山名耕作の不思議な生活 (角川文庫 緑 304-47)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 26
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304471

感想・レビュー・書評

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  • 彼の黄金期を知っている人ほど
    非常にしらけてきてしまう作品。
    仕方ないかなぁ、明らかにてイストの違う作品も
    まぎれていますからね。
    ミステリーと言えず、ホラーの作品もありますし。

    面白いのは彼の時代の設定を
    余すことなく生かしきった怪作「丹夫人の化粧台」です。
    ある作品の雰囲気を彷彿とさせます。
    まさに狂気、ダークです。

    他の作品にも面白いのは存在しますが
    これよりは見劣りするように思えました。

  • ノンキャラクターもの短編集。
    わたしのうまれるまえだしよくも知らないんだけど一時期横溝せんせいの大ブレイク期があった、んですよね。
    そんでね、おもうんだけどね、なんか、いやわかりませんけど、
    せんせいの作品がうけたのって、おどろおどろしい意匠がどうの、とよく云われるけど、それもきっとたぶんあるけど横溝せんせいの、描かれる人間というものが、その心理のうごきとか行動とかそういうものが、しっかりとしているというか、ときにはかわいかったり、ときにはすごく残酷だったり、ときにはすごく崇高だったり下品だったり、するのが、すごく読むがわの人間にとってなじむ、からなのではないかなと、おもいます。
    とくにこういう短編を読むと。
    すごく、人間というものにたいする真摯な目があるひとだなあと、おもう。
    わたし最近よく人間性ってことについてかんがえてしまうのだけどもさ、
    横溝作品のなかにでてくるひとたちは、犯罪者であっても、被害者であっても、いずれも「探偵小説」という枠のなかにのみ存在する駒のようでありながら、なんとはなし、生きてうごいているひとの気配があるような気も、する、んだ、なーとか。
    もちろん世相やなんやで、いまの目線からすればものすごく差別的にとらえられるくだりもままあるんだけど、それをさしひいてもなお、「このひとの描く人間とか関係とかってすごい」っておもわせるものが、ある。
    むかし読んだとき、このなかにはいってる「夫婦書簡文」をなんてかわいいはなしだろうとおもってた。中二くらいのときね。
    でもいま読みかえすとただベタ塗りにかわいいだけのはなしではなくて、機微が、あるなっておもう。
    おもしろかったです。

  • 79027.27

    日本探偵称小説の草分けの頃のおどろおどろしい作品群は江戸川乱歩などと通じる所がある。

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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