夜歩く (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1058
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304075

感想・レビュー・書評

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  • 完全に引っ掛かりました。やられた!って感じです。

    ところで、“鬼首村”ってどっかで見たな。と思っていたら、7年ほど前に読んだ「悪魔の手毬唄」の舞台と同じ名前でした。時系列的には、「夜歩く」の方が先っぽいですが。地理が一致しない感じなので、名前が同じだけで違う村なのかな・・。と余計な事で気になった次第。

  • 久々の再読。
    タイトルは夢遊病者の夢中遊行のこと。
    いわゆる叙述トリックものなので詳細は黙秘、なんちて(笑)
    そうした性質から、ファンの間でも好き嫌いが分かれそうな作品ですが、
    奇怪な出来事の連続が一人称でジリジリ綴られていくので、
    読んでいてとても引き込まれます。
    で、語り手のモチベーションがガクッと下がった瞬間、
    ついニヤッと笑ってしまうのでした。

  • さすがの展開力でしたね!私も完全にミスリードさせられており、終盤までは、こんなに単純なミステリーなのかと思っていましたが、結末には、やはり単純ではなかったオチとなっておりました。完全に金田一耕助シリーズに、どっぷりとはまっております。次は、八つ墓村いきます!

  • トリックはクリスティのアレ。もうこの一言でネタバレという。金田一シリーズでこの手を使ってくるとは思わなかったので、彼が登場するまで何の違和感も感じず 読んでました。肩入れしたくなるような登場人物が誰もいない、実にどろどろした人間関係。いいねえ。金庫に厳重に保管された日本刀の鞘を抜いたらなぜか血みど ろ!ってところはワクワクした。しかしこの世界の岡山県は怖すぎる。

  • 私の中で『夜歩く』と言えばディクソン・カーなのですが。
    なんて詩的なタイトル。
    横溝正史はカーを意識したに違いないのですが、
    この場合の意味は夢遊病です。

    犯人はですね、
    時々見るパターンなので
    途中でわかってしまいました。
    でもこれはまあ私の都合で、
    ストーリーとしてはやはり基本がしっかりしている。
    という安心感があります。

    その辺江戸川乱歩と違う。
    江戸川乱歩はその世界が好きだったりするんだけど、
    時々ついていけなくなるし
    クオリティの差がある。
    その点横溝正史はすごく惚れはしないけど、
    安定している感じ。
    映画は惚れるんだけど。

    普通におもしろい。
    人には勧められる。

  • そこに至るまではおもしろかったのに、最後に急に安っぽくなってしまったのは残念。

  • H30.05.13 読了。

    『金田一』シリーズはやっぱり長編作品が良いよね、と思わせてくれる作品。
    金田一耕助が登場してからの無双感、気持ち良いわー。
    この終わり方もすごい。
    決着のつけ方。
    さすが天才だわ。

    これでやっと『八つ墓村』が読める。
    楽しみ。

  • こういう叙述トリックものは好きです。

  • この手法は、うーん、という感じ。クリスティにもこういうのがありますが、後味はよくないです。

  • 代々近親婚で傴僂などが生まれる古神家。その末裔に当たる仙谷家に招かれた、三流探偵小説家である屋代は、夜中に庭を徘徊する八千代さんを見かけたため着いて行ってみると、せむし男の首無し死体が…。

    話の前半部分は東京の仙谷家、後半はお待ちかねの金田一耕助とともに、岡山の奥地にある古神家の話となる。

    さて、ストーリーの方は前半部分はどうにもハチャメチャなもので、次から次へとトリックではないがネタを仕込んで事件が起こるという部分が多く、どれもこれもが怪しい。

    鋭い人は、「ははーん、そういう方向ね」と気づいてしまうのも前半であろう。

    後半もなっても、金田一が出ては来るものの、あまり活躍しない。というのも、一人邪魔な人がいるわけですよね。そして解決へ向かっていくわけですが、後半はあれこれ動くわけではなく、1つの事件だけを見せるように書かれるので読みやすい。

    ネタバレにならないだろう程度に書いておくと、この小説で徹底的に書かれない、隠されているものは「動機」なわけです。これが功を奏しているのか失敗しているのかは読んでもらうしか無いわけです。ちなみに、タイトルはご存知「夢遊病」であるものの、ちょっとだけトリックにされる以外は、あまりにもダイナミックな使い方をされてしまって意表を突かれた。夢遊病の最中に殺人なんかあったら興ざめしてしまうわけだが、それはありません。

    ハチャメチャな横溝かと、それが長辺で続くのかと危惧していたら、全てちゃんと繋がっていたのはちょっと感心してしまう作品だ。

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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