仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

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レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (597ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304389

感想・レビュー・書評

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  •  戦前戦後を通じて映画界のスターである鳳千代子には四回の離婚経歴があり、そのうち最初と二番目の夫は不可解な死を遂げていた。
    今また三番目と四番目の夫が軽井沢で変死を遂げ、金田一が捜査に乗り出す。

     大女優の派手な男性遍歴を軸にマッチ棒のパズルや不可解な数式、そして奇妙な所で見つかるライター等魅力的な小道具満載の長編。
    ただ長さの割にそれら小道具が活かされているとは言い切れず、事件の解決も金田一の捜査や推理ではなくある人物の独白によって終わってしまうのが味気無かった。
    推理小説とは必ずしも探偵が解決するとは限らないと割り切ればそれなりに楽しめるのだが。

  • 再読。
    それでも面白かった。

    長いけれど、後半は事件解決に向けて一気に展開していくので読む価値はあり!

    金田一耕助行くところに、事件あり。
    今回も大活躍。

  • かなりのヴォリュームなのに、それを感じさせず、「いつの間にか話が長くなっていた」印象です。
    舞台は軽井沢。そこで起こった殺人事件と、複雑な人間模様・・。
    終盤の犯人の“豹変”ぶりにゾッとしましたが、個人的には、樋口操夫人も怖かったです(こんな人と、ご近所にはなりたくないですな・・)。

  • 軽井沢で起きる連続殺人事件。美しい女優の元夫が次から次に殺される、彼女の周りにはいったい何があるのか?犯人の正体と謎のダイイングメッセージは?
    相変わらず動機がよめない殺人事件だった。女優の娘が色盲であることがどういう風に殺人に絡むのかと思ったらまさかの展開だった。みんなそれぞれ仮面舞踏会の登場人物だったが犯人のかぶっている仮面が一番重たくて、しかも他人からかぶせられたものだったとは。

  • このシリーズの醍醐味と言える
    おどろおどろしい雰囲気もなく、
    爽やかな軽井沢を舞台に
    地味な事件が起こる。
    600ページ近いボリュームもあって
    なかなか読むのに苦労したが、
    終盤ではその苦労が報われる程の
    悍ましい真相が用意されていた。
    横溝正史は流石に凄い作家だ。

  • 金田一耕助ファイル#17

  • 久しぶりに読みごたえのある500ページ超えの金田一耕助ミステリー作品でした!
    ある女性のかつての夫だったことのある男性4人が相次いで亡くなった真相は何か?ということで、複雑な人間模様が絡んでいき、最後に事件の全貌が明らかになるのでした。
    真犯人は中盤あたりで読めたのですが、さすがにその動機までは見抜けませんでした。
    金田一耕助シリーズの終盤作は長編続きのようです。

  • 長い。読むのに凄く時間がかかったが、後半はあっという間でした。私の印象では、一彦はかなりイケメンのイメージです。金田一先生も大活躍でした。

  • 『ひとり横溝正史フェア』のつづいての作品は「仮面舞踏会」。
    こちらも読んだことがなく今回入手した。映像化されたのかどうかもよくわからない。
    ここまで『ひとり横溝正史フェア』をつづけてきて、ふと思った。横溝正史じゃなくて金田一耕助だったかな。金田一耕助の出てくる横溝正史作品をひとりで読んで盛り上がろうというフェアなので、ひとり金田一耕助フェアが正しいかもしれない。何という今更な気づき。
    まあ、小さい問題なのでこのまま。
    ここまで金田一耕助の出てくる作品を読んできて、あと何作あるだろうと思ったりする。全部読もうかどうしようか、ちょっと悩む。
    何故悩むかというと、ここのところの横溝正史作品がいまひとつだから。これは大きな問題。
    そして今回の「仮面舞踏会」も実はいまひとつな感じだったのだ。どうするかなあ。

    夏の避暑地である軽井沢で殺人事件が起きた。
    被害者は画家の槇。映画女優である鳳千代子の別れた夫である。
    実は千代子の別れた夫が殺害されたのは今回がはじめてではなく、二年前からひとりづつ殺害され、槇は三人目の被害者であった。
    知人に招かれ軽井沢にやってきた金田一耕助は事件の解決に奔走することになる。

    面白そうだなと興味を惹かれ購入したのだが、本作はいつも以上に登場人物の整理がしにくい。横溝正史作品は登場人物が多く関係も複雑なことはよくあり慣れていたはずなのに、とっちらかる脳内。
    えっと、これ誰だっけ、と目次の次にある登場人物一覧を何回も見て確認した。

    登場人物に混乱するのはわたしの問題なので構わないが、構う問題として、犯人がすぐにわかってしまうこと。
    登場人物が混乱しているにも関わらず、結構早々に犯人はこのひとだろうなと目星がつく。
    なんなんだろう。横溝正史の犯人設定の癖というか、犯人の描写の癖というか、自分でもわからないけれど読んでいると犯人に印がついているようにわかってしまう。
    こういうのは、もしかしたら『ひとり横溝正史フェア』の弊害かもしれない。

    横溝正史作品では気が触れる、横溝正史の言い方だと発狂したひとというのは時々登場するけれど、ひとってそんなに簡単に発狂なんてするだろうか。
    というか、発狂って何。
    どういう状態。
    横溝正史作品によると、意思疎通が出来ないような状態ではなく、会話は出来たりするけれど、平気でひとは殺してしまったりする感じだが、それは発狂というのだろうか。昨今推理小説に登場するサイコパスとも違い気がするし、一体何なのだろう。謎だ。

    鳳千代子の元夫のひとりが亡くなったときに、パンツ(洋服のじゃなくて下着の)一枚という姿でプールに浮かんでいたというものがある。何故そういう姿だったかというと、泥酔しているところを風呂に入るよう誘導されて衣類を脱いでプールに入ってしまったということになっているのだが、入浴するときならパンツも脱ぐのでは、と細かいところが気になったりした。

    この作品が少々満足いかないものであったこと、犯人がすぐにわかってしまうということから、次の横溝正史作品まで少し日を置いたほうがいいのかもしれないと思っている。
    せっかくひとりで盛り上がっていたのに残念だ。

  • 金田一耕助って、結構妄想で推理してる気がする。
    でも好き!横溝正史‼︎

    犯人(共犯者…?)の性別とか最期とか、最初から想像がついた通りで…笑

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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