時をかける少女 新装版 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305218

作品紹介・あらすじ

放課後の実験室、壊れた試験管の液体からただよう甘い香り。このにおいを、わたしは知っている――思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想いを描く。時をこえて愛され続ける、永遠の物語!

感想・レビュー・書評

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  • 先日、さてさてさん なおなおさんとタイムトラベルの話で盛り上がったことから、懐かしいこの作品を読みたくなった。

    いくつも映像化されている作品だが、私は細田守監督のアニメ映画が好き。
    この原作もうんと昔に読んだはずだが、こんなにシンプルだったんだと、少し驚いた。
    私の頭の中で勝手に上書きされていた感じかな。

    そうそう、〝ラベンダーのかおり〟に憧れを抱いたな。
    あの頃は、どんな花だろう?って思った。

    今読むとセリフの言い回し等に時代を感じ、ちょっと笑える。
    でも青春の、胸の奥がつんとする気持ちは昔も今も変わってなくて、やっぱりキュンとしちゃう。

    シンプルなストーリーだからこそ色んな作品に生まれ変わり、今も愛され続けているのだろうか。



    『時をかける少女』のほか
    『悪夢の真相』
    『果てしなき多元宇宙』を収録

    • きたごやたろうさん
      またまたオイラ(2025年から1人称はこれでいきます笑!)の本棚に「いいね」をありがとうございます。

      オイラたちの世代では、時をかける少女...
      またまたオイラ(2025年から1人称はこれでいきます笑!)の本棚に「いいね」をありがとうございます。

      オイラたちの世代では、時をかける少女と言えば、原田知世さん。
      かわいかったなぁ。
      失礼。
      その後も様々な媒体でリメイクされていますが、実はまだ書籍化されたものを読んでいないんです。
      この機会に読んでみようかな。
      2025/02/12
    • aoi-soraさん
      時をかける少女と言えば、原田知世さんですよね!
      原作は短い小説なので、すぐに読めちゃうと思います。
      機会があれば手に取ってみてくださいね^⁠...
      時をかける少女と言えば、原田知世さんですよね!
      原作は短い小説なので、すぐに読めちゃうと思います。
      機会があれば手に取ってみてくださいね^⁠_⁠^
      2025/02/12
    • きたごやたろうさん
      aoi-soraさんへ

      そうそう。
      原作は短いんですよね。

      言い訳できないですね笑。
      今回こそ読みます!
      aoi-soraさんへ

      そうそう。
      原作は短いんですよね。

      言い訳できないですね笑。
      今回こそ読みます!
      2025/02/12
  • 個人的筒井康隆強化週間。
    中学生の少女が、学校の理科実験室で、ラベンダーの香りを嗅いで意識を失う。その後、テレポーテーションとタイムトラベルを経験してしまう。そして、彼女はその真相を追う。
    映画化、アニメ化、ドラマ化多数。
    私的には、原田知世さんの映画のイメージが強いかな。ふんわり清楚な少女の初恋がね、良いねと。
    世代ごとに「時をかける少女」のイメージがありそうですが、原作はいたってシンプル。このシンプルさが次の作品に続くのかな。

    • Manideさん
      おびのりさん

      連続、筒井さん作品ですね!!

      筒井さんはもう90歳に近い方なんですね、全然知りませんでした。
      旅のラゴスしか読んだことあり...
      おびのりさん

      連続、筒井さん作品ですね!!

      筒井さんはもう90歳に近い方なんですね、全然知りませんでした。
      旅のラゴスしか読んだことありませんが、ファンタジーとかSFをほとんど読まないので、あまり接点がなかった感じですが、この作品もそうだったんですね。

      先日、テレビでアニメ映画放映していたのをみたので(もう5回ぐらい観てる気分)、ちょっと驚きました。
      原作も細田守さんだと思ってました。

      と、勝手なひとりごとになっていますが、驚いたのでコメントしちゃいました…
      2022/07/02
    • おびのりさん
      Manideさん こんばんは。
      いつもいいねありがとうございます。
      コメントもありがとうございます♪

      はい。そうんなんです。何処かでまとめ...
      Manideさん こんばんは。
      いつもいいねありがとうございます。
      コメントもありがとうございます♪

      はい。そうんなんです。何処かでまとめて、再読しようと思っていたのですが、ついにです。
      タイムトラベラーというテレビドラマを知って、(原作が時をかける少女)学校図書室の本くらいしか読んでいなかった当時の私は、それはそれは、衝撃を受けました。笑。そして、原作があることを知り、
      そこからしばらくは、SFの世界へ。
      SFを教えてくれた、ありがたい作家さんです。そして、筒井康隆さんは、ドラマ化された作品に、ちょこっと出演するのが好きな方でした。
      読みにくい作品もありますが、今回再読した5冊は、印象的な作品です。
      2022/07/02
  • 作品自体が時間を飛び越えとるやないかっxxx!
    原作の始まりが1965年というのがすごい。半世紀以上も愛されている物語。

    『時をかける少女』
    こういうお話だったのか、とようやく知ることができた。
    ずっと積読していた。映画もドラマも漫画にも触れることなく、ただ印象的なタイトルだけが頭に残っていた。

    おい、深町一夫くん、否、ケン・ソゴル様。
    あなたの持ってる時間止めるラジオみたいなそれを私にください。あんまり変なことには使わないのでどうか。どうか。

    私も青春時代へタイムリープしたい。
    あー甘酸っぱい!

