ミラーマンの時間 (角川文庫 緑 305-13)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 89
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305133

感想・レビュー・書評

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  • 先日『旅のラゴス』を再読して改めて筒井康隆の好きな1冊になったところだが、もともと大好きな『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の七瀬三部作と同時期に書かれたSFジュブナイル『ミラーマンの時間』がもしかすると一番好きな1冊かも知れない。この本だけは買ったまま40年近く経っている。他は再購入だ。うまく説明できないが、この本に収められた短編には少年時代のなんとも言えない郷愁を呼び覚まされ、読むたびに心の琴線を揺さぶられるのだ。子供向けと言っていまえばそれまでだが、どことなく藤子不二雄のちょっと恐い漫画を連想させるファンタジーの短編集である。今の10代の人が読んだらどう感じるのか。ちょっと知りたいものだ。

  • ジュブナイルと冠した本書は、登場人物と同じ高校生年代をターゲットにしたものか。大人の世界への憧憬と反発、異性への興味を具現化するSFもの。大人向けの作品では主人公が酷い目にあう展開が多いのだが、本書では成功譚として書かれているのが興味深い。本書のタイトルともなっている短編「ミラーマンの時間」は、ずば抜けた超能力を持たない昌夫が、それでもスーパーマンとは何かに悩みながらも、世界を救うような活躍が何一つできず、悶々とする中で憧れの女子が不良化されていく姿にヤキモキ。しかし、最後の昌夫の決断に救われた。

  • 読んだと思うけれど。

  • 筒井康隆好きなんだよ~。
    けど、これは無いわ。
    書きながら展開考えてるって感じで支離滅裂。どうにもおさまりが悪いです。

  • 本を読む事に本格的に目覚めた記念すべき一冊でした。
    中学1年生(1978年頃)の時に、自分の小遣いで買った最初の文庫本です。
    映画やアニメでSFというジャンルが好きになり、単純にミラーマンというキーワードでチョイスした本でした。
    内容は、もうほとんど忘れてしまったけど想像していた内容とは全く違っていて、でもとても面白かった記憶があります。
    この後、筒井作品に一時期ハマりました。
    きっと家の何処かに埋もれているとおもうので、いつかもう一度読んでみたいと思います。

  • あまりに時代の感覚がずれていて今ではとても読めない。5つの短編からなる作品集だが、そのいずれもが似通った構図であることからさらに読むに堪えない物である。
    作品間での同一語句の多用、「かたわ」「おどろくなかれ」「高校生らしい交際」など。陳腐も陳腐。読めないほど陳腐。

  • パンダマン登場で笑ってしまった。ブラックユーモアが過ぎる。

  • ジュブナイル。収録されている『超能力・ア・ゴーゴー』は確か作者が日記で「書いてて面白くない」と記していたはずで、読んでみると確かにこれは面白くないだろうな、と。表題作の微妙な後味の悪さは異常。勧善懲悪がほとんど無いのはやはり捻くれているからか。

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プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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