強く感じさせる。
    手法に毒殺が多い事から犯人は女性だろうなとアタリをつけつつ割と自由に動き回れる人、となると犯人候補はあまりいないので「この人かな?」というのは自然と頭に浮かびつつ決定打は〈第七章 木霊の辻の恐怖〉まで進む必要があった。
    動機と経緯は複雑なのでまともに読んでいる分にはまずわからないだろう。

    ぶっちゃけ本作、金田一耕助はほとんど活躍らしい活躍を見せないのがフラストレーションであったが、p466以降〈その後の事ども(二)〉で耕助が長台詞で事件のあらましを語り明かすが、彼も「私は、この事件に対して、ほとんど匙をなげかけていた」(p472)と述べるあたり実に難事件だったのだと思う。

    「われわれ凡愚の人間は、精神的には始終、人殺しをしているようなものなんです。」(p478)という耕助の言葉は得てして鋭い。

    ゆっくりシリーズを追いかけていきたい。次は『本陣殺人事件』ね。


    本筋とは関係ないけど、Amazonの主書影は現在の新装版に差し替えてはくれないのだろうか、角川さん…。


    改版68刷
    2023.8.7

  • 横溝正史さん読むのこれで2作目。
    冒険小説風で面白いです。
    が、安心して読める系統かと思っていたら意外ととんでもない方向に行ったのでいい意味で裏切られてよかった。
    そしてあれ?金田一耕助って、、やっぱりあまり役に立たない??

  • 映画でしか知らなかった為、初読了。
    こんなに素晴らしいなんて!小説の方が解像度が高く面白い。面白すぎた。
    田治見要蔵がいかにやばい男であるかが分かるストーリーを冒頭から背負う為、
    意識が主人公の辰弥と同化、震えながら読み進め、洞窟を冒険できました。

    典子?映画にいなかった気がする
    典子の存在が無ければ物語が崩壊しませんか?

  • 課題図書で読んだ。自分だと手に取らないものだが、面白かった。絵としては怖いけれど、ホラーというよりはミステリーだなと思った。

    本編に対してラストがハッピーエンドすぎて驚いた。
    あれだけ恐ろしい内容であれだけ人が死んでおいて、あのラストを持ってくるのがすごい。

    表現は無駄がなく簡潔でインパクトがあった。印象的な表現ではあるが1,2文ですっきりしている。
    そういう文章かつ、次々に展開していくため、ボリュームはあるが読み進めやすい。

    ストーリーが進むほどに謎が絡まっていくようでどんどん混乱していくのがすごかった。

    はじめの方は登場人物が多すぎてごっちゃになるかと思ったけれど、意外と大丈夫だった。
    登場する女性はみな主人公を好きになるかのような錯覚をしてしまったので、犯人は予想外だった。

  • 私にとって名前こそ知りながら読む機会のない有名作品のひとつだった本作を読むきっかけになったのは、『つけびの村』というノンフィクション作品でした。そこで登場する村が、作品内で"平成の八つ墓村"とも呼ばれていたことで、改めて現実の出来事も形容するような作品の雰囲気を一読しておきたいと思い、目を通しました。

    物語は、岡山の鳥取との県境に近い山中にある八つ墓村にまつわる、村人たちによって惨殺された落ち武者たちの祟りと埋蔵金の伝説と、祟りを証明するかのような二十八年前の連続殺人事件を、プロローグにおいて読者に知らしめることに始まります。母を幼い頃に失くし、昭和二十年代の神戸で孤児同然に会社員生活を送る二十七歳の寺田辰弥は、ある日、八つ墓村からの使者の訪問を受け、自身が実は村内で最も裕福な家系の相続権を持つ人間であり、実質的な家長である双子の老婆によって家督の相続を望まれていることを知ります。使者であった母方の祖父が毒物により突然死する不可解な事件を経て、美しい未亡人に伴われて向かった八つ墓村は、辰弥の到来を歓迎しない村人も含んだ、人びとの思惑の渦巻く不穏な空気に満ちた土地でした。

