病院坂の首縊りの家(上) 金田一耕助ファイル20 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304617

作品紹介・あらすじ

〈病院坂〉と呼ぶほど隆盛を極めた大病院は、昔薄幸の女が縊死した屋敷跡にあった。天井にぶら下がる男の生首……二十年を経て、迷宮入りした事件を、等々力警部と金田一耕助が執念で解明する!

感想・レビュー・書評

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  • 再読。長さを感じさせずサクッと読める。面白い。
    登場人物も家系も多いのだが、わりと分かり易い。人物像や見た目がはっきりと説明されているからだと思う。

    犯人とか展開とかをすっかり忘れていたので、下巻も楽しみ!先が気になる。頭の中に出てくるのは桜田淳子じゃないんだよ。

  • いかにも、横溝正史という感じで世界観にどっぷり浸かれます。
    映像化されることも多い横溝作品は、視覚から入る印象が強すぎて中身が二の次にとなりがちだけど個人的に人間の微妙な心具合を読み解きながら更に想像を膨らませながら読むのが好き。
    今回も色々訳ありな人たちの複雑な関係が魅力的な作品。下巻があるということはまだまだ何かがある。楽しみ。

  • 下巻に記す

  • モラルもへったくれもない人間関係…

    なかなかのボリュームですが、面白さにサクサク読めます。詳しい感想は下巻に書き込みますが、いわくつきの家で起こる奇妙な事件に、先が気になって仕方がない…

  • 風鈴の如く短冊までつけられて吊り下げられている生首は中々ショッキング。
    久々の横溝正史だったけど、すらすら読めた。ただ絶対解けないだろう謎ではなく、何となくこうなんじゃないかと予想出来る部分がある。それを上回って欲しい。

  • これ、まだ上巻!?っていうぐらいの、濃さ。

    金田一さんと言えば地方の閉鎖的な村や島、そこに伝わる伝統や風習、名家の因縁。。。と言ったイメージが強いけれど、今回の舞台は東京。

    今まで地方を舞台にしたものばかり読んでいたから、果たして東京が舞台になったら今までの面白さは半減!?とか勝手に先入観を抱いて読み始めたが、読んですぐに吹っ飛んだ。
    面白い!面白い!

    序章部分が少し長いけれどそれさえ超えてしまえば、いつものように物語に引き込まれて一気に読んだ。
    今回は高輪の病院坂にあったさる名家を舞台に、22年前の事件と22年後に新たに起こる事件がキーになっている。
    おなじみ等々力警部も登場。
    金田一さんも珍しく、事件に振り回されている感もある。

    下巻で物語は更に展開していくと思われるが、登場人物の関係が少しややこしいので上巻の最初の方に家系図が載っているので、それを見ながら読むとごちゃつかずにすむのでオススメ。

  • 金田一耕助最後の事件。

    これも再読(というか、何度目なんだろうか?)。ワタシの持っている版は表紙が釣鐘頭の婚礼写真版なのでちょっと古いんだけど、なんで表紙変えちゃったのかなぁ、残念。

    この頃の金田一モノになると、田舎の古い因習などの要素が薄れてくるのが残念だけど、それでも十分面白い。

    古い病院の建物で不気味な婚礼写真の依頼って・・・想像しただけでも薄気味悪くていい感じ(ほめてます、これ)。

  •  巷では『ビブリア』のドラマ化のキャスティングの是非が話題のようだが、映像と原作は別物と考える私からすると、不毛な議論に思えて仕方ない。
     原作。コミック。そしてドラマ。
     子供につきあって、すべてに目を通したが、まあそれぞれいいのではないか。

     それより世の中には色々な失敗作がたくさんある。

     原作のイメージぶち壊しの設定変更。
     芸能界の事情丸出しのキャスティング。
     時間やスポンサーの縛りで変わるストーリー。

     若いころはその一つ一つに目くじらを立てていたものだが、
     裏切られ、
     失望し、
     幻滅し、
     そのようなもの、と思えるようになってきた。
     
     映像と原作は別物。
     うまくいくこともあるし、逆もある。
     
     
     さて、私の金田一耕助との出会いと言えばドラマ。
     古谷金田一のドラマをよく見ていたが、原作を読んだのはそのずっと後だった。
     したがって、原作を読みながらも、あの映像が思い浮かんでは来るが、決して邪魔ではない。どちらかと言うと、映像を見たことがない人は金田一の姿恰好など想像しにくいのでは、と思える。
     
     お釜帽???と。

     
     そして、あの音楽。
     懐かしい。
     


     しかし。
     この作品、劇場まで足を運んだはずなのだが、まったく中身を覚えていない。
     タイトルの強い印象は忘れがたいのだが。

     さて、後半はいかに。
     

  • 様々に想像を掻き立てる内容だった。犯人自体は怪しいし、最初からこれが20年の時を超えると前置きがしてあるのでどう事件がこれから動いていくのか楽しみ。時を超える事件は、ワクワクして面白い。

  • ともかく一人目が死ぬまで長い!長すぎる!
    横溝先生の作品を何冊か読んでいるのなら大体動機や犯人は検討がつきます。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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