にぎやかな未来 (角川文庫)

  • 角川書店 (1972年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041305034

みんなの感想まとめ

昭和の独特な雰囲気が漂うこの小説は、当時の匂いや間がしっかり感じられ、読者にとって新鮮な体験を提供します。物語の面白さには賛否が分かれるものの、昭和的なセンスを味わうことで、ある種の資料的な面白さが生...

感想・レビュー・書評

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  • 小説のセンスはかなり昭和寄り。悪い意味じゃなく、あの時代独特の匂いや間が強く出ていて、逆にそこが味になっている。ただ、物語そのものの面白さで言えば、そこまででもといった感じ。
    とはいえ、この昭和っぽさを感じ取るための読書体験としてはなかなか興味深く、ある種の資料的なおもしろさがある。
    あとがきを読んで、いちいち腑に落ちることが多かった。書き手を確認すると星新一でなるほどと思った。
    筒井康隆のショートを読んでいると、どうしても星新一と比べてしまう。その比較の中でうっすらと感じていた違和感みたいなものを、あとがきがきれいに言語化してくれている。
    あとがきの存在によって、小説全体の印象が引き締まった感じがある。

    どうでもいいけど、このブクログの使ってる表紙(?)、、
    スキャナーに挟み込んでスキャンしてるやつじゃないかこれ、、

  • 確か最初、にぎやかな未来を教科書で読んだんです。面白い話だなと思って読んだころからはや30年。未だに展開もオチも覚えているんだから素晴らしい。記憶力の問題も有るかもしれませんが、筒井康隆短編は頭にふんだんに残っています。

  • 「地下鉄の笑い」「きつね」「ユミコちゃん」「にぎやかな未来」

    人を馬鹿にしていて良い。間違いなく今生きてる中で最も天才。

    あとがきが星新一なのすげえと思ったが、筒井康隆だもんに

  • にぎやかな未来 (角川文庫)

  • 41篇のショートショート。角川は表題作を最後に配するようだ。印象的だったのは、他人との時間の流れが変わり、限りなく停止に近い世界を生きる孤独を描いた世界観。そして、最後には主人公の慢心から避け得ない死を描いた「お助け」。肉体を徐々に人工物に置き換える「疑似人間」。2015年に80歳を迎えた老人という設定に、著者の生年を重ねてニヤリ。

  • 筒井康隆の初期短編集 解説は星新一。切れ味の鋭さはさすがなもの。筒井らしい、残酷さやはちゃめちゃささも出ている。

  • 再読。今まで何回読んだことか。筒井康隆、初期のショートショート。デビュー作「お助け」やあの断筆騒動の「無人警察」も入ってる。表題作「にぎやかな未来」なんか、まさしく今現代だよな。ネットなんか広告三昧だもんな。その分無料で音楽とか動画が見れるんだから。ほんと、筒井康隆は先見の明があるというか、天才だ。解説は星新一という豪華さ。

  • 一話を使って社会風刺を匂わせるスタイルの多いショートショート集。
    星新一は人間の愚かさに対して起承転結を意識したスタイルで警鐘をならすことが多かったのに対し、こちらはあくまで愚かさを指し、ナンセンスな形の笑いに転化することが多いという印象を受けた。

  • 中学時代に買った、人生初の文庫本。ドラえもん好きとしては完全なるタイトル買いです。
    さらっと読めて切れ味抜群のショートショートが山ほど収録されていて、夢中になって読んだのを今でも良く覚えています。
    斬新なアイディアが惜しげもなく遣われていて、数ページのために使うのがもったいなく思えるくらい。
    ちょっと怖いもの、思わず突っ込みたくなってしまうもの、少ししんみりしてしまうもの色々な作風が楽しめるのも素晴らしい。

    特に好きな作品は表題作の「にぎやかな未来」と、江戸川乱歩が絶賛したという「お助け」です。
    「にぎやかな未来」はオチが本当に気持ちよく落ちていて気持ちいいです。見事に未来を予見していて、最近YouTubeを見るとこの作品を思い出します。
    「お助け」は読み終わると、うわっ・・・となること間違いなし。後味を楽しむ作品です。

  • 短篇集(ショートショート)。

    短編集(ショートショート)って、あまりすきじゃないのかもしれません。

  • 安定の筒井康隆。手元にあるのは角川の二十八版。
    次のページに描かれているであろう数行の「結末」はいつも恐ろしく、また胸の高鳴るものばかり。
    宇宙や未来についての内容が多いのは彼らしいけれど、この本はさらにその短さがギュッと濃厚で、たまらない。

    あっという間に読み終えて解説に差し掛かった瞬間あれ?と。何だか異様に納得&気持ちの良い解説。これもまた、次のページ、最後の二行を読んであ!と。星新一だった。

    何もかも最高の一冊。

  • 中学生の頃よみました。かなり昔です。
    私のような方、他にいると思うのですが、
    星新一か、筒井康隆の作品か混同してました。
    あと、筒井先生の話と、料理本が印刷ミスで、ごっちゃになり、
    一つの話になってしまいました。‥って内容がずっと気になってましたが、これも物語の一つなんですよね。(亭主調理法)
    手元になくて残念、読み返したいです。

  • 私の人生で初めて読んだSF小説。確か小学4年生ぐらいだったかな。本とかほとんど読まない子供だったんですが、あるとき父の書斎に角川文庫100選があって、”にぎやかな”+”未来”というタイトルに惹かれてつい手にした。超短編集なのと自分が空想少年だったこともあって、ブラックな空想世界にすっかり引き込まれました(笑)

  • 収録されている多くの作品は、未来という形のない世界を短く描き出す。いずれも面白くおかしくそして残酷である。

  • 商業誌デビュー作「お助け」、十数年前の断筆宣言のきっかけとなった「無人警察」等々、タイトルは知ってるのに読んでなかった作品が多く収録(読了は10年前だけど)。

    文庫版の初版が出たのは自分がまだ文字すら読めない頃……ふぅ(嘆息)。

  • 一冊に41もの短編。どれもシュールで狂気的。特に、地球も月も土星もあらゆる星が「ペチャッ」と音をたて潰れるという「到着」という話は、わずか5行の短さながらも秀逸です。どれも皮肉的で斜に構えた態度でも、読む人をするっと引き込む技術は星新一と並び流石。

  • ショートショート。筒井の一つ一つの珠玉たちが嘲笑させようと歯を見せる。

  • おもしろい!

    「到着」が好き!

  • 短篇集。解説が面白いなーと思っていたら星新一だった。
    短編そのものが面白いことは言うまでもないのだが、星新一の解説が非常に腑に落ちるものだった。
    「わが国はじめての真の意味の「大衆」作家」という形容は、まさにその通りであろう。その意味がよくわかる短篇集。

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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