緑魔の町 (角川文庫)

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  • 角川グループパブリッシング (1976年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784041305119

みんなの感想まとめ

主人公が地下倉庫に閉じ込められ、脱出した先には自分の存在が誰にも知られていない奇妙な世界が広がっている。周囲の人々が変異し、孤独と恐怖に苛まれる中で、何が正しいのかを問い直すストーリーが展開される。中...

感想・レビュー・書評

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  • SFジュブナイル作品なので、難しい漢字がない代わりに句読点が多い。中学校の地下用具倉庫に閉じ込められた主人公・武夫。屋根裏を伝って脱出すると、そこは武夫のことを誰も知らない世界になっていた。市役所に住民台帳を見に行くという発想は中学生離れしている……。パラレルワールド? そうではなかった。アンタレス星人の放った光線で町の人達が変異させられ、白川助教授と一緒に逃げ、異星人と闘う、なんかアメリカや円谷プロの作るドラマになりそう。

  • 筒井氏によるジュブナイルのパロディーだと思う。少年主人公が周りから徹底して基地外扱いされる。それが可笑しくも、怖い。これは現実的な恐怖だ。

  • ぱらぱら見てたら面白そうだったので。
    記憶があればそれは自分か。住民台帳に名前がなければ、存在しないのか。緑魔に占領された街でただ独り人間であることが幸福か。もしかしたら緑魔は人間よりもすばらしい存在かもしれない。全ての人が狂ったなかにひとり正常としていられるか。ありとあらゆるものを疑い、見えないものに怯えて毎日を暮らす武夫が幸福とは言いづらい。
    何を正しいとし、何を善とするかなんて、立つ場所が変われば簡単に変わってしまう。
    漫画や小説だからこそこうした問題が扱えるのだと思う。SFを始めとして、物語をホラ話として捨ててしまうのはとてもつまらないことだ。

  • そういえば、これも読んだことあった。

  • うん、ジュヴナイルだね。

  • 涼宮ハルヒ関連の何かどこかでお勧めされたような気がする。

    主人公は、クラスメイトに地下倉庫に閉じ込められる。どうにか脱出すると、そこは、今までの自分が知っている世界とは少し違う世界だった。みんな自分を知らないと言う。自分は一体誰なんだ?

    「涼宮ハルヒの消失」などで、「あれ、俺の知っている世界と違う…!?」というあの感じと酷似。主人公は中学生です。いつもの町、いつもの家族、友達、学校、でもみんなが自分のことを知らないと言う孤独と恐怖。読みやすくてあっという間に読める割に、なかなか面白かったです。読後感も微妙に後味悪いところがgood。

  • 読ませる力を持った快作。SFの設定に少々戸惑うものの、この作品は面白い。哲学的。あかなめがいっぱい登場するし…。

  • ザ・SFという感じです。漢字が少ないからすぐ読める。表紙の絵がこわい。

  • 女王国の城にて

  • これわくわくしたなぁ こういうのこそジュブナイル

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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