にぎやかな未来 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 535
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305034

作品紹介・あらすじ

狂気じみたにぎやかな未来への警告を軽妙なタッチで笑いの中に描く短篇傑作集。

感想・レビュー・書評

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  • 41篇のショートショート。角川は表題作を最後に配するようだ。印象的だったのは、他人との時間の流れが変わり、限りなく停止に近い世界を生きる孤独を描いた世界観。そして、最後には主人公の慢心から避け得ない死を描いた「お助け」。肉体を徐々に人工物に置き換える「疑似人間」。2015年に80歳を迎えた老人という設定に、著者の生年を重ねてニヤリ。

  • 筒井康隆の初期短編集 解説は星新一。切れ味の鋭さはさすがなもの。筒井らしい、残酷さやはちゃめちゃささも出ている。

  • 再読。今まで何回読んだことか。筒井康隆、初期のショートショート。デビュー作「お助け」やあの断筆騒動の「無人警察」も入ってる。表題作「にぎやかな未来」なんか、まさしく今現代だよな。ネットなんか広告三昧だもんな。その分無料で音楽とか動画が見れるんだから。ほんと、筒井康隆は先見の明があるというか、天才だ。解説は星新一という豪華さ。

  • 一話を使って社会風刺を匂わせるスタイルの多いショートショート集。
    星新一は人間の愚かさに対して起承転結を意識したスタイルで警鐘をならすことが多かったのに対し、こちらはあくまで愚かさを指し、ナンセンスな形の笑いに転化することが多いという印象を受けた。

  • 中学時代に買った、人生初の文庫本。ドラえもん好きとしては完全なるタイトル買いです。
    さらっと読めて切れ味抜群のショートショートが山ほど収録されていて、夢中になって読んだのを今でも良く覚えています。
    斬新なアイディアが惜しげもなく遣われていて、数ページのために使うのがもったいなく思えるくらい。
    ちょっと怖いもの、思わず突っ込みたくなってしまうもの、少ししんみりしてしまうもの色々な作風が楽しめるのも素晴らしい。

    特に好きな作品は表題作の「にぎやかな未来」と、江戸川乱歩が絶賛したという「お助け」です。
    「にぎやかな未来」はオチが本当に気持ちよく落ちていて気持ちいいです。見事に未来を予見していて、最近YouTubeを見るとこの作品を思い出します。
    「お助け」は読み終わると、うわっ・・・となること間違いなし。後味を楽しむ作品です。

  • 短篇集(ショートショート)。

    短編集(ショートショート)って、あまりすきじゃないのかもしれません。

  • 安定の筒井康隆。手元にあるのは角川の二十八版。
    次のページに描かれているであろう数行の「結末」はいつも恐ろしく、また胸の高鳴るものばかり。
    宇宙や未来についての内容が多いのは彼らしいけれど、この本はさらにその短さがギュッと濃厚で、たまらない。

    あっという間に読み終えて解説に差し掛かった瞬間あれ?と。何だか異様に納得&気持ちの良い解説。これもまた、次のページ、最後の二行を読んであ!と。星新一だった。

    何もかも最高の一冊。

  • 中学生の頃よみました。かなり昔です。
    私のような方、他にいると思うのですが、
    星新一か、筒井康隆の作品か混同してました。
    あと、筒井先生の話と、料理本が印刷ミスで、ごっちゃになり、
    一つの話になってしまいました。‥って内容がずっと気になってましたが、これも物語の一つなんですよね。(亭主調理法)
    手元になくて残念、読み返したいです。

  • 私の人生で初めて読んだSF小説。確か小学4年生ぐらいだったかな。本とかほとんど読まない子供だったんですが、あるとき父の書斎に角川文庫100選があって、”にぎやかな”+”未来”というタイトルに惹かれてつい手にした。超短編集なのと自分が空想少年だったこともあって、ブラックな空想世界にすっかり引き込まれました(笑)

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著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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