病院坂の首縊りの家(上) 金田一耕助ファイル20 (角川文庫)

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レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304617

作品紹介・あらすじ

〈病院坂〉と呼ぶほど隆盛を極めた大病院は、昔薄幸の女が縊死した屋敷跡にあった。天井にぶら下がる男の生首……二十年を経て、迷宮入りした事件を、等々力警部と金田一耕助が執念で解明する!

感想・レビュー・書評

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  • いかにも、横溝正史という感じで世界観にどっぷり浸かれます。
    映像化されることも多い横溝作品は、視覚から入る印象が強すぎて中身が二の次にとなりがちだけど個人的に人間の微妙な心具合を読み解きながら更に想像を膨らませながら読むのが好き。
    今回も色々訳ありな人たちの複雑な関係が魅力的な作品。下巻があるということはまだまだ何かがある。楽しみ。

  • 風鈴の如く短冊までつけられて吊り下げられている生首は中々ショッキング。
    久々の横溝正史だったけど、すらすら読めた。ただ絶対解けないだろう謎ではなく、何となくこうなんじゃないかと予想出来る部分がある。それを上回って欲しい。

  • これ、まだ上巻!?っていうぐらいの、濃さ。

    金田一さんと言えば地方の閉鎖的な村や島、そこに伝わる伝統や風習、名家の因縁。。。と言ったイメージが強いけれど、今回の舞台は東京。

    今まで地方を舞台にしたものばかり読んでいたから、果たして東京が舞台になったら今までの面白さは半減!?とか勝手に先入観を抱いて読み始めたが、読んですぐに吹っ飛んだ。
    面白い!面白い!

    序章部分が少し長いけれどそれさえ超えてしまえば、いつものように物語に引き込まれて一気に読んだ。
    今回は高輪の病院坂にあったさる名家を舞台に、22年前の事件と22年後に新たに起こる事件がキーになっている。
    おなじみ等々力警部も登場。
    金田一さんも珍しく、事件に振り回されている感もある。

    下巻で物語は更に展開していくと思われるが、登場人物の関係が少しややこしいので上巻の最初の方に家系図が載っているので、それを見ながら読むとごちゃつかずにすむのでオススメ。

  • 金田一耕助最後の事件。

    これも再読(というか、何度目なんだろうか?)。ワタシの持っている版は表紙が釣鐘頭の婚礼写真版なのでちょっと古いんだけど、なんで表紙変えちゃったのかなぁ、残念。

    この頃の金田一モノになると、田舎の古い因習などの要素が薄れてくるのが残念だけど、それでも十分面白い。

    古い病院の建物で不気味な婚礼写真の依頼って・・・想像しただけでも薄気味悪くていい感じ(ほめてます、これ)。

  •  巷では『ビブリア』のドラマ化のキャスティングの是非が話題のようだが、映像と原作は別物と考える私からすると、不毛な議論に思えて仕方ない。
     原作。コミック。そしてドラマ。
     子供につきあって、すべてに目を通したが、まあそれぞれいいのではないか。

     それより世の中には色々な失敗作がたくさんある。

     原作のイメージぶち壊しの設定変更。
     芸能界の事情丸出しのキャスティング。
     時間やスポンサーの縛りで変わるストーリー。

     若いころはその一つ一つに目くじらを立てていたものだが、
     裏切られ、
     失望し、
     幻滅し、
     そのようなもの、と思えるようになってきた。
     
     映像と原作は別物。
     うまくいくこともあるし、逆もある。
     
     
     さて、私の金田一耕助との出会いと言えばドラマ。
     古谷金田一のドラマをよく見ていたが、原作を読んだのはそのずっと後だった。
     したがって、原作を読みながらも、あの映像が思い浮かんでは来るが、決して邪魔ではない。どちらかと言うと、映像を見たことがない人は金田一の姿恰好など想像しにくいのでは、と思える。
     
     お釜帽???と。

     
     そして、あの音楽。
     懐かしい。
     


     しかし。
     この作品、劇場まで足を運んだはずなのだが、まったく中身を覚えていない。
     タイトルの強い印象は忘れがたいのだが。

     さて、後半はいかに。
     

  • 感想は下巻の方へ。
    上下巻で20年の時間が違う。
    量だけではなく、経過時間も長編の小説。

  • 金田一耕助最後の事件らしいです。しかも解決に約二十年かかるらしいです。なんというスケールの大きな話! もったいつけた前置きも気分をかき立ててくれます。
    金田一耕助に持ち込まれた令嬢誘拐事件と、奇妙な結婚記念写真の謎。そこに関わってくる不穏な「病院坂の首縊りの家」とこれだけでも雰囲気抜群なのに、そこで起こる殺人事件の現場の凄絶さが! 絵的に凄まじすぎます。そりゃあそんなもの見たら正気失いそう……そんな中、冷静に写真撮ってたあの人たちがまた凄すぎる(笑)。
    事件に絡む人間関係や因縁の複雑さもあってこれは謎めいた面白い事件だと思いきや。……え? 犯人判明? 事件終わった? でもこれまだ上巻ですから。そんな簡単なはずはないですよね。当然。

  • 感想は下巻

  • 思った以上に読みやすい。どうして今まで遠慮してきたのか…スラスラと読める。
    人物や風景、状態の描写、最初の殺人が起こるまでのプロローグが丁寧に描かれてある。
    この丁寧なプロローグが一旦事件が解決して終わる上巻に、疑問をプンプン臭わせながら下巻に誘ってくる。早く読みたい。

  • 上巻読了。

    タイトルからして不気味な雰囲気が漂うこの作品。
    上巻一冊が、壮大な事件の序幕という事なのでしょうか。
    これからどのような顛末になるのか、下巻へ続く・・。

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著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2021年 『雪割草』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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