    読了。

  •  グランパから始まって、富豪刑事、家族八景ときて、時をかける少女。筒井康隆代表作(?)履修月間をひとまずこれで終えようと思う。一癖あったり、ちょっと古さを感じたりはしたが、それでもなんだかとにかくすごかった。日本の「SF御三家」の一人とされるとのこと。そうか、SFってまだまだ若いんだ。

     以下備忘メモ(有名作品とは思うが、ネタバレややあり)。

    ■時をかける少女
     こういう話なんだ。切なかった。しかしシンプルで良いSF。科学技術が発達しすぎてまともな職につくための教育期間がかかりすぎるという問題を抱えている未来(後に睡眠学習によって解決されるが)って初めて見た。

    ■悪夢の真相
     まあまあ。

    ■果てしなき多元宇宙
     ぶっとんだ場面転換、そして読者に語りかける作者、こういうのは好き。好きな男の子がいて、その子は優しいところが魅力なのに、不良学生なんかやっつけちゃうような「男らしさ」があったら良かったのにと思ってしまう心理と、そこからのまさかの展開。面白かった。

  • 言わずと知れたタイムトラベル物の古典となった本作。やはり原田知世主演の大林宣彦監督作の映画が印象深い。
    そういう世代だから、現在のカバー画になっている細田守監督作のアニメ版は「今さら再アニメ化してもなぁ」くらいの気持ちで見て、その完成度の高さに驚愕した。見事に現代にアップデートされていて必見です。
    特に、アニメなのに、カメラワークが良い。物語終盤、主人公が現場に向かって走るシーン。走る主人公をカメラ車が横からとらえる。走り疲れてカメラ車から遅れ、次第にフェードアウトしてしまうが、大事な人を守りたい一心から、少女は再び画角にフェードインして、やがてカメラ車よりも先へと走って行く。これをアニメでやってる。まるで大学生の自主製作映画を見るような初々しい気分にさせてもらいました。

    • workmaさん
      原田知世主演の角川映画、自分も世代なので見てました。
      そして、
      細田守監督アニメーション映画も、見ました。
      アニメーション映画もすばらしかっ...
      原田知世主演の角川映画、自分も世代なので見てました。
      そして、
      細田守監督アニメーション映画も、見ました。
      アニメーション映画もすばらしかったです。何年か前に見たので、また見返したくなりました(・∀・)
       正月休みに、『竜とそばかすの姫』をレンタルしようとしたらレンタル中…代わりに『バケモノの子』をレンタル。こちらも、少年の成長物語で、良かったです。細田守作品好きだな(^^)
      2024/01/03
    • 白いヤギと黒いヤギさん
      workmaさん、コメントありがとうございます。
      1月1日から国内騒然となるニュースが続いていますが、大変な思いをしている方々にお見舞い申し...
      workmaさん、コメントありがとうございます。
      1月1日から国内騒然となるニュースが続いていますが、大変な思いをしている方々にお見舞い申し上げます。
      心を落ち着かせるのに、アニメ作品などをゆったりと見るのはいいですよね。少しでもつらい思いをしている方が、希望を見出せますように。
      2024/01/03
    • workmaさん
      そうなんですよね。朝からNEWSを見て、死者・行方不明・怪我人数や被害映像を見ると、過去の震災がフラッシュバックしてきて、つらくなるので、あ...
      そうなんですよね。朝からNEWSを見て、死者・行方不明・怪我人数や被害映像を見ると、過去の震災がフラッシュバックしてきて、つらくなるので、あえて物理的距離を取り、コンビニ募金箱に募金するくらいには協力できるかと。
       あとは、自分の心をおだやかにして、周りの人にやさしくすることぐらい。
       だから、アニメーションなど、自分の好きな世界を楽しむこともだいじかな、とおもいます。
       白いヤギさんと黒いヤギさんも、おからだとご自分の楽しみを大切になさってくださいませ。
      ときどき本棚にあそびにいかせてくださいね(^^)
      2024/01/03
  • 「時をかける少女」
    原田知世や尾道を思い出すのか、細田守のアニメか、NHKの学園ドラマか。
    いずれにしても甘酸っぱいセピア色の風景が、心に広がる。

    ラベンダーという植物を知り、北海道の美瑛に憧れ、「ラベンダーの香り」「ラベンダー色」に特別感を抱き、アイスクリームやアロマをありがたくいただく。
    この小説以前と以降では、まるでタイムトラベルで別の世界に入り込んだみたい(ちょっと大袈裟)……。

    今で言う“ヤングアダルト小説”ではあるが、描かれる現代と未来では、必ずしも未来が良いとは限らない。
    人類の進歩がもたらし、失うものはなにか、ちょっと考えるのも良いかも。

  • まず短編だったことに驚きましたし、ライトノベルに近いあっさりとした内容なのも意外でした。話単体で見ると細田守監督のアニメ版のほうがだいぶ面白いかもしれません。とはいえタイムリープの原理や未来の世界観などが存外しっかりしており、SF小説としての重厚さを感じることができて、その点は満足度が高かったです。このあたりはさすが筒井康隆さんと言うべきでしょうか。

  • 名作文学。

    ・「時をかける少女」
    もはや説明不要のタイムリープ・ボーイ・ミーツ・ガール。色褪せずな作風で、まさに時を越えて語られる。

    ・「悪夢の真相」
    意外にも面白い。人には必ず恐怖を抱くものがある。それには必ず理由があり、無意識下で刷り込まれる。ただその理由を突き止めさえすれば、自ずと恐怖から解放され、成長する。

    ・「果てしなき多元宇宙」
    読者への語り口調だったり、ちょっとコメディよりの並行世界を描いた作品。ギャグっぽい終わり方が、「時かけ」とギャップがあって面白い。

  • 原作を読みたくなり読了。読みやすいライトな短編集でした。

  • 映画とかも見たことないし、初めてよんでみました。当時としてはとても斬新だったのかもと思えるストーリーでした。

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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