白と黒 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 489
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304136

感想・レビュー・書評

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  • 今回の舞台は団地です。
    横行する怪文書、団地のダストシュートから黒タールまみれで発見された死体・・・。
    金田一さんといえば、地方の閉鎖的な村で、旧家と因習の中での事件に挑むのがお似合いな印象なので(「金田一耕助事件ファイル」を読んでいくと、都会が舞台の事件もかなり多いのですが、やはりイメージが・・。)、“金田一さんと団地”という組み合わせが新鮮な感じがして、これはこれで楽しめました。
    タイトルの「白と黒」の意味について、金田一さんが色々な人に質問しているのですが、終盤でその意味が明らかになると、何だか恥ずかしい質問を皆にしまくっていた事になるのかも・・。と勝手に思った次第です。

  • 団地、核家族、ヒロポン…昭和感満載のテーマが散りばめられた、東京で起きた事件。さらっと読みやすく、 清張ほど暗さはない。おどろおどろしい猟奇殺人ではなく、それもまた新鮮な感じがした。

  • 金田一耕助ファイル#18

  • 横溝正史といえば離島や山奥が舞台と思っていたら、団地が舞台の小説を発見。それも驚きだげど小説の中にs.y先生が出てきてさらに驚いた。団地というこれまでの日本とは桁違いの人口密集。そこに生まれる人間関係。
    たんぽぽのマダムが逆さまに顔を焼かれた状態で発見されるところから話は始まるんだけど、それは麻薬中毒者が幻覚の中でしたことっていうのがいまいち。なぜ一緒に池の中に沈めなかったのか。

  • 久しぶりの『ひとり横溝正史フェア』。
    今回は長編。期待してしまう。

    金田一耕助は昔馴染みの女、順子と偶然再会し、話があると言われ、順子の暮らす団地へ行く。順子から話を聞いていると外が騒がしい。何事かと思うと、建設途中の団地のダスターシュートから顔の判別の出来ない女の遺体が発見される。

    横溝正史の描く物語には欠かせない“閉鎖された村”という設定ではなく、団地が舞台。
    いつも同じじゃつまらない、読者に飽きられてしまうと横溝正史が思ったかどうか知らないけれど、いつもの横溝正史じゃない。
    これは期待出来る。
    そう思ったのだけれど、結論から言うと、普通。

    団地を舞台にしてみたけれど、団地も村もよく考えたらどっちも同じくらい閉鎖された空間かもしれない。
    ということで、特に団地だから何だということもなく、いつもの横溝正史らしくドロリといやらしい物語。
    ということで普通。勝手に期待したのがいけないのだけれど。

    タイトルの「白と黒」。
    何のことなのか。
    これを気にして読んでいくと、なるほどねという感じ。
    タイトルにするだけの理由はついていた。

    時間をあけて、ちょっと期待して読んだ横溝正史だけれど、もう一息という感じだ。かなり斜め上な感想になってしまった。
    また日にちをあけて、『ひとり横溝正史フェア』を楽しもう。

  • 金田一耕助シリーズの長編で読みごたえがありましたね。殺人事件の容疑者が二転三転する展開で、事件の真相は一体なんなのか?ということが終盤になるまで、はっきりしないスリリングな展開でした。でも「白と黒」の意味が判明するにあたり事件は解決します。未読の金田一耕助シリーズもあとわずかになってきたので、ラストスパートです!

  • つごう4時間半かけて読了。
    中身は……
    すっごいふしだらすっごい不健全!
    トリックのすべてを見抜くことは出来なかったものの、大方早い段階で犯人の目星をつけることが出来た私にとって記念すべき作品。

  • 60年頃の新聞連載で、単行本になったのが1974年。
    先生、58歳くらいの作品。

    長い。
    とにかく長くて、盛り上がりに欠けるのもあって、読むのが苦痛だった。
    タイトルの意味は最後の方で種明かしされるんだけど、もう、どうでもいいや~って感じ。

  • 3冊目

  • 平和そのものに見えた団地内に突如、怪文書が横行し始めた。プライバシーを暴露した陰険な内容に人々は戦慄!その矢先、団地のダスターシュートから、真っ黒なタールにまみれた女の死体が発見された。眼前で起きた恐ろしい殺人に、団地の中はたちまち大混乱し…。よれよれの袴にもじゃもじゃ頭の名探偵・金田一耕助が、近代的な団地を舞台に展開する鮮やかな推理。

    発表年:1960年

    角川文庫(1974.05)

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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