- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041305119
感想・レビュー・書評
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SFジュブナイル作品なので、難しい漢字がない代わりに句読点が多い。中学校の地下用具倉庫に閉じ込められた主人公・武夫。屋根裏を伝って脱出すると、そこは武夫のことを誰も知らない世界になっていた。市役所に住民台帳を見に行くという発想は中学生離れしている……。パラレルワールド? そうではなかった。アンタレス星人の放った光線で町の人達が変異させられ、白川助教授と一緒に逃げ、異星人と闘う、なんかアメリカや円谷プロの作るドラマになりそう。
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筒井氏によるジュブナイルのパロディーだと思う。少年主人公が周りから徹底して基地外扱いされる。それが可笑しくも、怖い。これは現実的な恐怖だ。
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ぱらぱら見てたら面白そうだったので。
記憶があればそれは自分か。住民台帳に名前がなければ、存在しないのか。緑魔に占領された街でただ独り人間であることが幸福か。もしかしたら緑魔は人間よりもすばらしい存在かもしれない。全ての人が狂ったなかにひとり正常としていられるか。ありとあらゆるものを疑い、見えないものに怯えて毎日を暮らす武夫が幸福とは言いづらい。
何を正しいとし、何を善とするかなんて、立つ場所が変われば簡単に変わってしまう。
漫画や小説だからこそこうした問題が扱えるのだと思う。SFを始めとして、物語をホラ話として捨ててしまうのはとてもつまらないことだ。 -
そういえば、これも読んだことあった。
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うん、ジュヴナイルだね。
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涼宮ハルヒ関連の何かどこかでお勧めされたような気がする。
主人公は、クラスメイトに地下倉庫に閉じ込められる。どうにか脱出すると、そこは、今までの自分が知っている世界とは少し違う世界だった。みんな自分を知らないと言う。自分は一体誰なんだ?
「涼宮ハルヒの消失」などで、「あれ、俺の知っている世界と違う…!?」というあの感じと酷似。主人公は中学生です。いつもの町、いつもの家族、友達、学校、でもみんなが自分のことを知らないと言う孤独と恐怖。読みやすくてあっという間に読める割に、なかなか面白かったです。読後感も微妙に後味悪いところがgood。 -
読ませる力を持った快作。SFの設定に少々戸惑うものの、この作品は面白い。哲学的。あかなめがいっぱい登場するし…。
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ザ・SFという感じです。漢字が少ないからすぐ読める。表紙の絵がこわい。
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女王国の城にて
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これわくわくしたなぁ こういうのこそジュブナイル
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