幽霊座 (角川文庫 緑 304-10)

著者 : 横溝正史
  • KADOKAWA (1973年9月発売)
3.34
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  • 14レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304105

幽霊座 (角川文庫 緑 304-10)の感想・レビュー・書評

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  • 知り合いのおばちゃんから、横溝正史の本をいっぱーーーい貰っちゃいましたぁ。横溝正史大好きだから「ばんざーーい!!」もんです。(そのわりにたくさん読んでない。。。って言われそう)
    いや、制覇するつもりなんだよぉ~~。

    で、久しぶりに読んだのが、これ~!『幽霊座』っす。
    他にも『鴉』と『トランプ台上の首』と3つの短編から入ってるんだよ~。

    結論から言うと
    やっぱり、横溝正史はすばらし~~~い!

    短編なのに、話にどっぷり浸からせてくれる。

    最初の『幽霊座』は、17年前に『鯉つかみ』という芝居を上演中に若手ホープの役者が失踪して、17年後同じ演目をやるというので、いろいろ事件が起きるわけなんですが、その背景がすごい。
    っつ~~か、犯人怖すぎ!!
    狂気に満ちてる子供ほど怖いものはないね~。(あっ。ネタばれしちゃった)
    読んでて鳥肌たった!!こ、こ、こわ~~~!
    これだけで5つ星あげられるね。

    2編目の『鴉』も、新婚の旦那が突然失踪しちゃう話。
    これは、よくある横溝調だった。
    んーー、まぁ、こんなもんかな?って感じ。
    昔は、「子供が産めない体」というだけで負い目を感じるんだね。かわいそうに~~。あ、今もそうか。。。
    なんか、隠された夫婦愛を垣間見た感じだね~。

    3編目の『トランプ台上の首』は、読んで名のごとく、ストリッパーの部屋にその持ち主の生首が置いてあった。という事件が軸になってる話。
    こわ~~。『生首』ってとこが、横溝だな~~。って感じが大いにする。
    まぁ、事件の真相はよくある感じだったんだけどね。
    でも、「なぜ首だけ残して、胴体が見つからなかった」かの真相を知ったときは、なーるほどと唸ってしまったよぉ。

    でも、最後まで3つの話とも真犯人がわからなかったので、読んで楽しかった~!!と思わせてくれた。

    だけど。。。。
    「ズロース」って言葉が出てきたときは、思わず噴出したわ(笑)
    なんかやっぱり年代を感じさせるわ~。でも、そこが好きなんだけど。

  • 今回の表紙絵は陰気な表情の黒子の背中に浮かぶ人魂・・・3つの作品を収めた短編集。幽霊座:★★★大正初期建てられた演劇場「稲妻座」。老朽化も激しいその劇場で繰りかえし起こる惨劇。歌舞伎の仕掛けの池から消えるトリック。おどろおどろしい人間関係に加えて出てくる殺人鬼。これがまた、犯罪にいたったやむを得ぬ背景などなく純粋に恐ろしい。鴉:★★★温泉に疲れを癒しに来た金田一。でものんびりできるはずもなく事件は起こる。珍しく人が死なないのかと思いきや・・・崩れかけた社から忽然と消えるトリック。トランプ台上の首:★★★★顔のない死体ではなく、体のない首だけの死体。船で惣菜を配達する商売、ヌードダンサー、自動車ブローカーなど、昭和30年代にはいっての時代性も、まるで異世界かと思えるような切り取り方。さすが横溝。どろどろですな。

  • 突出した出来ばえの作品はないが、それなりに読ませる内容を持った中編三作品。

    「幽霊座」
    歌舞伎の劇場を舞台にして、17年前に起こった人気俳優鶴之助の失踪事件。17年後、鶴之助の関係者らによって同じ演目を上演中に発生した殺人事件。鶴之助と旧知の仲であった金田一耕助は失踪事件、殺人事件の両方で、直接事件現場に立ち会うことになる。横溝正史らしい、表に現れていない裏の人間関係の謎が事件の真相の鍵となる事件。エラリ―・クイーンの某作品と同じ殺人方法が、歌舞伎という舞台で上手く使われている。犯人が予期せぬ出来事が起こり、計画に齟齬が生じることで、謎をより複雑にしている点が面白い。

    「鴉」
    蓮池家の邸内にある神殿から、「三年のあいだわれは帰らじ」という奇妙なメッセージを残して、失踪した蓮池貞之助。三年後に、貞之助がその神殿に入る姿を目撃されるが、「二度とふたたびわれはかえらじ」というメッセージを残して再び失踪し、泰輔との喧嘩が目撃された後に、泰輔の死体が発見される。複数の人物に隠したい秘密があって、事実を言わなかったり、嘘をついたりしているので、真相が見えにくい。事件の元となった理由が何とも悲しく、印象的。

    「トランプ台上の首」
    首が切断され、首の方が残され、胴体が持ち去られた死体。胴体が持ち去られた理由、アケミがガラス戸が開いた音に驚いた理由、素肌にガウンを羽織っていた理由、靴に付着していたガラスの粉の謎、オーヴァがボートの中に残されていた理由、謎の女の正体、稲川専蔵と事件との関わりなど、様々な謎が示され、一応合理的な説明がなされている。素肌にガウンを羽織っていた理由だけは、ちょっと苦しいと感じる。

  • 金田一耕助シリーズの表題となっている「幽霊座」「鴉」「トランプ台上の首」の短編3作品でした。
    どの話も三種三様で、それぞれ読みごたえありトリックも秀逸で面白かったですね。
    どんどん金田一シリーズを読み進めていきたいと思います!

  • 3編あるがどれもつまらない。
    最後の「トランプ台上の首」に至ってはミステリーで禁じ手のトリックを使っている始末。
    読者の興味を引きつけるストーリー運びは素晴らしいんだが…。

  • 短編3作からなる金田一シリーズ。キャラクターが固まって、コミカルに思わせぶりに動くところが面白い。

    表題作と「鴉」は死んだはずの人が…という話だが、いずれも血というか生まれ育ちをネタにしたもので、時代を感じる。3作目は毛色が変わった話で、これが一番面白かった。

    いずれの作品も、金田一耕助が活躍こそするものの、全く起こる殺人事件を止められなくて、若干やきもきさせられる。しかし、そこで変わった形で殺人が起こるからこそ、横溝作品の醍醐味とも言えるわけで、それぞれの短篇にうまくまとまった好作といえる。

  • 金田一短編集。
    まあ、横溝先生としては標準レベルの作品ばかりだけど、やっぱり語り口がうまくて一気に読ませる( ´ ▽ ` )ノ。50年以上も前の作品とは思えないね( ´ ▽ ` )ノ。
    「幽霊座」なんだが、作中描かれる歌舞伎「鯉つかみ」、全く偶然、先週の「アメトーク」(2014.4.24)でも話題になっていたので、

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4064875.html)
    (収録作品)トランプ台の首/鴉/幽霊座

  • 金田一耕助

  • 中編2本入り。「幽霊座」が面白かった。

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