浅井長政の決断 賢愚の岐路 (角川文庫)

  • 角川書店 (1990年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041306666

感想・レビュー・書評

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  • 「浅井長政の決断」笹沢左保著、角川文庫、1990.10.10
    408p ¥560 C0193 (2023.06.12読了)(2011.10.08購入)
    副題「賢愚の岐路」
    NHK大河ドラマ関連で読みました。いつか読もうと思って買っておいたので、この機会に読んでしまおうと、手に取りました。
    浅井長政は、織田信長の妹の市と結婚しています。信長が上洛する際に琵琶湖周辺を領地としている長政と同盟をしておくと安心です。
    ところが、信長の朝倉攻めの際に長政は、朝倉の味方をして、信長は危うい目にあいます。なぜだったのでしょうか?
    長政の祖父の亮政のときに朝倉に窮地を救ってもらっていたので、朝倉と戦うわけにはいかなかったということのようです。

    【目次】
    夢の序曲(亮政・久政)
    酔生夢死(六角軍撃破)
    霊夢果てず(信長・長政同盟)
    悪夢の訪れ(義景討伐)
    残夢(長政謀反・姉川の合戦)
    夢まぼろし(叡山焼討ち・信玄上洛)
    解説  縄田一男

    ☆関連図書(既読)
    「国盗り物語 一」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 二」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 三」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「国盗り物語 四」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「流星 お市の方(上)」永井路子著、文春文庫、1982.09.25
    「流星 お市の方(下)」永井路子著、文春文庫、1982.10.25
    「淀どの日記」井上靖著、角川文庫、1964.05.30
    「江-姫たちの戦国-上」田渕久美子著、日本放送出版協会、2009.10.30
    「江-姫たちの戦国-下」田渕久美子著、日本放送出版協会、2010.01.30
    「どうする家康(一)」古沢良太作・木俣冬著、NHK出版、2022.12.10
    「どうする家康(二)」古沢良太作・木俣冬著、NHK出版、2023.03.20
    (「BOOK」データベースより)amazon
    天文14年(1545)、近江の戦国大名・浅井亮政は、死の床で“竜の夢”を見続けていた。その霊夢を受け継いだ側近の膳鬼は、亮政の死の3年後に誕生した孫・長政こそ竜の化身であると信じて疑わなかった―。祖父の遺訓と義兄・信長への忠誠との板挟みに苦悩し、ついに信長に叛旗を翻した戦国武将・浅井長政の謀叛決断に至る心の軌跡と、滅びの美学を描く長編歴史小説。

  • 2025年始、しつこく治らない風邪による咳を持て余しながら読了。

    ちょっと古さは感じるものの、戦国ものを読み漁っていた子供の頃を思い出せてよかった。

    信長がまだゆるそうと思えている間に長政が本意を貫いていれば、、、本能寺の変でもし長政が生きていたらどんな立ち回りを演じるだろうと、そればかりを(新生のイフストーリーからの連想)頭に浮かべながら読んでしまった。

  • 除籍本。

  • 名将の浅井亮政浅井家危機の時助けてくれた朝倉宗滴。ここから浅井家の朝倉家に対する恩義が始まる。亮政は臨終の際昇り竜の夢を見て浅井家の繁栄を期待する。しかし息子の久政は暗愚な将として六角家へ屈服し家臣達の期待を裏切り続ける。そんな中孫の長政は気迫に満ち溢れ六角に戦いを挑みその支配から脱却する。後に織田信長と同盟を結び浅井家の最盛期を創るが暗愚な父久政と盟友朝倉家当主義景に翻弄され信長を裏切り滅亡への道を一気に突き進む。後半は主人公の長政より暗愚な将義景の行動にイライラしながら読み進めた。

  • 天文14年(1545)、近江の戦国大名・浅井亮政は、死の床で“竜の夢”を見続けていた。 その霊夢を受け継いだ側近の膳鬼は、亮政の死の3年後に誕生した孫・長政こそ竜の化身であると信じて疑わなかった―。 祖父の遺訓と義兄・信長への忠誠との板挟みに苦悩し、ついに信長に叛旗を翻した戦国武将・浅井長政の謀叛決断に至る心の軌跡と、滅びの美学を描く長編歴史小説。

  • 浅井長政の生涯を、祖父・亮政の代から仕える膳鬼を軸に構成した作品。長政と信長のそれぞれに対する思いのすれ違いが、浅井家の滅亡につながっていく様を描いています。「朝倉の報恩、浅井の滅亡をもって報われ候」という長政苦渋の思いが印象的でした。

    2008.4.22読了

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著者プロフィール

1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。 1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。 テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書がある。2002年、逝去。

「2023年 『有栖川有栖選 必読! Selection11 シェイクスピアの誘拐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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