悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.06
  • (6)
  • (19)
  • (101)
  • (18)
  • (2)
本棚登録 : 503
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304280

作品紹介・あらすじ

若い女と少年の死体が相次いで車のトランクから発見された。この連続殺人が未解決の男性歌手殺害事件の秘密に関連があるのを知った時、名探偵金田一耕助は激しい興奮に取りつかれた……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーーーん。

    イマイチ。なーんかイマイチ。個人的には、金田一耕助の活躍が輝く時代設定は、戦後すぐの昭和20年代中盤ぐらいじゃないかと思う。この作品のように昭和30年代になって、それなりに便利なものが普及し始めてる頃になると、戦後すぐの時代背景の金田一作品が持っている猥雑さ、仄暗さというものが感じられなくなる。

    やっぱり金田一が関わる人たちには、戦争から帰ってきた退役軍人、没落した士族や華族や大地主、そしてむやみやたらにそこらじゅうにいる後家さんが出てこないと、らしさが出ないなー。

    横溝作品を制覇したい、というのではなく、とにかく金田一耕助の活躍を読みたい、というのであれば、他の作品から読み始めることを勧めます。トリック自体は、それなりに複雑で面白いんだけどね。

  • どれが誰の車なのか分からなくなってくる。アリバイや死亡時刻が入り組んでいて楽しかったのに、解決編がかなりあっさり。もはや後日談。

  • 意外な犯人…過ぎでは?
    後から出てきた人で衝撃はない。
    トランプもあんまり意味ないし…
    中編にしては横溝らしい不気味さと面白さは足りなかった。
    ちょっと残念。

  • 5日のうちに読んだけど、登場人物が多く、2つの殺人事件が交差しているのと、どっちの車がどう移動して…?と考えながら読むのだが、とても頭を使った。そして人の名前を忘れてしばしば前のページを繰って探した。
    警察署も3つ動いてて、どの警部補がどっちだか分からなくなってくる…。
    金田一耕助の人間味にも触れることができる。かつて難解な殺人事件を前に張り切っている描写があったが、こちらは解決、終結して後の空虚感に襲われる描写が、冒頭と最後に触れてある。
    ミステリーだけではなく文学性を感じることのできる作品。

  • 田舎の旧家で起こるドロドロが好きだから
    この話はイマイチ

  • 2017/08/23読了

  • 横溝正史というビッグネームに対する期待が大きいだけに、いかにもなタイトルに反して、なんとなく平凡に感じてしまった。
    https://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14944364.html

  • 金田一耕助ファイル#16

  • 東京の離れた二地点で見つかった自動車のトランク内の死体。女の死体の方には、ハートのクイーンのカード、男の死体の方にはハートのジャックのカードが残されていた。被害者の男の方の身許から、「悪魔の百唇譜」事件で殺された男との関連が明らかとなる。「百唇譜」とは、女性の陰部の形を写しとったもので、それをネタにしてゆすりを働いていた男が殺されたというもの。
    いかにも、横溝正史らしいテイストの通俗作品だが、地点・時刻・登場人物が複雑に絡みあっており、わかりにくく、ややこしい話だ。
    容疑者のアリバイ、容疑者の事件当夜の行動の謎、巡査が目撃した男の謎、車内に残されていた鍵の謎、車の目撃情報の謎、男性被害者と女性被害者とのつながり、「悪魔の百唇譜」事件との関連性、2つの事件の時間的つながりなど、様々な謎が盛り込まれているが、真相説明が雑に感じる。
    最後にあっさりとした真相説明があるのだが、これを読んで事件の全体像がすぐに理解できる人がどれだけいるのだろうか。

  • 『ひとり横溝正史フェア』、今回はこちら「悪魔の百唇譜」。いかにも横溝正史がつけそうなタイトル。

    中位の長さの作品で、一言で言うと、いまひとつ。

    深夜の住宅地に停まったままの不審な外国車。
    その中から発見されたのは、胸をえぐられた女性の死体だった。

    この死体から金田一耕助によって淫らな性癖と殺人事件の犯人が明かされるわけだけれど、その過程がいまひとつ。
    横溝正史に変態じみた性癖はつきものだけれど、今回は気持ち悪いだけで面白くない。

    ところで、百唇譜ってなんだろう。
    わたしは購入したときからなんだろうと疑問だったのだけれど、読んでわかったときに感じたことも、なあんだ、という感じ。思ったよりも趣味が悪いという程でもなく、そんなことかと感じたわたしは、もしかしたら変態なのか?

    たいして長い作品でもないのに、その倍以上に長い他の横溝正史作品よりも数倍読むのに時間がかかった。その理由が自分でもわかっているため、更に時間がかかる。
    面白くないからだ。

    どうしたんだ横溝正史。
    ここのところちっとも面白くない。
    もうさっさと残してある「悪霊島」と「病院坂の首縊りの家」を読んでしまいたい。それなのにまだ「幽霊男」「七つの仮面」「悪魔の寵児」「白と黒」と意外とたくさん残っている。
    自分ではじめた『ひとり横溝正史フェア』なので適当に切り上げてやめてしまってもいいのだけれど、こうなると意地もあるし、基本莫迦みたいに真面目なのでつづける。

    殆ど作品の感想ではなく自分の決意を書いて終わってしまった。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2021年 『雪割草』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横溝正史の作品

悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×