真珠郎 (角川文庫 緑 304-16)

著者 : 横溝正史
  • KADOKAWA (1974年10月発売)
3.37
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  • 本棚登録 :156
  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304167

真珠郎 (角川文庫 緑 304-16)の感想・レビュー・書評

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  • 表紙をよく見たら胸あった。『真珠郎』、あかんやん。。。友だちに薦められて読んだけれど、あまりにもご都合主義でちょっと驚いた。とても古い作品だし設定も昔なのに、今でもおかしくないところはさすがだなと思う。
    『孔雀屏風』は中に出てくる手紙の文体が古すぎて読みにくい。横溝正史はロマンチストなんやなと思った。

  • 由利先生シリーズ

    表題作ほか、「孔雀屏風」を収録。
    ドラマ版は金田一先生になってましたが、原作は違うんですね。
    この表紙、雰囲気合ってて良いなあと思います。

  • 美少年真珠郎が巻き起こす猟奇的な殺人事件の数々。飄然と現れては影もなく消えてしまう真珠郎、しかしミステリ小説であれば超自然的な現象の裏にも必ず人がいる。畢竟、真珠郎は一人の人間の名前ではなかった。その点、真珠郎は自分自身を殺しながら他者へ乗り移る、まさしくウイルス的な存在であったのかも知れない。
    トリックについて言えば、今では瑕疵と言いかねない部分も多い。うら若き美女がどのように老婆に扮して主人公の目を欺き得たかについてほとんど説明がされていないなどだ。しかしそれを差し引いても『真珠郎』という物語は魅力的である。作品の底にどろどろと渦巻く人間の愛憎と欲望のドラマ。鵜藤、乙骨、降旗、いずれも人でなしと呼ぶに相応しい醜悪な人品の持ち主である。由美も性根まで腐っていたとは言えないにしても犯した罪は大きい。しかしだからこそ大詰めの一場面、花を抱えてやって来る老婆の正体に椎名が気付く場面には感傷的なまでの切なさがあり、舟に火を放っての弔いの場面にも救済的な美しさを感じられるのだ。
    また蔵の中で誰にも知られないまま死んで行った本物の真珠郎のことを思うと、胸に込み上げるものがある。真珠郎が鵜藤の「教育」に耐えられなかったことの証拠だろう。物語中最も哀れなのは彼のように思われる。
    同時収録の『孔雀屏風』は探偵小説として読むことも出来るが、幻想的な雰囲気を味わった方が面白い読み方が出来ると個人的には感じた。いかにも日本的な奥ゆかしい恋の物語である。

  • なんだかあっけなかった。
    日の光を浴びることも許されず、極彩色の座敷牢の中で死んでいった真珠郎。
    悪の英才教育。

  • 読んだあとに分かったけどこの○○、思いっきり表題作のネタバレじゃないですか……話自体は金田一シリーズに繋がる耽美的な妖しい要素を持ち込みつつ割とあっさりめで雰囲気が少し良かったくらい。それよりも同時収録されてる「孔雀屏風」のファンタジックロマンスぶりがとても素敵でこっちの方が断然良かった。

  • 面白かったです。ほとんどありえそうもない設定ですがそれでも作品世界にのめりこんで行きました。「孔雀屏風」は伝奇ロマンの味も加味されたミステリー、横溝正史のまた違った側面が楽しめました。

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4084955.html)
    (収録作品)孔雀屏風/真珠郎

  • 耽美で切ない話でした。舞台が東京と信州でどちらも馴染みある土地なので面白く読めました。
    一緒に収録されている孔雀屏風も切なくてよかった。

  • 横溝正史と言えば金田一耕助シリーズしか知らずにいた私だが、初めて由利先生の登場する作品を読んだ。

    著者の作品の中でも『鬼火』や『貸しボート13号』のような、一種の愛が含まれている作品のように感じた。ただ愛の為の殺人...とまでは言えないけど。

    『八つ墓村』や『犬神家の一族』のような家系等々の群青劇より怪奇小説的な...江戸川乱歩の短編のような雰囲気。

  • 真珠郎は消化不良な展開でした・・・
    文面からひしひし伝わってくる不気味さ物悲しさは、読んで損はないかなと思います。

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