死神の矢 (角川文庫 緑 304-33)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304334

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  • 浴室の鍵穴を覗いた金田一耕助の眼に異様な光景がとびこんできた。噴射しつづけるシャワーの雨、そしてその下には、胸部に白塗りの矢を射ちこまれた男の変死体が。弓の収集家として名高い考古学者の古館博士が開催した粋狂な弓勢くらべ。博士の愛娘・早苗の婿選びが目的のこの競技で、3人の候補者のうち、ひとりがみごと金的を射とめた。だがその直後、競技に参加した若者が殺害されるという事件が起き…。伝奇ロマンの世界に構築された鮮やかなトリック。

    発表年:1956年

    角川文庫(1976.05)

  • 横溝正史は長編だけでなく、中編もなかなか面白い。

  • ユリシーズの伝奇になぞらえた殺人事件。変わった動機。

  • 考古学者、古舘博士のひとり娘・早苗。博士は三本の矢を使った奇異な婿選びを発案する。
    ざっくり冒頭はこんな感じ。
    この後、この三本の矢を使った殺人事件が繰り広げられ、我らが金田一耕助が謎を解いていくという流れ。
    最後の方は若干の力技を感じずにはいられなかったが、愛情とは何か? が軸にあり、楽しく読破。
    同時収録の「蝙蝠と蛞蝓」は、金田一耕助がちょこっとだけ活躍する第一人称で進むタイプの短編。本文中でも出る、タイトル案は実際に考えていたであろう「蝙蝠男」「人間蝙蝠」を江戸川乱歩みたいだという件は、ちょっとニヤッとしてしまいます。

  • 金田一耕助シリーズの中編的な本のタイトルである「死神の矢」と、またしても「蝙蝠と蛞蝓」の2編構成でした。
    私は「死神の矢」のみを読みましたが、なかなか奥の深い殺人事件で事件の動機(ずばり復讐)がポイントの作品でしたね。とても切ない物語でした。

  • 併録の「蝙蝠と蛞蝓」が良かった。

  • 金田一耕助

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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