獄門島 金田一耕助ファイル 3 (角川文庫)
- 角川グループパブリッシング (1971年10月30日発売)
本棚登録 : 4973人
感想 : 445件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041304037
作品紹介・あらすじ
瀬戸内海に浮かぶ獄門島。南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。金田一耕助に託された遺言が及ぼす波紋とは? 芭蕉の俳句が殺人を暗示する!?
みんなの感想まとめ
緊迫した連続殺人事件が舞台となるこの作品は、瀬戸内海の獄門島を舞台に、戦後混乱期の田舎の風景と事件の緊張感を巧みに対比させています。金田一耕助が事件を解決する過程では、彼の愛嬌あるキャラクターと地元の...
感想・レビュー・書評
-
TVで観た気がするが結末思い出さないうちに読了。金田一耕介が戦友の死を伝えるため訪れた瀬戸内海の獄門島で起きる連続殺人。戦後混乱期の田舎の呑気な様子と、閉ざされた場所で起きた事件の緊張感の対比が面白い!見立て殺人のお手本みたい。
-
これは傑作。名作の中の名作といわれるだけある。
事件の異様さ、腹に一物ある島民たちの無気味さに対して、愛嬌のある金田一のキャラや彼と駐在所のお巡りさん清水、床屋の清公とのやりとりがアクセントになっていて、恐ろしくもとても楽しく読むことが出来た。
終戦直後という時代背景だからこそ起きた事件。そして、獄門島という閉鎖的な空間だからこその人間関係。ぞっとしながらも目が離せなくなる謎めいた犠牲者の亡骸。あっと驚く犯人の正体。
島に蔓延る怨みや祟りが見せた数々の悪夢。名探偵の手によりひとつひとつの真実が夢から醒めるとき、狂気に躍り狂った獄門島にも事件の終焉が訪れる。 -
日本ミステリー史上最高傑作!!
あのセリフ、道具立て、怪しい雰囲気、意外な犯人、最後の一撃…全てが完璧なミステリー!
毎年何度も読みたくなる作品。
金田一耕助の事件簿は全てが魅力!
その中でも上位の難事件。
最近家族も読むことに…時代はかわっても傑作は色褪せない。
ぜひ〜 -
おおっと!
これは想定外のラスト!!(๑°ㅁ°๑)✧
戦友で、復員兵である鬼頭千万太が復員船で金田一耕助に遺言を託す。
瀬戸内海の小島『獄門島』へ行き、妹達が殺されるのを阻止してほしいと。
獄門島で起こった連続殺人事件には、共通点があった—。
金田一耕助シリーズ第3弾!
第3弾!
…なのに、またやってしまった(-_-;)
『本陣殺人事件』を先に読む事をオススメする!
本陣持ってるのに、どうしても『獄門島』読みたい気分でした。笑
ただ、気にしなければストーリー自体は問題ないと思います。
瀬戸内海の名物は海賊—。
海賊の子孫といわれる土着の漁師と婚姻して子孫を残した…と言われる獄門島。
江戸時代は流刑の地だったそう。
島の名前もかっこいい(º﹃º )
排他主義的な島であるという点も魅力的(〃´-`〃)♡
島内皆家族傾向強し…。
なるほど…
これが有名な獄門島…
ミステリーの金字塔と紹介されているだけの事はある。
モヤっと感じる人間関係の設定がまたいい。
たいていお家騒動。
毎回思うのですが、横溝作品の1番好きな点は『派手な死体』♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
一目で発見者を驚愕させるその存在感が素敵.☆.
今回の名シーン。
遺体は着物姿の花子ちゃんが梅の木から宙吊りにされております…。(有名なシーンかな?)
この派手さがとても好き!
美しや〜߹ㅁ߹)♡
細かな真相が小出しなので後半になっても「これは犯人を当てるのは不可能なのでは?」……と思いましたが、金田一が犯人を確信した時点で材料は出揃っているハズなのかも…。
私は気付かなかったが笑
これは犯人わからん…(いつもわからんが…笑)
やはり金田一耕助シリーズ面白い(´▽`)!
