悪霊島(上) 金田一耕助ファイル19 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.40
  • (15)
  • (48)
  • (117)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 602
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304679

作品紹介・あらすじ

あの島には悪霊がとりついている――額から血膿の吹き出した凄まじい形相の男は、そう呟いて息絶えた。尋ね人の仕事で岡山へ来た金田一耕助。絶海の孤島を舞台に妖美な世界を構築!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦後20年経ち、ヒッピーやらフィーバーという言葉が出てきますが、「岡山県の離島」「二派に分かれる島民たち」「アメリカ帰りの成功者」など金田一の定番が登場する作品。
    冒頭がとても印象的で、この事件の大きさが感じられます
    島の人々はそれぞれ過去になにやら抱えている人ばかり
    後半の作品は時代背景もあってかドロドロ感少なめに感じていただけに、これは後半の名作になりそうな予感
    やっぱり金田一シリーズは田舎舞台のほうがいいな~

    2012/11/16-22

  • 昔読んだ本

  • 重々しいダイイングメッセージ。重厚すぎる人間関係。磯川警部の動きがやや目立ち過ぎな気がするが…?

  • 上巻読了。

    「金田一耕助ファイルシリーズ」の後半は、都会が舞台の話が続いたので、久々に“閉鎖的な過疎の島”が舞台です。
    冒頭の“体のくっついたふたご・・”、“悪霊がとりついている・・”、“鵺のなく夜に気を付けろ・・”等・・。といった不気味なフレーズが、これぞ金田一モノっていう感じです。
    上巻では、謎が複雑になっていく過程で終わっています。これがどのように収集されるのか、下巻に期待です。

  • あの島には悪霊がとりついている
    鵺(ぬえ)の鳴く夜に気をつけろ
    その島の名は……

    とても良い始まりをする「悪霊島」。
    『ひとり横溝正史フェア』をつづけることがキツくなってきたので、他に読む作品があるけれど飛ばして大作である「悪霊島」を読むことにする。

    確かこの作品も映画化されており、小さい頃にコマーシャルで、鵺の鳴く夜は恐ろしい、とかいうフレーズを聞いた。何がどう恐ろしいのかちっともわからないけれど、その煽るようなコマーシャルにガッチリ乗せられたわたしはとにかく恐怖を感じた記憶がある。
    煽られすぎて結局映画自体は観なかったのだが、怖いもの見たさで原作小説は後に購入していたようだ。
    ようだ、というのは小説は手元に残っているのだが、全く内容の記憶がないからだ。もしかしたら、興味はあって購入したものの気が小さいため読まずに終わったか、読んでみたらコマーシャル程の怖さがなく記憶から消去したかのどちらかではないかと思う。

    果たして「悪霊島」は恐ろしい作品なのか。

    始まりの鵺云々を読み、当然思うのが、鵺って何ということ。
    読書の友である金園社国語辞典をパラパラめくるとこうある。

    鵺 一、とらつぐみ。二、怪鳥の名。三、前後の不続一なもの。

    ……とらつぐみって何。

    パラパラ。
    載っていない。

    鵺の挿絵には普通の鳥の絵。可愛らしい。
    ただ大きさはわからないので、可愛いらしさを感じられない巨大な鳥の可能性はある。

    まあ、何にせよそのとらつぐみなる鳥は存在するようなので、その鳥が何がしかの声で鳴く夜ということだ。もしくは、伝説の怪鳥が鳴く夜ということで、こちらの方が恐ろしさは増す。
    ちなみに鵺は、空に鳥とも書くらしい。

    作中でも鵺について語られる場面がある。(p97)
    「平家物語」に出てくる頭は猿、体は狸、手足は虎、尻尾は蛇、鳴く声は鵺に似ている源三位頼政に退治された異形の怪物。
    鳴く声が鵺に似ているだけで、鵺が怪物ということではないらしい。

    この姿は可愛いらしくない。

    その怪物が鵺の声で鳴く夜なのか、とらつぐみが鳴く声なのかどちらかは不明だが、始まりの文章は死に瀕した男が息も絶え絶えに伝える言葉なので、怪物の鳴き声の方がおどろおどろしい横溝正史の世界の幕開けとしてはふさわかもしれない。

    物語の始まりと鵺についてばかり書いてしまったが、作品自体の感想は下巻を読んでからにする。

  • 金田一耕助ファイル#19

  • 昭和48年6月

    ずいぶん時が経ちましたが、まだ生きてますな〜

  • 上巻はエピローグ的要素が強く、下巻への伏線となる殺人事件が起き、主な登場人物の素性の情報がそこそこ与えられ、これから下巻になって、事件の本質が徐々に判明していくのだろうなぁということで、下情報的なものが与えられた内容でした。
    早速、下巻に入って、真相究明へと入りたいと思います!

  • 旧版(緑304)で読了

  • 同じ言葉や言い回しがあったり、展開として少しダラダラした感は否めないが、横溝ワールドへの引き込みは流石だと思った。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

横溝正史の作品

悪霊島(上) 金田一耕助ファイル19 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×