遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)

著者 :
  • KADOKAWA
3.83
  • (8)
  • (4)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :97
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041307144

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 野口英世の伝記。
    知らないことが多すぎた。
    私の知っている野口英世は貧乏な家に生まれ、幼い頃に左手に大火傷を負ったがそのハンデをものともせずに偉人となった人。
    だけど、そうなる間の話では遊び人で金遣いが荒く、方々に借金をしていたとか…
    野口英世は本人の努力も大きかったが、周りの人たちの理解と大きな援助がなければ世に出なかったと言えるだろう。

    2016.2.1

  • 「生物と無生物のあいだ」にも出てきた野口英世。実際にこの本を読んで感じたのは、この著名人が人格破綻者であり、努力の天才だったんだということ。とにかく金遣いと虚栄心、負けん気が凄まじい。波瀾万丈の人生?成り上がり?とはこの人のことをいうんだろうな。初めて渡辺淳一さんの作品を読んだけど、性格や人間関係が事細かに調べられ、より身近に感じることで話に引き込まれてしまった。さすが人気作家。下巻が楽しみ。^ ^

  • 野口英世のあまりにもだらしない性格にがっかり。勉強に没頭する姿にも感心するが、性格が悪すぎでしょ。

  • 渡辺淳一氏追悼読書。レビューは最終巻で。

  • 野口英世の伝記。農村育ちで左手をやけどし、勉学に専念。左手を利用しつつ、いろいろな人から資金を集め、アメリカへ。寝る間も惜しんだ研究で世界医学界の頂点に迫るが、その中のものは後世において誤りだったと証明される。
    自ら発表した内容が誤りだと薄々感じつつ、証明もできず、きつい。

  • 福島の片田舎でうまれた 野口清作(のち 英世に改名)は、
    野口シカという 母親のまずしくあっても懸命な生活によって
    支えられた。
    祖父、父親は、ほとんど家庭を顧みず・・・・
    酒に明け暮れる生活をしていた。

    清作は4歳のときにやけどをして・・
    左手をぼろ布に隠して、ただひたすらに
    勉強に励む少年だった。
    そこで、頭角を現していく・・・

    人を頼って生きていく という世渡りの上手な野口清作がいる。
    三城潟の八子弥寿平
    猪苗代高等小学校の 小林栄
    会津若松で、医者を目指して 渡部鼎医師の下で、勉強
    ドイツ語 フランス語 英語を学ぶ・・・。
    東京で 血脇守之助に 救いを求める。

    順天堂 北里研究所 ・・・・
    北里研究所を訪問した フレキスナー教授。

    すごろくのような 出世の仕方である。
    アメリカに着いたのは 明治33(1900)年12月29日。

    清作の持つ特徴は、
    集中力は、人並みはずれている。
    文章力があり、美辞麗句を並べることがうまい。
    語学力に長けている。物怖じせずに話しかける。
    借金をする能力・・・人を見抜く能力に長けている。
    金銭感覚がなく、
    金が入ったり、酒を飲んだりすると見境がない。
    計画性というものがないが、
    上を目指すことだけははっきりしている。

    『遠き落日』 を半分読んで 
    野口清作のひとなみはずれた 強靭な集中力と
    破天荒な生活には 目を瞠らざるを得ない・・。
    驚きました。
    『一芸は、身をたすける。』

    日本にいたら 野口英世にはなれなかった。
    夏目漱石の屈折した イギリス生活とは
    なぜこうも違うのだろうか?

    渡辺淳一がこういう種類の本を書くとは・・・
    そのことも驚きました。

  • 野口英世の伝記は作家により都合よく書き直されている。回りの人に借金をかさね男芸者と言われた裏の面まで書いたことにより深みが出ている

  • 野口英世の伝記的小説。

    小説としたことで、それぞれの台詞を自由に喋らせることができるためか、伝記本と比べ、ある意味リアル。

    雑誌『野生時代』に1975年1月号〜1978年7月号に連載されたものの文庫化。

    人々の発言が方言で描かれているのがよい。

    病気の説明が丁寧だったり、清作の左手の手術の描写および所感がリアルなのは著者ならでは。

全9件中 1 - 9件を表示

渡辺淳一の作品

遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)はこんな本です

遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)を本棚に登録しているひと

ツイートする