この後、いつものように映画も観ようと思います。
あのシーンもあのシーンも映像で観るの楽しみ♡
-
ちょうど時期が夏だったので。
そしてせっかくだから(世間的には有名だけど)話も犯人も知らないやつを。金田一耕助シリーズは父親も青春時代に夢中になっていたと聞いていたけど、莫大な量だからと敬遠していた。(あとはどことなく気味が悪かったから…)
推理物だから途中様々な角度から事件を整理したり犯行動機を推察したりと、読者もやむを得ず考えさせられる場面が多い。そのためか読後はえらいカロリーを消費したかのように疲れ切っていた。
まっさらな気持ちで島へと踏み出すと、早速入口からひんやりしていた。舞台の解説だってのに心が落ち着かず…とソワソワしていたが、それも束の間。見えざる何かに手を引かれるように気がつけば話の奥へと踏み込んでいた。
大抵の推理物でも言えるけど、得体の知れない怪談やオカルトに委ねることなく怪奇は人間が作り出すことをよく証明できている。
今回はお芝居にちなんだトリックやセリフが多く、凄惨な事件の数々に冷や汗をかきながらも案外楽しめた。
早苗さんのバックグラウンドについてもーちょい情報が欲しかったけれど、必要以上に首を突っ込まず事が終われば風と共に去るのが金田一耕助なのかなと納得するようにした。
次はいつどこでお会いできるのやら。 -
「惨劇の夜は霧のふかい朝となって明けた」
相変わらず章の出だしが格好良い。
再々読だが、読みやすく、結末がわかっていても楽しめる。最初から伏線も散りばめられ、「そう、これこれ」とか頷きながら読む。途中で分かったとしてもこれはこれで良いのである。
「月影を砕いた波が、いぶし銀のように底光りしているなかに点々として黒い島影がちらばっている。夜霧にけぶった漁火が夢のようにまたたいていた。」とか、もう文章が最高。
頭の中の映像を楽しみながら、やっぱり横溝正史は最高と思うのである。
解説より「イムポシブル・クライムと意外な犯人、しかも一貫した理論性があって、その間に妖しき情緒が播曳している。そういう小説が書きたいのだけれど…」
その通りの作品になってます!
「…大きな野心を持ち、そして試みるべきではあるまいか」 …最高でした。
所有は昭和49年のもの。高校時代、古本屋を巡って集めてました。懐かしい… -
前半やはり読むのがすこし億劫になるが、後半からおもしろくなる ただ、先に読んでいた八つ墓村に比べたらあまり人物に魅力を感じられず、動機やトリックも感心するほどではない
-
中山七里さんの本を手掛かりに初見の横溝正史さん。映画では有名な作品がズラリの作家さんですがかなり遅れての出会いになりました。
金田一耕助の名も頭をボリボリとかく様も映像では何人もの役者さんが演じていて最も簡単にイメージできました。時代が古いせいか場面場面の情景が既視感の薄い想像しかできませんでしたが、現場の雰囲気はよく伝わってきました。どの殺人も時間軸で想定すると見知らぬ何かが施したように思えました。しかし言葉の節々を細かく捉えるとなるほどの種明かしでした。
終盤の偶然な情報からするりと解ける疑問の絡まりは動機に注目が集まる。最後の最後まで緊縛した解きほぐしに追い打ちをかける衝撃の事実はよくできた造りでした。せっかくなので金田一耕助シリーズとはお近づきになりたいと思います。 -
金田一は復員船のなかで鬼頭千万太の遺言により獄門島へ向かうことを決意する。
そこでは、鬼頭が亡くなったことにより、鬼頭のいとこが命の危機にさらされていた。
獄門島で発生する計画的な一連の殺人事件とは。
鬼頭との約束を守り事件を止めることはできるのか。
金田一耕助シリーズ 二冊目 「獄門島」
陰鬱な雰囲気に触れ、呑み込まれるように読みました。
獄門島で殺人を食い止めようとする金田一だが、清水によって拘束され中々うまくいかない。
本陣殺人事件では、調査を行い事件を解決する金田一がかっこよく見えるが、獄門島では事件に振り回されている。作中で、度々本陣殺人事件の名が上がっているのもあり、対比しながら読んだのですが、面白く感じました。
次→蝶々殺人事件
(読みたい順)
・本陣殺人事件
・獄門島
・蝶々殺人事件
・黒猫亭事件
・百日紅の下にて
→未定 -
金田一シリーズの3作品目。
島という舞台特有な雰囲気とそこに住む個性的な面々が織りなす奇妙な世界観で起こる事件。
盲目的な島ルールみたいなのが昔は蔓延っていたのだろうなぁ。
この時代は証拠を集めるのも大変だったであろうし、証人が嘘をついていたら簡単に迷宮入り事件が多発していたのではないでしょうか。
探偵側が後手後手になっても仕方がないか。
作品時代とマッチしたドキドキできる作品でした。 -
-
兎にも角にも翻弄された。
怪しいところが妖しすぎる。
ついつい気にしていると、大事なものを見逃してしまう。
高橋留美子の絵柄で脳内再生しつつ、
絢爛たる振袖が脳内に眩しかった。 -
これ、再読だと思う。
本のカバーは旧版の方が断然いい。
再読といっても話しは全然覚えてない。
横溝正史の作品に漂うなんとも言えぬ雰囲気が好きな私は、定期的に読みたくなるが、今回は「つけびの村」に触発されての再読でした。
横溝作品には人間の業が描かれている。
少し集中的に読んでみたいとも思う。 -
「獄門島」と聞くとどうしてもTRICKの「黒門島」が思い出されます。こうして原典に触れたいま、あのドラマを見返したらもっと面白いだろうなぁ。
