- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041304372
感想・レビュー・書評
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軽く読める金田一もの3篇。
『華やかな野獣』★★★
表題作。貿易会社を経営する美貌の敏腕家、高杉奈々子が主催する破廉恥パーティー(!)で起こる殺人。
『暗闇の中の猫』★★★
終戦後の東京、金田一最初の事件。とある銀行強盗事件にまつわる顛末。
『睡れる花嫁』★★★★
朽ちたアトリエに花嫁装束の腐乱死体。陰惨な事件。
最初の2篇が、わりと普通で油断していただけに『睡れる花嫁』はちょっと驚いた。ある程度は予想できたがひとひねり有り。そのひとひねりが良かった。
金田一耕助の神出鬼没さがちょっとコントの様でもある。
短篇なのにそれぞれ人が死に過ぎる。いや、いいんですけど。
金田一さん、なにやってんの。笑ってる場合じゃないよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NHK BSドラマを見て25年くらい積ん読だった本書を読む。謎解きとしては表題作が一番面白い。解決編の前に、読者への挑戦状が入ってもいいかもしれない。情事の描写が独特で、ドラマ版のBGMが文章とよくマッチしていた。吉岡監察医(アンミカ)の「そうとうモーレツにやっとるねぇ」が印象的。
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金田一耕助シリーズの短編集で、タイトルの「華やかな野獣」と「暗闇の中の猫」「睡れる花嫁」の3編から構成されていました。金田一耕助シリーズの短編は中長編に比べるとストーリー的にいまいちなものが多いのですが、やはり「華やかな野獣」と「暗闇の中の猫」はいまいちでしたね。
「睡れる花嫁」は以前別の短編集で読了済でしたが、この話は、短編の中では、なかなかよく練られているストーリーだと思います。 -
イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387160219.html)
(収録作品)華やかな野獣/暗闇の中の猫/睡れる花嫁 -
金田一耕助
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今回の表紙は、表題作がテーマ。華麗なマスクをつけた暗い表情にも見える女性のアップ。色調はくすんだ黄色と薄緑。顔色に黄色や緑を使うと非常に病的にみえ、派手な装飾とあいまって退廃的な感じを見事に表現した表紙です。3篇のどれも退廃的な事件(乱交パーティー、死体愛好・・・)を扱った短編集。短編なので、謎解きに焦点が当てられ、まるで数式(しかも変態的な)を読んでいるよう。表題作では、もじゃもじゃ頭のままで、タキシード姿のボーイとなりパーティーに潜入している金田一探偵の姿が・・・でも、いくらトリックを見破る自信があるからといって、目の前で毒殺された人がいるのに、にこにこ笑っててはいけません。
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どれもまあまあ。金田一耕助って、現代だと違法にあたる捜査方法をするよね、たまに(笑
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金田一耕助の論理的推理。変装好き。