夜歩く (角川文庫)

著者 : 横溝正史
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年3月1日発売)
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  • レビュー :98
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304075

夜歩く (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 完全に引っ掛かりました。やられた!って感じです。

    ところで、“鬼首村”ってどっかで見たな。と思っていたら、7年ほど前に読んだ「悪魔の手毬唄」の舞台と同じ名前でした。時系列的には、「夜歩く」の方が先っぽいですが。地理が一致しない感じなので、名前が同じだけで違う村なのかな・・。と余計な事で気になった次第。

  • 久々の再読。
    タイトルは夢遊病者の夢中遊行のこと。
    いわゆる叙述トリックものなので詳細は黙秘、なんちて(笑)
    そうした性質から、ファンの間でも好き嫌いが分かれそうな作品ですが、
    奇怪な出来事の連続が一人称でジリジリ綴られていくので、
    読んでいてとても引き込まれます。
    で、語り手のモチベーションがガクッと下がった瞬間、
    ついニヤッと笑ってしまうのでした。

  • さすがの展開力でしたね!私も完全にミスリードさせられており、終盤までは、こんなに単純なミステリーなのかと思っていましたが、結末には、やはり単純ではなかったオチとなっておりました。完全に金田一耕助シリーズに、どっぷりとはまっております。次は、八つ墓村いきます!

  • トリックはクリスティのアレ。もうこの一言でネタバレという。金田一シリーズでこの手を使ってくるとは思わなかったので、彼が登場するまで何の違和感も感じず 読んでました。肩入れしたくなるような登場人物が誰もいない、実にどろどろした人間関係。いいねえ。金庫に厳重に保管された日本刀の鞘を抜いたらなぜか血みど ろ!ってところはワクワクした。しかしこの世界の岡山県は怖すぎる。

  • 私の中で『夜歩く』と言えばディクソン・カーなのですが。
    なんて詩的なタイトル。
    横溝正史はカーを意識したに違いないのですが、
    この場合の意味は夢遊病です。

    犯人はですね、
    時々見るパターンなので
    途中でわかってしまいました。
    でもこれはまあ私の都合で、
    ストーリーとしてはやはり基本がしっかりしている。
    という安心感があります。

    その辺江戸川乱歩と違う。
    江戸川乱歩はその世界が好きだったりするんだけど、
    時々ついていけなくなるし
    クオリティの差がある。
    その点横溝正史はすごく惚れはしないけど、
    安定している感じ。
    映画は惚れるんだけど。

    普通におもしろい。
    人には勧められる。

  • こういう叙述トリックものは好きです。

  • この手法は、うーん、という感じ。クリスティにもこういうのがありますが、後味はよくないです。

  • 代々近親婚で傴僂などが生まれる古神家。その末裔に当たる仙谷家に招かれた、三流探偵小説家である屋代は、夜中に庭を徘徊する八千代さんを見かけたため着いて行ってみると、せむし男の首無し死体が…。

    話の前半部分は東京の仙谷家、後半はお待ちかねの金田一耕助とともに、岡山の奥地にある古神家の話となる。

    さて、ストーリーの方は前半部分はどうにもハチャメチャなもので、次から次へとトリックではないがネタを仕込んで事件が起こるという部分が多く、どれもこれもが怪しい。

    鋭い人は、「ははーん、そういう方向ね」と気づいてしまうのも前半であろう。

    後半もなっても、金田一が出ては来るものの、あまり活躍しない。というのも、一人邪魔な人がいるわけですよね。そして解決へ向かっていくわけですが、後半はあれこれ動くわけではなく、1つの事件だけを見せるように書かれるので読みやすい。

    ネタバレにならないだろう程度に書いておくと、この小説で徹底的に書かれない、隠されているものは「動機」なわけです。これが功を奏しているのか失敗しているのかは読んでもらうしか無いわけです。ちなみに、タイトルはご存知「夢遊病」であるものの、ちょっとだけトリックにされる以外は、あまりにもダイナミックな使い方をされてしまって意表を突かれた。夢遊病の最中に殺人なんかあったら興ざめしてしまうわけだが、それはありません。

    ハチャメチャな横溝かと、それが長辺で続くのかと危惧していたら、全てちゃんと繋がっていたのはちょっと感心してしまう作品だ。

  • 小金井に佇む元華族古神家には
    傴僂と夢遊病の因縁があった。
    美しいこの家の娘が傴僂画家に
    惚れたことを切っ掛けに、
    この一族に裏に燻っていた
    悍ましい憎悪が発露する。



    人里離れた大きな屋敷、
    謎の脅迫状、傴僂、夢遊病、
    首無し死体。
    語り手は探偵小説家。
    これでもかと王道設定を
    詰め込んだ作品。
    金田一シリーズらしい怪奇的な
    雰囲気もバッチリで、
    これが面白くない筈がない。
    最後まで王道を貫いた物語だが、
    期待以上の読み応えだった。
    犬神家や八つ墓村と比べると
    知名度は低いが、
    完成度は引けを取らない
    大傑作だった。

  • 横溝正史にしては若干軽めのテイストかも。トリックも良かったし、充分に面白かったけど。

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