というわけで、『悪魔の手毬唄』に続き二作目の横溝作品。
出版年としてはこちらの方が古く、『悪魔の手毬唄』の金田一はかなり丸くなったんだなと思いました。
田舎の閉塞感も相当なものですが、外界から隔てられた島もまた、いや田舎以上に独特な世界が作られているものです。
現代ではおよそ口にできないような差別用語の連発には(時代だなぁ……)と思わざるを得ませんでしたが、それも相まって雰囲気は抜群。これも何度も映像化されていますが、映像で見るのはなんだか怖いですね……。
ラストのやるせなさと、島に残った人々の前向きさが印象的。「この島で生まれて、死んでいく」という覚悟が感じられます。
次は今作でも何度か言及されていた、『本陣殺人事件』を読む予定です。これまた金田一の印象が変わるのかしら。楽しみです。
-
昭和20年代前半発表の作品との事で、戦後の混乱・復興期の時代背景を想像しつつ、エンタメとしての圧倒的な力強さに感動しながら読了。
かっこいい…
復員船の中で命を落とした戦友鬼頭千万太の願いを受け、金田一耕助は遺族の住む獄門島に向かう。 -
皆さんが言うほど面白くなかった。なんでこんな殺し方をするのか?どうゆう位置関係で建物や道があるのか?与三松どうなった?和尚=了然の表現の仕方とか?分単位の時間記載と、、、。
今ひとつ納得できずに読了。 -
何十年ぶりの再読です。
見立て殺人の状況と犯人は覚えていましたが、横溝作品の一番大事な部分である「なぜ?」が完全に頭から抜け落ちていました。
当時、字面しかなぞっていなかったのが良く解りました。
「○○○○じゃが・・・・・」のセリフも、活字でこそのものだと感じました。
(おそらく、同じセリフでの制作は今後不可能でしょうけど。)
完全に錯覚させられました。
横溝先生、やはり素晴らしいです。
金田一耕助ファイル、全て読むしかないですね。 -
古き時代の暗澹たるミステリ。
獄門島を覆う忌まわしき、晴れることない因襲。 -
獄門島
金田一耕助シリーズの名作はいくつもあるが、今作は今まで読んだ事がなく、先入観の無い、全く新しい気持ちで読む事が出来た。タイトルの「獄門島」が醸し出すなんとも気味の悪いイメージが物語のアクセントになり、また戦後の陰鬱な雰囲気も相まってとても世界観が洗練された作品だと思われる。
横溝正史はタイトルの付け方が巧妙だと改めて思う。こんさに限らずタイトルからその作品が持つ嫌な空気感を1ページ目から擦り込まれている印象で、どんなミステリーもタイトルは拘っているのだろうが、横溝正史程作品とマッチした、インパクトのある名付けは多くない様に思う。
耕助が戦争から復員する船上にて、千万太という青年と出会い、彼は帰郷の前に死んでしまうが今際の際に耕助に妹達が殺されてしまう、助けて欲しいと言い残す。耕助は千万太の遺言を受け彼の生家である鬼頭家に向かう。
不穏な遺言、美しき三姉妹と女性達、気のふれてしまった座敷牢の男、俳句と見立て殺人。横溝作品を楽しむ為のピースがこれでもかと詰め込まれていて連続殺人が立て続けに起きる恐怖感も混じり合いながら「獄門島」に根付く業の様なものを終盤まで感じる事になる。
それぞれの見立てのトリックも面白く、現代から比べて夜の暗さは比べものにならないだろうから、トリック自体の大味な部分も納得できる。
自分は金田一耕助シリーズはまだそれ程手を付けていないため、恐らくあの人が犯人なのだろうと目星をつけていたのだが、まんまと欺かれてしまった。今作は犯人像も素晴らしいし、真相がわかった事で更に衝撃を受ける事が出来た。
女性や被害者に対する余りにもドライな感じや差別的な表現はこの時代特有のものだが、古典作品のこういった歴史背景はある意味でとても新鮮に映る。自体設定がこのくらいの時期になっている現代ミステリーもあるとは思うがやはりインパクトが違う。
金田一耕助シリーズは乱読している最中だが、やはり面白い作品が沢山ある。今作はとても面白かったし耕助と駐在の清水さんとのやりとりではクスッとなってしまう息抜きもある。
耕助はこの帰りにとある有名な作品の舞台に赴く訳だが、そう考えると復員してからの彼はかなり忙しく風来坊をしていたのだろうと読み取れる。
殺人の動機は見事。現代ミステリーでは中々見受ける事が出来ないものだ。
次は何を読もうかなぁ・・・。 -
初めての横溝正史。
昔「八つ墓村」を挫折している為に心配だったけど、鍛えられていたお陰かあっという間だった。
田舎の閉鎖的で排他的な世界が大好きな自分にとってはなんとも美味でした。
最初から殺害動機のトリックが練られていたのには多少の感激があった。
古典的なミステリーが好きだから面白く読めたし、先に長谷川博己の金田一耕助役にてこのドラマを観たけど、原作もドラマも面白かったです。
脳内では古谷一行が金田一耕助でした。
これで恐れずに金田一耕助シリーズが読める…。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
横溝正史の作品

おどろおどろしいイメージが映画にはありますが、原作はどんなだったっけ?次に図書館に行ったら手に取ってみようと思いま...
おどろおどろしいイメージが映画にはありますが、原作はどんなだったっけ?次に図書館に行ったら手に取ってみようと思います。