悪魔の降誕祭 (角川文庫 緑 304-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 83
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304150

感想・レビュー・書評

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  • 金田一もので表題作含め中編2本に短編1本収録。
    いずれも戦後しばらくたったころで、旧家どろどろじゃない系のお話。

    まぁ有名じゃないだけあって、どれもトリックや結末などそんなよく出来てる話じゃないんだけど、短編の「女怪」なんかはちょっと変わってておもしろかった。

    あんまりない作者が作中にでてくるパターンで、金田一に誘われて温泉旅行とか行っちゃってるん。
    で、金田一が銀座のバーのママにぞっこんになっちゃったりして…

    金田一ファンは読んどいて損ないんじゃないでしょーか

    杉本一文さんの表紙どれも大好きなんだけど…
    正直この表紙はあんまり好きでない

  • 「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」の3編収録。「霧の山荘」が好みだった。でだしで金田一が霧の別荘地を彷徨うところでグッと引き込まれ、過去の事件の調査依頼、人気の無い別荘で発見した死体の消失…となかなか魅力的な出来事が畳みかけるようにやってきて、テンポ良く展開していきます。
    「悪魔の降誕祭」もパーティーの最中で起きた刺殺事件について、各自の証言から犯人を絞っていくのだが、これまた読み応えがあって面白かった!

  • 悪魔の降誕祭。ラストはヴァンダインの継承。
    霧の山荘は容疑者も少なく、被害者が他人を驚かすことが好きという設定の無理さと、全体を包む「幼稚さ」が傷。
    当時、社会派に駆逐されても仕方がないかな、とも思わせる。
    それが探偵小説の味、といえば味なのだが。

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4081515.html)
    (収録作品)悪魔の降誕祭/女怪/霧の山荘

  • 金田一耕助

  • 『悪魔の降誕祭』
     金田一の依頼人が金田一の部屋で毒殺される。降誕祭の夜に殺害される被害者。被害者の妻であるジャズ・シンガー。

    『女怪』
     金田一耕助の恋。金田一が恋する女をゆする『狸穴の行者』と呼ばれる男の死と婚約者の秘密。

    『霧の山荘』
     金田一が依頼されて訪れた山荘での死。警察を呼び戻ると消えた死体。裸で見つかった死体の謎。

     2009年12月26日購入

     2009年12月27日読了

  • 短編3本からなるこの本。
    『悪魔の降誕祭』『女怪』『霧の山荘』。
    『悪魔の降誕祭』にも『霧の山荘』にも何故だか女優さんというかなんだか有名な女のひとがでてきます。ついでに等々力警部も。
    『悪魔の降誕祭』から順に、金田一耕助は躁、鬱、躁みたいなんだったような…。笑 
    『女怪』では金田一耕助像が音を立ててガラガラと崩れ去りました。
    金田一耕助って、女のひとには一切興味がないと思っていたので、誰かに惚れるっていうことがあるのかってことにまずびっくり。
    でもなんかとても潔くて、自分よりあっちのひとのほうがよっぽど虹子に釣り合ってるなと思うとすぐに見守る側にまわっちゃったりするし。健気だなあ。
    でも惚れてるばっかりに、いつもの金田一耕助らしさを失っていたというか、論理的な人間性を欠いていたというか。感情のまま突き進んでるように見えなくもなかった。
    こんな金田一耕助もいるんだという新しい発見です。
    しっかし金田一耕助のパトロン、久保銀造って名前しか登場しないですが、どんなひとなのかなってちょっと気にもなる。
    パトロンって言葉の響きにそもそもいかがわしさを感じているコウには尚更。(死ね)
    『悪魔の降誕祭』ではやっぱり終盤が見所ですかね。
    「いえね、由紀子ちゃん、あんたその紅茶飲む勇気がある……?その紅茶茶碗、いま由紀子ちゃんが警部さんのほうに気をとられているあいだに、このおじさんがこっそりと、ママさんの紅茶茶碗と由紀子ちゃんの紅茶茶碗と、おきかえておいたんだけど……」
    この台詞で、今まで伏せて会った犯人がいっきにわかるわけですね。
    なんかこういうの好きだ。笑
     でも金田一耕助は、これを由紀子が飲まないなんて思ってるわけないじゃないかと思うと、金田一耕助って一体どういうひとなんだ?と改めて考えちゃいました。
    『霧の山荘』は、特に印象の薄い作品だったような?
    それにしても金田一耕助と等々力警部って仲良しさんなんですね…。変な感じ。

  • 大胆不敵! 金田一耕助の事務所での殺人。被害者は、その日電話をしてきた依頼人だった。さすがの名探偵も唖然とするばかり。クリスマスパーティの殺人予告に、名探偵の激しい怒りが。(中島河太郎)

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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