真珠郎 (角川文庫 緑 304-16)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 194
感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304167

感想・レビュー・書評

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  • はて。カバーは誰なのか?2人目の真珠郎ってこと?想像ばかりで期待した美少年の実態はなかったけど(苦笑)「いたしますの」や「まあ。〜だこと」など女性の話し言葉が美しいのでまあまあ楽しめた(怖くないの)。『孔雀屏風』の方が幻想的で好き。

  •  表1カバー装画も込みで星5つ。他に「本陣殺人事件」の猫と女の装画も好きだ。
     何しろ杉本一文サイン会では「真珠郎」と「横溝正史読本」にサインを頂いた。
     買ったきり寝かせておいたのが災いし、真相がおおよそ判っているのだが、それでも一気に読まされる。
     久世光彦「悪い夢」に「真珠郎」連載時の岩田専太郎による挿し絵が紹介されていて、こちらもお見事。
     併載の「孔雀屏風」は後味のよい読み心地。ミステリ作家はロマンチストかつリアリスト、相反する資質を要求される点、難しいお仕事。

  • 読んだあとに分かったけどこの○○、思いっきり表題作のネタバレじゃないですか……話自体は金田一シリーズに繋がる耽美的な妖しい要素を持ち込みつつ割とあっさりめで雰囲気が少し良かったくらい。それよりも同時収録されてる「孔雀屏風」のファンタジックロマンスぶりがとても素敵でこっちの方が断然良かった。

  • 耽美で切ない話でした。舞台が東京と信州でどちらも馴染みある土地なので面白く読めました。
    一緒に収録されている孔雀屏風も切なくてよかった。

  • 横溝正史と言えば金田一耕助シリーズしか知らずにいた私だが、初めて由利先生の登場する作品を読んだ。

    著者の作品の中でも『鬼火』や『貸しボート13号』のような、一種の愛が含まれている作品のように感じた。ただ愛の為の殺人...とまでは言えないけど。

    『八つ墓村』や『犬神家の一族』のような家系等々の群青劇より怪奇小説的な...江戸川乱歩の短編のような雰囲気。

  • 真珠郎がどうやって生まれてきたのか、何のために生まれてきたのか。

    ミステリー作品だとか、トリックだとか推理だとか、そういうの抜きにしたとしてもとても魅力的な作品。
    うつくしいからおそろしくて
    おそろしいからうつくしい

  • 横溝作品の中で1番好きといっても過言ではない作品。manaは特に耽美的な作品が好きなんです。座敷牢に美少年!もう言うことありませんね。(笑) もう何度も読み直したことか。横溝正史アワーってビデオ化されていないんだろうか?あったら全巻揃えたいのに。好きだ〜!と豪語しているクセに・・・。わたくし、金田一耕助が登場するとばかり勘違いしておりました、ガハハ。由利先生が関与します。横溝氏の好きな作風を垣間見ることもできますよ。例えば、突然現われ、謎の言葉を残していく老婆。(思いあたりますでしょ)。それに語り部の「私」の名前は椎名耕助。ね、面白いでしょ。私の持っている本は昭和52年の角川文庫とアンティークなんです。本書にはもう1編「孔雀屏風」が収録されています。こちらの方は時代を感じさせる因縁的なほのぼのミステリ話です。

  • 由利麟太郎もの。今では、よく分からないような単語が出てきたりする、横溝正史。山窩、バチルスが分からなくて、調べました。昔は山窩と呼ばれる人がいたのか、と感慨深く思った。
    「真珠郎」は探偵もののトリックとしては、凝ってはいないし、分かりやすいと思う。しかし犯人を追い詰める際の主人公の行動が意外で驚かされた。雛人形の件を書き忘れた、というのは、なんだか後からとってつけたような感じがする。鵜藤博士のような色々酷いことをしておいて、全く反省せず、自己の行動を省みもしない人間は存在する。
    「孔雀屏風」は少しオカルトっぽい。説明がつかない事象が出てくる。

  • 表紙をよく見たら胸あった。『真珠郎』、あかんやん。。。友だちに薦められて読んだけれど、あまりにもご都合主義でちょっと驚いた。とても古い作品だし設定も昔なのに、今でもおかしくないところはさすがだなと思う。
    『孔雀屏風』は中に出てくる手紙の文体が古すぎて読みにくい。横溝正史はロマンチストなんやなと思った。

  • なんだかあっけなかった。
    日の光を浴びることも許されず、極彩色の座敷牢の中で死んでいった真珠郎。
    悪の英才教育。

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著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2022年 『蝋面博士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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