悪魔の手毬唄 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1492
レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304020

作品紹介・あらすじ

岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。この地に昔から伝わる手毬唄が、次々と奇怪な事件を引き起こす。数え唄の歌詞通りに人が死ぬのだ! 現場に残される不思議な暗号の意味は?

感想・レビュー・書評

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  • これは、最高でした。
    横溝のエッセンスが詰まった舞台設定はエンタメとして読み進める手を止めることは出来なかったし、主となるトリックの斬新さも好きです、かつ巧みに伏線いれてて。
    読み終わってもなお興奮が収まりません笑
    誰かと語りたい作品です。

  • 映画やテレビドラマを見る前に、原作を読んで全部の内容を知って、見比べようと思って読んだ。
    思うに登場人物が多く複雑な人間関係も手伝ってか、映画やドラマでは内容の一部を変更したり省略せざるを得ない作品なのだろう。
    文章と映像、わかりづらい点が相互に補完され、楽しみかたの幅が広がって良かった。
    他の作品も読んでみようと思う。

  • 昭和30年、岡山県の山奥にある鬼首村で起こった若い女性ばかりの連続殺人事件には、昭和7年に同地で起きた未解決の殺人事件が関係していた。金田一耕助は、村の古い手毬歌と殺人現場の状況が一致していることに気づく。
    村で勢力を二分する名家の対立、落ちぶれた庄屋、身分差別、人気の若者を巡る花嫁争いなどが、複雑に絡んで物語が進む。
    仕掛けといい、意外な犯人といい、見事に騙される。最後に金田一耕助が謎解きをするが、結局一人も助けられなかったことになる。途中で謎解きをしてしまったら、物語が完結しないわけだから、こればっかりは致し方ない。

  • 金田一耕助シリーズの長編ですが、複雑すぎる多くの登場人物と人間関係に頭が混乱しましたが、なんとか終盤になるにつれて整理されてきました。
    そして、その複雑怪奇な人間関係が整理されるにつれて事件の全貌がみえてくる、なかなか面白いミステリー作品でした。それにしても里子という登場人物がせつないです。
    また、磯川警部の恋まで見破るとは金田一耕助恐るべしですね。

  • 題名に反して、おどろおどろしいというのではなく「訳がわからない」事件にどんどんと引き込まれる。「これはアレかな?」と思わせるトリックに見事に引っかかった。妙に映像的というか、光景を目に浮かばせる描写。

  • トリックよりも人間関係が秀逸なのが横溝正史だと思います。これもその一つ。恨みつらみとか、悲しみや怒り、それに家族への愛など人が捨てきれない業が描かれています。手毬唄も不気味です。それにしても日本の童謡ってちょっと怖いの多いですよね?

  • ★★★★☆ 3.8
    2020/07/31 00:34
    やはり横溝正史の金田一耕助シリーズは最高ですなあ。昭和の時代背景もさることながら、現場となる中国地方・瀬戸内海の村々のおどろおどろしい雰囲気が堪らない。
    いつも読んでて全く推理のことを忘れてしまうのは隙がないからなのか。よく考えてみれば本格ミステリのように公平にストーリーが進んでいるわけではないのかもしれない(言い訳)。いやどうだろうそんなこともないか。
    ただ何故か推理を忘れてしまうというのは本当。読み終わって「ああ、1番好きなシリーズだな」としみじみ思う。

  • 金田一耕助が仙人峠で老婆と出会うシーンがとても不気味で、作品の世界観を盛り上げている。
    好みの、狭い村の世界の話。
    様々な人から放庵さんの人物像を聞いていくところなど、読んでいて想像力を掻き立てられた。

  • 4-

  • 1977年公開、市川崑監督、石坂浩二主演で映画化されたのが有名。小説の方が登場人物が多く、人間関係を理解するのが複雑。若干、小説とストーリー展開に違いがあるが、映画撮影の費用の点からは致し方ないと思われる点もあり。

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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