阿寒に果つ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041307021

感想・レビュー・書評

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  • 青年期よりもう10回は読み返しているかな。

  • 再読了。

  • 札幌の過去の様子を垣間見ることも出来、とても楽しく読めました。
    確か、純子さんの絵は札幌の美術館に展示されているはずなので、いつか機会があったら見に行きたい。と思いつつ行けてない。

  • これは久々の傑作。
    汚れながらも純潔を守り、18歳の若さで夭逝した一人の天才少女画家の内面に少しでも近づくため、関係が深かった人々を作者が20年の時を越えて訪ね歩く悲哀小説。
    六面体の視点から見えてくる少女の孤独と未だ見えてこないもの・・・。
    心に刺さる一冊。
    実の姉によって明かされる衝撃的な内面と終章で作者がたどり着いた結論が特に良かったな。
    舞台が札幌・積丹・釧路・阿寒ってのもなんだか馴染み深い。

著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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