迷路荘の惨劇 金田一耕助ファイル 8 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304341

感想・レビュー・書評

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  • 82042.273

    本格推理の原則とはいえ、訊き取りのシーンの長さには参った。

  • シリーズの中ではそれほど好きじゃない。

    他と比べても長いので、途中で間延びした。

  • 迷路荘の惨劇…タイトルからワクワクしてしまう。屋敷内の至るところに《どんでん返し》や《落とし穴》がある。斬新なトリック。

  • 昭和60年代刊行の文庫の表紙は、黒いマスクとサングラスの陰気な男の横顔と地下に降りていく階段、トリックに使われた滑車・・・おどろおどろしさたっぷり。富士山の裾野に迷路のようにつながった華族の豪邸。明治維新の折に暗殺を恐れて作りこまれたどんでん返しや隠し扉。太古に自然が作り出した地下洞窟の上に建ち、まるで迷路。そこで20年前に起こった殺人事件の因縁がまた惨劇を引きおこすのです。著者得意の戦後の混乱を潜り抜けた直後の雰囲気と因習が絡み合った独特の雰囲気は今回ちょっと薄め。昭和40年代に横溝リバイバル後に書かれた作品だからでしょうか。2/3ほどを費やして、誰が何時何分にどこにいたかを延々描写していくという、僕がもっとも苦手とするパターンに陥った。でも、その後の展開はなかなか。当たり前なんだけど、探偵は謎を解くものの、警察や検事じゃないから法的に裁くことはしないんだよね。なかなかラストもひねる。

  • 滑車絞殺
    老婆が犯人

  • 広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ豪邸名琅荘。
    屋敷内の至る所に<どんでん返し>や<抜け穴>が仕掛けられ、その複雑な造りから別名迷路荘と呼ばれている。
    知人の紹介で迷路荘を訪問した金田一耕助は、到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた。
    被害者はここの創建者の孫・古舘辰人元伯爵で、後頭部を一撃され、首にはロープで締められた跡が残っていた。
    やがて事件解明に乗り出した金田一は、20年前に起きた因縁の地の惨劇を知り、戦慄する・・・。

    図書館整理休館中のため、またまた蔵書再読。

    そういえばこんなお話でした~。
    好きな作品は何度も読んでいるので覚えているのですが、この作品あたりになるとあまり読み返してはいないので、久しぶりに読むと新鮮。
    でもさすがに横溝祭りもここまで続くと食傷気味かなぁ・・・。

    金田一の後手っぷりがいやに目に付いてきましたよ。こんなかったっけ?
    まあ、推理小説の名探偵というのは犯人の計画が終了、もしくはほとんど終わった頃にようやく謎を解くものではあるのですけど。
    今回は普通の殺人ばかりで見立てもなく、私の好きな横溝の血の系譜のそこまでではないので、言ってみればまあ普通の推理小説かな。

    もちろん面白いのですがね。
    ラストのサプライズも、あんな内容なのにほのぼのとしてしまいます。

    でもちょっと休憩かな。図書館も開いたし。

  • 豪華な屋敷、美しい女性、不気味な老婆、と金田一耕助作品には必ずこの3つが出てくるけど、これも例外ではなかった。途中でなんとなく犯人は分かるんだけど、それでも止められない。

  • 話し言葉がすき

  • 金田一耕助

  • 金田一耕助シリーズ

    元華族の古舘家から買い上げた屋敷を旅館にした男。迷路荘に残る消えた殺人者の物語。片腕の男。古舘の元妻。殺害された古舘辰人。捜査中密室で殺害された第2の被害者。消えた女中・タマ子。

     2010年1月17日読了

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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