- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041307298
感想・レビュー・書評
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離島の診療所の所長で、たった一人の医師である村木は、東京から事務見習としてやって来た三郎を気に入り、医師の仕事を手伝わせていた。医師免許を持たないまま腕を上げ、単独で手術まで行なうようになった三郎は、観光で島に訪れた亜希子の命を救い、見初められてしまう。
医師でないのに医療行為を行なっている後ろめたさと恐怖心、またそれとうらはらの自分の腕に対する密かな自信が微妙に拮抗し合っているさまが実に巧く描かれている。それにしても救いようのないラストは、まさしく「雲の階段」というタイトルそのものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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