殺人鬼 (角川文庫 3806)

  • 角川書店 (1976年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041304426

みんなの感想まとめ

探偵小説の魅力を再発見できる作品で、金田一耕助の活躍を通じて、さまざまな事件が描かれています。横溝正史の安定感が感じられ、安心して読み進められる一方で、各短篇には独特のシチュエーションやトリックが用意...

感想・レビュー・書評

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  • 金田一耕助もの4篇。
    横溝正史の安定感を再確認。安心して読める探偵小説。

    『殺人鬼』
    ゴシップ的な連続殺人。ほら、あなたのそばにも殺人鬼がいますよ、って話。ひねりも利いて余韻もある。

    『黒蘭姫』
    デパートでの万引事件に端を発する殺人事件。シチュエーション、道具立て、『黒蘭姫』等のネーミングのセンスがいい。

    『香水心中』
    戦後、香水で財を成した化粧品会社にまつわる事件。大胆なトリックが面白い。

    『百日紅の下にて』
    舞台劇を思わせる一対一の構成が楽しい。『あの話』の前日譚。壮大な幕開けを感じさせる。

    やっぱり横溝正史はスタープレイヤー。もちろんホームランを何本も飛ばすが、着実にヒットも刻む。閉鎖的な地方のムラ社会もいいが、戦後から近代へ向かう混沌とした都会もムードがあっていい。しかもそれが雰囲気重視ではなく、それが必然でありトリックへの目眩ましになっているのがさすが。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387160143.html)
    (収録作品)香水心中/黒蘭姫/百日紅の下にて/殺人鬼

  • 表題作を含む短(中)篇集。金田一耕助のキャラクターが若干固まっていないし、戦争が終わったところが強調されているので、かなり初期の作品なのかな?

    表題作は、途中で「あれ、この展開はひょっとして?」と思ってしまうのは、つい先日クリスティーの「アクロイド殺人事件」を読んだから。幕切れはともかく、舞台がガラッと変わるところは爽快。

    最後に名作と認識されている「百日紅の下にて」が含まれる。金田一耕助の設定として、一番最初になるのかな?他の収録作よりも落ち着いたキャラクターになっているので、初出の作というわけではないだろう。

    全ての作が、昔の推理小説、特にホームズシリーズのように、「意外な犯人」に重点を置いた作品なので、犯人の心理などを描く最近の推理小説とは趣向が異なっている。

    また、横溝作品としては、短篇にギュッと全てを押し込めないといけなかった制約もあるのだろうが、幕切れまでに情報が出きっていない感はある。

    しかし、「金田一耕助は獄門島に向かうのであった」って、「獄門島」を読まざるをえないじゃないか。たぶん昔一度読んでいるけれども。

  • 金田一耕助 短編

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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