    作品の特徴として特筆すべきはやはり、山中に隔離された住まう村人たちの排他的な様子を描き、"八つ墓村"の村名の由来ともなる祟りの伝説が、おどろおどろしい雰囲気をより深めている点でしょう。かつてテレビで放映さたドラマ『トリック』シリーズでは、その多くのエピソードで僻地の寒村を舞台として村人たちの姿を滑稽に描いていましたが、本作のようなミステリ作品の影響を受けたパロディーとして作られたものだったのだろうと、今さらながら腹に落ちるところがありました。また、作中では祟りの伝説をなぞるように村人たちから次々と犠牲者が発生することや、落ち武者たちによる埋蔵金とそれを示す宝の地図の存在、そして主人公である辰弥のロマンスなど、娯楽作としてサービス精神旺盛であることも言えます。同時に、多数の人死にが描かれるにも関わらずグロテスクさがないことや、エピローグが章名どおり"大団円"となっていることも、読み手を選ばない間口の広さと言えるでしょう。もう一点、通読して意外だったのは、探偵・金田一耕助シリーズのうちのひとつとして、その名を広く知られている本作でありながら、肝心の金田一耕助の活躍がかなり限定的だったことも挙げておきたいと思います。

    読了後の感想としては、作品の雰囲気そのものは事前に予期したものと近いものでした。次に、良し悪しに関わらず予想を裏切られた点としては、前述の通り名探偵の活躍の機会が少ないこと。そして、村が醸し出す独特の雰囲気のなかで立て続けに起こる殺人事件だけでなく、ロマンスや落ち武者の埋蔵金探しをも含むサービス精神の豊富さと表裏するように、重厚な本格派ミステリ作品というわけではなく、どちらかと言えばドラマチックな展開をお手軽にを楽しむべきものだと感じました。

    余談ですが、冒頭で触れた『つけびの村』については、そこで取り扱う事件の関連として昭和十三年に起きた「津山三十人殺し」が参照されますが、本作も同じ岡山県を舞台として同事件から着想を得ているという点でリンクする部分がありました。

    • kuma0504さん
      こんばんは。
      このレビュー見て、ハッと気がついたことをやると、長年の疑問が解けました。関係ないかもしれませんが、ちょっと書かせてください。
      ...
      こんばんは。
      このレビュー見て、ハッと気がついたことをやると、長年の疑問が解けました。関係ないかもしれませんが、ちょっと書かせてください。
      かつて30年以上前ですが、津山市に2年間住んでいたことがあり、津山市加茂町の知り合いも居て、何度も彼の家に行ったこともあるので、津山30人殺しの場所に一度行ってみたいとずっと思っていました。けれども、知り合いは、はっきりした場所を教えてくれなかったし、文庫本には場所を書いているけど、そこに至る道はなくて、相当詳しい地図がなければそこに至ることば無理でした。結局、地形だけを見て、あそこかな?あそこな?と想像して終わっていました。

      今回、ふと思いついてスマホで調べれる!とやってみました。wikiに現住所まで書いている!
      現住所がわかればマップで検索出来る!
      30年前では決して出来なかったことでした。

      そしたら、出てきました!
      これは、普通ならば絶対辿り着けない場所です。
      知り合いの家もかなり山奥なのですが、それよりも更に山奥の、どうしてこんなところに家があるのが、というところでした。

      なるほど、これはかなり世間から隔絶されたところだ!

      現在は、ここに行こうとしたら、おそらく3時間半はかかると思えます。うーむ、一度は行ってみたい。
      2020/09/23
    • ikawa.ariseさん
      コメントをありがとうございます。
      津山の事件があった村がそこまで山深い場所に存在するとは知りませんでした。お話を伺うと、バス停からある程度...
      コメントをありがとうございます。
      津山の事件があった村がそこまで山深い場所に存在するとは知りませんでした。お話を伺うと、バス停からある程度歩けばたどり着けるように描写されていた八つ墓村を超える僻地かもしれませんね。
      解説によると著者は直接的に事件があった津山とは限定できないように舞台を鳥取県境に移動したようです。
      ご自身の調査も踏まえた詳しい情報をありがとうございます。おかげ様で作品の印象が一層深くなりました。
      2020/09/23
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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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