幽霊男 金田一耕助ファイル10 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

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  • 角川書店
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本棚登録 : 535
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304143

作品紹介・あらすじ

湯を真っ赤に染めて死んでいる全裸の女。ブームに乗って大いに繁盛する、いかがわしいヌードクラブの三人の女が次々に惨殺された。それも金田一耕助や等々力警部の眼前で――!

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩の怪奇シリーズや怪人二十面相などを彷彿とさせられる作品。一風変わった舞台設定、連続殺人事件と活動的な金田一耕助の行動展開が、他の作品と少し趣を異にする印象。

  • 金田一耕助もの。作中の時間軸は有名な「犬神家」などよりはもう少し進んだ時代で、文明的な機械や施設もできてきており、いわゆる経済発展のさなかでこういった作品が書かれていたのだな、という感慨はある。

    ヌード写真の女性モデルを専門に扱ういかがわしい写真館(こういうのが商売として成り立っていたということ自体、非常に昭和的)に、恐ろしい容貌の男がふらりと立ち寄ったのが物語の発端。幽霊男と名乗ったその男は、モデルを用立ててまたふらりとどこかへ。指名されたモデルは幽霊男に拉致されてしまい、行方が知れなくなってしまう。女性は後日、都内のホテルで殺害された状態で見つかるが、幽霊男の行方は杳として知れず。衝撃的なこの事件からしばらく経ち、幽霊男は次の悲劇の幕を開ける…といったストーリー。

    場面が現代に近いからか、あるいは(相変わらず)金田一耕助がピリっとしないからか、あまりグイグイとのめり込んで読み進められる作品ではないのだが、使われているトリックは複雑であり、途中から第二、第三の謎の人物が出てくるなど、読者を惑わせる仕掛けにも事欠かない。多分にご都合主義的なところもなくはないが、これは金田一シリーズではある意味、当たり前というところでもあり、それほど気にはならない。

    絶対に読むべき名作、とまでは言わないが、金田一が好きなら読んで損はない。

  • 血みどろで陰惨で猥雑。何回も「あれ?こいつじゃないの?」ってなって楽しかった。
    ただのボーイが金田一と分かるシーンは爽快だし意外。あんなことするんだ。
    犯人がただの残忍なサディストで終わらないところも嫌な気分にさせられて好き。警部、もっと言ってやってください。

  • 江戸川乱歩風。
    金田一が変装したり、いままでの印象と違う。、

  • 後半の真犯人パートの前からちょっとわくわく。
    金田一耕助ぜんぜん活躍してないんじゃないか?
    いつも通りか…
    自分の前で犯行されたことに憤慨していたが、
    もはやいつも通りすぎて、
    耕助が怒ってることが逆に面白く感じる。
    犯人側は殺人アートなので、見立て殺人的な面白さはない。
    犯人側目線も少し出てくるので、
    犯罪小説ぽい。

  • タイトルほどではない

  • まさに“猟奇曼荼羅”といわんばかりの、眉を顰めたくなるような猟奇連続殺人が展開。
    幽霊男は誰なのか、彼が殺人犯なのか・・混乱しつつラストへ・・。
    奇妙な痴情の縺れの果てに、犯人はクズ変態だったあの方でした。

  • 多分初めて読んだ。面白かったけど、金田一は何もしていないような気がしてならない。

  • 2017/11/10読了

  • 金田一耕助ファイル#10

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著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2021年 『雪割草』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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