壷中美人 (角川文庫 緑 304-36)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 93
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304365

感想・レビュー・書評

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  • 金田一耕助シリーズの中篇2本。胸を一突きされて殺された資産家の家に、なぜかテレビの奇術で使われていた壺が残されていた。現場から逃げた女性を追う。

    1本目がまあ長編に近い作品なのだが、とにかく動機がよくわからないうえ、登場人物が次から次へと現れるため、途中で辻褄を追うことすら難しくなる。また、倒錯した趣味とその犠牲者などいろいろなものが混ざってくるため、犯人がわかったところで「アッそう」という感想しか無い。

    もう1本も、動機そっちのけでトリックを追ったような作品になっているため、意外な展開がそれほど生きていないように思える。

    どちらも謎解きをされていくさまを、ダラダラと読み続けていればそれなりに楽しめる。ただ、強烈なキャラクターを楽しんだりするような話ではないので、やや凡庸か。

  • タイトルの中編「壷中美人」と短編「廃園の鬼」の2編から構成された作品でした。
    「壷中美人」のほうが中編だけあって内容的に練られており、読みごたえもあって面白かったです。
    ただ、だいぶ金田一シリーズを読みこんできただけあって、中盤あたりで筋が読めるようになってきたような気がします。

  • 2編収録だけど、どちらもイマイチ......

  • 不気味な絶叫に目を覚ました手伝いの老婆は、恐る恐るアトリエまで来た。そして鍵穴からのぞくと、中には血まみれのパレットナイフを握りしめ、器用に身体をねじまげながら壺の中へ入る支那服の女が…。陶器蒐集で有名な画家・井川謙造が自宅のアトリエで何者かに殺害された。等々力警部の呼び出しで現場に赴いた金田一耕助は、聞き込みを続けるうちに数日前テレビで見た”壷中美人”と銘うつ曲芸を思い浮かべていた。

    発表年:1957年

    角川文庫(1976.07)

  • 金田一耕助 短編

  • S55.08.30

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プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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