女王蜂 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304112

作品紹介・あらすじ

絶世の美女、源頼朝の後裔と称する大道寺智子が伊豆沖の小島……月琴島から、東京の父のもとにひきとられた十八歳の誕生日以来、男達が次々と殺される! 開かずの間の秘密とは……?

感想・レビュー・書評

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  • 映画より、動機がシンプルでよかった。
    ただ主役は中井喜恵ではない。すごい美人ではない。
    女王蜂というタイトルも今一あっていない。

  • 1978年公開の市川崑監督、石坂浩二主演の映画が有名。元宮家・東小路家の女主人として映画では高峰三枝子が演じているが、原作では元宮家・衣笠家の男性主人となっている点が異なる。他にも京都と伊豆山間地が舞台の映画に対して、原作は東京と伊豆沖の小島。また京都のお茶会での毒殺に対して、歌舞伎座でのチョコレートによる毒殺など設定の違いもあり。

  • しばらく前に古本屋さんで集めておいた杉本画伯による表紙絵版。主人公の美女が描かれ頭には不気味な蝙蝠が。紙は焼けてしょっぱい感じになっているのですが、その感じがまた小説の雰囲気を引き立てています。なんてたって、源頼朝の末裔が住まう伊豆の孤島に起こった昭和初期の変死事件からスタートするのですから。最近復刻版が出てますが、ぴかぴかの紙で読むより絶対雰囲気でまっせ。

    絶世の美女をめぐっての孤島の密室、さらに重なるトリックに、作者特有のどろどろした因習などは影が薄れてしまう感じですが、めずらしく今回は大団円といっていいのではないでしょうか。

    BGMはもちろん「犬神家の一族」のサウンドトラック。往年の角川映画のチープな感じを引き立ててるし、やっぱり横溝作品にはぴったり。

  • 金田一登場作品ではあるものの
    事実上彼は名探偵ぶりを発揮できず
    非常に歯がゆい思いをする作品です。
    メインにおかれているのは「人の悲劇」のため
    謎解きはさほど濃くありません。

    せいぜい、思い込みを誘う1描写ぐらいでしょう。
    それぐらいしかミステリー特有の
    心理操作はしていません。

    とにかく悲劇としか思えません。
    もし別の方向に運命の歯車が
    動いていたのならば…!!
    と思うと無常の一言に尽きます。

  • 金田一耕介シリーズの中ではこれが一番好き。
    とにかく横溝正史の書く艶やかで華やかな女性が好みで。
    それだけに最後の大団円が惜しい。
    男とくっつくだけが女性の幸せではないはず!

  • 19年前の事件と現在の連続殺人の因縁にわくわくしていたので、開かずの間のトリックに拍子抜けした。そんなことって…。
    「あれさえ言っておけば」「こんなことしなければ」は金田一シリーズあるあるだと思っているけど、今回は特に。お互いが思いやったり自分を優先したりする度にすれ違いこんがらがって行くのが切なかった。

  • 金田一耕助シリーズ。伊豆沖の島に住む大道寺家の一人娘、智子が、仮の父である欣造に結婚相手との顔合わせとして東京、伊豆に呼ばれる。そんな中、智子の母親琴絵のと本当の父親との秘密が明らかになる。

    序盤どころか、中盤までもアクの強い登場人物をこれでもかというほど多く出し、殺人は唐突に起こるものの、何に判じてのものなのかがわからずという、悪く言えば支離滅裂なストーリー展開が続く。

    考えても無駄なので読み進めていたが、盛り上げる割には金田一耕助もこれといった動きをするでもないため、相当にダラダラという感が否めない。

    ところが、終盤になって19年前の事件についての情報が出始めてからのスピード感はすごい。他の金田一シリーズのように、真相を知る誰かを引っ張り出してくるわけでもなく、少々静かに終わりつつの真相の部分は一読の価値はあろう。

    しかしまあ、中盤過ぎまでのダラダラ感はなかなかに苦痛で、そこまで★1、終盤★4で平均した採点になる。登場人物の数人は、必要なかったんじゃないかと思われる。

    また、19年事件現場が保存されているってのもなあ、ちょっと無理がないかとは思うが。表紙のコウモリ(が載っているバージョンなのだ)も無理があるし、タイトルは江戸川乱歩を意識したものであろう。

    ところで、角川の電子書籍は杉本一文氏の絵なのに、最近の文庫は何でこんな変なデザインなのか?

  • ドラマで見たのと
    あまり変わらない?
    ドラマでは家庭教師の女性が
    主役だったけども
    うーん、やっぱり金田一ものは
    田舎が舞台のほうがいい気がする
    田舎の因習とか愛憎とか泥々した感じが

  • まあ、まあ楽しかった

  • 初横溝正史。
    面白かったけど、普通な感じかなぁ。
    思ってたよりも読みやすかったかな。

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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