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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041304884
感想・レビュー・書評
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横溝正史の子供向け探偵小説。シリーズで言えば、金田一vs怪獣男爵シリーズ。
ある日電車の中で見かけた、サーカスから逃亡している少年が、雨の日に助けを求めた洋館にいた?それどころか、他の見世物に出演していたり、謎が深まるのだが、実は事件を解く鍵を持っている…。
昭和ロマンの結構古いネタ使い(サーカス、見世物、不気味な洋館、アドバルーン等)がたくさん散りばめられているのが、子供向け小説らしい魅力なのだが、「そんなことあるかい」となってしまう大人には評判の悪そうな話である。
実のところ、タイトルの「大迷宮」は地下迷宮物の名作「八つ墓村」に較べてもぼんやりと、しかもスペースかアイデアが尽きたか、一瞬しか描写されないので、冒険小説好きの欲求不満もあるかもしれない。
また、横溝正史の子供向け小説の敵役によく登場する「怪獣男爵」は、見た目をはじめ、まったくもって人間味がないというか、魅力がないのも難点だ。
とはいえ、講談調のペースもうまくハマっており、小学校中学校くらいで読めば、どんどん先を読まずにおれない文体やストーリー展開の魅力に溢れた作品でもある。まあ、子供向けの佳作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金田一耕助シリーズ。
金塊が隠された大迷宮の秘密を握る三人の少年。怪獣男爵と金田一耕助の対決。
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