山名耕作の不思議な生活 (角川文庫 緑 304-47)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 28
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304471

感想・レビュー・書評

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  • 彼の黄金期を知っている人ほど
    非常にしらけてきてしまう作品。
    仕方ないかなぁ、明らかにてイストの違う作品も
    まぎれていますからね。
    ミステリーと言えず、ホラーの作品もありますし。

    面白いのは彼の時代の設定を
    余すことなく生かしきった怪作「丹夫人の化粧台」です。
    ある作品の雰囲気を彷彿とさせます。
    まさに狂気、ダークです。

    他の作品にも面白いのは存在しますが
    これよりは見劣りするように思えました。

  • ノンキャラクターもの短編集。
    わたしのうまれるまえだしよくも知らないんだけど一時期横溝せんせいの大ブレイク期があった、んですよね。
    そんでね、おもうんだけどね、なんか、いやわかりませんけど、
    せんせいの作品がうけたのって、おどろおどろしい意匠がどうの、とよく云われるけど、それもきっとたぶんあるけど横溝せんせいの、描かれる人間というものが、その心理のうごきとか行動とかそういうものが、しっかりとしているというか、ときにはかわいかったり、ときにはすごく残酷だったり、ときにはすごく崇高だったり下品だったり、するのが、すごく読むがわの人間にとってなじむ、からなのではないかなと、おもいます。
    とくにこういう短編を読むと。
    すごく、人間というものにたいする真摯な目があるひとだなあと、おもう。
    わたし最近よく人間性ってことについてかんがえてしまうのだけどもさ、
    横溝作品のなかにでてくるひとたちは、犯罪者であっても、被害者であっても、いずれも「探偵小説」という枠のなかにのみ存在する駒のようでありながら、なんとはなし、生きてうごいているひとの気配があるような気も、する、んだ、なーとか。
    もちろん世相やなんやで、いまの目線からすればものすごく差別的にとらえられるくだりもままあるんだけど、それをさしひいてもなお、「このひとの描く人間とか関係とかってすごい」っておもわせるものが、ある。
    むかし読んだとき、このなかにはいってる「夫婦書簡文」をなんてかわいいはなしだろうとおもってた。中二くらいのときね。
    でもいま読みかえすとただベタ塗りにかわいいだけのはなしではなくて、機微が、あるなっておもう。
    おもしろかったです。

  • 日本探偵称小説の草分けの頃のおどろおどろしい作品群は江戸川乱歩などと通じる所がある。

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著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2022年 『蝋面博士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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