壷中美人 (角川文庫 緑 304-36)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 107
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304365

感想・レビュー・書評

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  • 金田一耕助シリーズの中篇2本。胸を一突きされて殺された資産家の家に、なぜかテレビの奇術で使われていた壺が残されていた。現場から逃げた女性を追う。

    1本目がまあ長編に近い作品なのだが、とにかく動機がよくわからないうえ、登場人物が次から次へと現れるため、途中で辻褄を追うことすら難しくなる。また、倒錯した趣味とその犠牲者などいろいろなものが混ざってくるため、犯人がわかったところで「アッそう」という感想しか無い。

    もう1本も、動機そっちのけでトリックを追ったような作品になっているため、意外な展開がそれほど生きていないように思える。

    どちらも謎解きをされていくさまを、ダラダラと読み続けていればそれなりに楽しめる。ただ、強烈なキャラクターを楽しんだりするような話ではないので、やや凡庸か。

  • タイトルの中編「壷中美人」と短編「廃園の鬼」の2編から構成された作品でした。
    「壷中美人」のほうが中編だけあって内容的に練られており、読みごたえもあって面白かったです。
    ただ、だいぶ金田一シリーズを読みこんできただけあって、中盤あたりで筋が読めるようになってきたような気がします。

  • 2編収録だけど、どちらもイマイチ......

  • 金田一耕助 短編

  • S55.08.30

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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