失楽園(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 348
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041307373

作品紹介・あらすじ

突然閑職に追いやられた敏腕編集者・久木。失意にくれる彼の前に、夫との冷え切った関係を持て余す美しき人妻・凛子が現れる。まるで結ばれるのが宿命であるかのように、ふたりは激しい恋に落ちてしまう。その純粋なる想いを貫き通すため、ふたりは究極の愛の世界へと足を踏み入れる-。「人を愛する」ということは、どういうことなのか?男女の愛の極限を描き切った、渡辺文学の最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛に背徳というスパイスを効かせたら、その味わいたるやこの世のものとは思えないほど。しかし、それが当たり前になり、背徳感が薄れてきたら、どうするか。

  • 失楽園というフレーズから読んだというシリーズの第二弾、不倫のお話です。結末はなんとなく知っているのでここからどのように堕ちて行くのかというところです。
    最愛の相手に巡り合えてよかったのか?よくわかりません。

  • だめだ、何も書けないよ/(^o^)\なんでこれベストセラーになったの?!世の中の人、欲求不満にも程がある。

    とりあえず最初の方は生真面目にいちいちつっこみいれてたけど、きりがないことがわかった。えーと、とりあえずW不倫の話です。おしまい。あまりに短文すぎるので以下引用します。未読の人は避けてください。




    "まさしく、男の性を有限とすると、女の性は無限に近い。数学の公理をひもとくまでもなく、有限が無限に対抗したところで勝てるわけはない。"

    無理やり数学もちこむな。



    "入り口のチャイムが鳴る。久木は弾かれたように立上がり、ドアの鍵を外してあけると同時にさけぶ。「おうっ……」"

    全裸で訪ねてきたんでもないのに「おうっ」ってなにもんやねん。



    "去年、凛子と結ばれたのは、熱海に梅を見に行ったあとだった。梅を見たあとに結ばれた。その梅の花の着物で来てくれたところが、年の初めの男の心をかきたてる。"


    いや、確実になんも考えんと服選んだだけやろ。



    "「梅を詠んだので、とてもいい句がある。石田波郷の、"梅も一枝死者の仰臥の正しさよ"という句だけど」
    いってから、凛子の父が死んだばかりであるのに気がついて、
    「別に死者に似合うということではなくて、梅にはなにか清冽というか、荘厳な感じがあるでしょう。これが桜だと情に流される脆さがあるけど、梅をもってくるとしんとして、張りつめたあたりの空気から、その人の生きざままでつたわってくる」"


    ちょっとは本らしい内容になってきたな。



    "「感じはわかるわ」
    「でも、不思議だ」
    「どうか、しましたか?」
    「いや、ちょっと、思い出しただけで……」
    瞬間、久木の脳裏に浮かんだのは、凛子の乱れる姿である。あれは梅なのか桜なのか、梅だとしたら、上下にうねり狂う桜の乱舞に近いかもしれない。"


    父親死んだばっかりやって自分で気遣った矢先に何考えとんねん…



    "久木は凛子を抱き寄せる。
    「久しぶりだ……」
    去年の暮に逢ってはいるが、一時間ほどの慌ただしい逢瀬であっただけに、今夜はその分も償ってもらわなければ困る。"


    一つ言わせてもらうと、慌しい逢瀬やったんはお前が凛子を父親の葬式の最中にホテルに呼び寄せたからやろ。償うのは お 前 や!!!



    "たしかにいま久木は、こんな美しいものをつくりだした創造主と、それを開陳する凛子という女の寛大さに、深い感謝と経緯を抱いている。"


    もう何も言えない。とりあえず哀れな凛子の父親のご冥福を祈ります。おしまい。
    2011年06月07日 18:59

  • 流行っていた時に親の買ってきたのをコッソリ読みました。初・渡辺氏だったので、なんかスゲェ世界だなーと思いました。

  • 日経新聞連載当時は、衝撃を受けつつ、話の展開が気になり、毎日楽しみに読んでいました。
    映画化、ドラマ化され、一大ブームでしたね。
    当時は、ラストがどうなるか?が気になり、男女の問題は、そういう人達もいるのかな位の認識だったと思いますが、歳を重ねた今のほうが嫌悪感が強いです。
    あれは、当時だからでしょうね。現代なら受け入れられないと思います。
    ラストは、正直、読まなきゃよかったと思いました。つくづく、物語は終わらせ方が難しい。あれは、作者の願望なのかな?

  • 記録

  •  いわゆる伏線なのだと思いますが、序盤からやたら二人が死にたがる、というか死を意識したがることに違和感を感じました。

    面白かった点としては
    ・途中から出てくる阿部定事件の調書の内容が、本編よりも興味深く感じました。あまりいいことではないし、私はそういうタイプではないから、実践はしませんが。阿部定さんの気持ちはわかる気がします。たぶん石田吉蔵さんとやらは、それほど阿部定さんのことを好きではなかったのではないかと感じました。でも本編の二人が死にたがる気持ちは正直最後まで理解できませんでした。

    ・二人の逢い引きの舞台がちょいちょい変わっていて、読者を飽きさせないとともに、お互い同士飽きないようにしているんではないかと感じました。本文にもありますが、「飽き」問題は重要ですよね。しかし、「飽き」を越えたところに、また別の「愛」の世界があると私は考えています。

    ・主人公の久木さんというかたが、失礼ながらとても五十代で結婚したお嬢さんも一人いるようには思えない。存在の耐えられない軽さ。でも、ヒロインの凛子さんにはその軽さが慕わしかったという設定になっている。単なる好みの問題かもしれないけど……。逆に、久木さんがもう少し重みと責任感のある男性だったら、この話はどうなったのだろうかと思います。

    ・久木さんが、奥様にいざ離婚を切り出されると、離婚を嫌がる所がなんとも。まあこのへんは男性でないとわからない部分なのかもしれません。離婚への心理的障壁が低くなっている現代の若い方たちには、この話は理解しづらくなっているのではないでしょうか。

     この話、当時は社会現象になったとか聞いております。なにか男性読者の心をつかむものがあるのだろうと思うのですが。それが何かはちょっとわからなかったです。

  • ドラマで川島なおみさんをスターダムにのしあげた原作ですが、三流ドエロ官能小説としか表現することができません。

  • シャトーマルゴー

  • これはただの妄想オヤジのエロ小説なんかじゃないんだ

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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